安倍総理が辞意を表明しました。約8年、総理を務められ、これは日本では最長だということです。
僕は正直、安倍総理の独断で判断し、目的を伝えない説明のスタイル、仲良し忖度内閣が嫌いでした。2018年の総裁選で、石破氏が地方票で安倍総理と互角の争いをしたことに脅威を感じ、その後、石破氏を要職に任命することはなくなりました。
北村大臣のような「読むだけ大臣」よりも石破氏の方が国のためなるのは誰の目にも明らかです。このような国のためにならない人事を行なった点に関しては評価できません。
しかし、8年近く日本の総理を務めるというのは、責任という重圧に加え、大変な苦労はあったと思います。
野党から森友、加計、桜を見る会といった疑惑を持ち出されて国会で追及。奥さんまで追及された総理というのもいなかったので、公私で精神的に休まる時間がなかったのかもしれません。
その中で、森友疑惑については、総理は関与しておらず官僚によるものだと僕は思っています。
森友学園問題については以下の記事で書いています。
支持率が20%に落ちることがほぼなかった
色々と疑惑を持ち出された安倍総理ですが、それでも支持率が、ほとんど20%台まで落ちなかったことは、安倍総理を支持する国民が多かったということだと思います。逆に言えば、政策等で指摘できる点がなかったので、疑惑を持ち出すしかなかったという見方もできるかもしれません。
そして持病が悪化したことで、政治判断を誤ってはいけないので辞任する決断をしたのは素晴らしい判断だと思います。あと1年で任期を終えることができる状態で、辞任を決めるということは、なかなかできないと思います。
そう考えると、まずは、「安倍総理、長い間、お疲れ様でした」と申し上げたいと思います。
安倍総理が辞意を表明し正直、驚きました。
あと1年の任期なので辞めることはしないと考えていたからです。
体調不良に関しても休みが取れないためのものだと思っていました。
しかしテレビを見ていると、既に興味は安倍総理ではなく、次の総理が誰か?というステップに進んでいます。
安倍内閣の支持率が高かったのは、他に指示できる政治家・政党がないということも影響していました。
全ては、旧民主党政権の不甲斐なさによるものです。
鳩山内閣
「消えた年金問題」をきっかけに民主党が政権を取り、総理となった鳩山氏は沖縄県普天間基地は「最低でも県外」と言いながら、結局、「最低」を実現できず、更に政治資金問題も出てきて、鳩山総理は辞任、幹事長だった小沢氏も表舞台から消えることに。そして次の菅総理へバトンタッチ。この間、8か月でした。
菅内閣
しかし、失った信頼は簡単には戻らず、参議院議員選挙で民主党は過半数割れ。
ねじれ国会となり各種法案が参議院で否決されることが増え2011年度の予算は決まらないまま、3月となり東日本大震災が起きました。菅総理は、福島原発へ3月12日ヘリで視察に向かいます。この対応のため、現場が混乱し対応が遅れ、他にも原発への海水注入を止めたりと事故直後の対応を遅らせただけではなく、復旧対応にも遅れを生じさせていました。そして混乱させるだけ混乱させて菅総理は辞任。この間、1年3か月。
野田内閣
自然災害に原発事故を人的災害にしてしまった管総理は危機管理能力がないと叩かれて野田総理へ。この時点で完全に民主党政権への信頼は完全になくなっており、民主党は、八方ふさがりの状態です。
野田総理は、仕方なく一体改革関連法案( 社会保障と税の一体改革に関する法律)が成立すれば近いうちに国民の信を問う(衆議院を解散)という発言を行いました。
その後、更に、自分たちが出している(衆議院議員定数削減)法案に賛同してくれれば、今週末に解散をしてもいいと思っていると発言し衆議院の解散が決まりました。
その後の、衆議院選挙では当然のように民主党は大敗し野田内閣は総辞職となりました。この間、1年2か月。
これが民主党政権、悪夢の3年間です。
自民党与党へ返り咲き
そのあとは、アベノミクス 3本の矢を始めとした政策で、やっぱり自民党だということになりましたとさ。
民主党は政権を取ったものの、官僚を排除しようとしたことで官僚を敵に回したことで
官僚の協力が得られなくなった。つまり、官僚が専門知識を駆使して緻密な情報収集・分析を行い、具体的な政策を立案して政治家に提示するという流れが止まったということです。民主党政権が悪夢と言われたのは、この点が大きいのでしょう。
民主党はその後、名前を変えて分裂していますが、残党員は今も党首になったりして、与党を追及していますが、国民のためではなく、「打倒安倍」のために行っているとしか思えません。
野党議員は新型コロナで医療従事者が賞与もカットされている状態で、国会議員の賞与をカットするといった提案をしませんでした。実現すれば自分たちの賞与もカットされるからです。このことが野党議員が国民のことを考えていないということの証拠になります。今の元民主党議員の人達からは民主党政権の失敗から何も学んでいないように感じられます。これでは仮に与党が政権を取ったとしても同じ失敗を繰り返すだけです。
今の野党議員の存在は国会の進行を妨げるだけの障害でしかありません。
以上から、元民主党員は国会議員から排除するべきだと思います。
安倍総理の前に、野党議員こそ辞職するべきだと安倍総理の辞任会見を見ていて感じました。