沖縄へ県外から看護師を派遣
加藤厚生労働相が新型コロナウイルス感染が拡大している沖縄を支援するために県外から看護師や保健師を派遣したり県外に搬送することを表明しているんですよね。
これは、沖縄県からの医療提供体制が逼迫しているという要請を受けてのものだということです。
加藤勝信厚生労働相は2020年8月17日、新型コロナウイルス感染症が拡大している沖縄県を支援するため、県外から看護師や保健師を派遣すると表明した。全国知事会と協力して調整する。さらに患者が増加した場合に対応できるよう防衛省と連携して県外に搬送する検討を始めたことも明らかにした。沖縄県の要請を踏まえ、医療提供体制の逼迫（ひっぱく）回避に乗りだした形だ。
沖縄知事は？
しかし、同じ日に玉城デニー知事は、「よい方向に向かっている」と県民の緊張感を緩めるような発言をしています。
沖縄県の玉城知事は、1週間あたりの新規感染者数は減少傾向にあり、「よい方向に向かっている」と述べたうえで、感染拡大の防止に向けて、県民に一層の協力を求めました。
更に、2020年7月10日には観光者には来て欲しいが外出は控えて欲しいとの発言。沖縄に行って外出しないのであれば、お金を落としてくれません。それで沖縄に観光に来てもらうメリットはあるのでしょうか？
経済効果がないのであれば、沖縄に県外から来てもらうことに何のメリットがあるのでしょうか？メリットどころから感染拡大のリスクの方が怖いので、沖縄に来ても外出して欲しくないなら沖縄には来ないでくださいと発言した方が響きます。
知事は2020年7月10日の会見で、感染地域から来た人に外出自粛を呼び掛ける段階とし「体調管理に気を付け、できるだけ外出を控えて」と呼び掛け。報道陣から「観光客に外出を控えてもらうのは厳しいのでは」と質問が飛ぶと「できるだけ楽しい旅行にしてもらうため旅前・旅中・旅後の体調管理を促した、と受け取ってほしい」と言葉を選んだ。
人口10万人当たり新規陽性者数が全国最多
沖縄県内の病院や軽症者用ホテルの病床数は2020年7月31日時点で235床です。
そして7月31日には沖縄県独自の緊急事態宣言を発令したり8月18日は以下のような発表もしています。
本日新たに９７名の新型コロナウイルス感染症の患者が確認されました。これにより沖縄県における感染者の累計は１，４０４名となりました。７月に入ってからの新規感染者数は１，２６２名となります。米軍関係新規感染者は３名確認されています。
県内における新型コロナウイルスの感染拡大は、引き続き大変厳しい状況にあります。新規感染者数は、緊急事態宣言を発出した７月 ３１日に７１人を記録して以降、８月12日までの平均は７５．７人となっています。８月１日以降は１週間の人口１０万人あたり新規陽性者数４０．９１人となり、全国最多の状況が続いているところです。
新型コロナウイルス感染症にかかる知事コメント／沖縄県
療養ホテルを確保していなかった
菅義偉官房長官は2020年8月3日の記者会見で、新型コロナウイルスの軽症者・無症状者が療養するホテルを確保していなかった沖縄県の対応を批判した。「沖縄県には何回となく確保すべきだと促している。ホテル確保に必要な資金は政府から提供させていただくわけで、それ以上のことは地元の判断でされるべきことだろう」と不快感を示した。厚生労働省は週1回、各都道府県の確保施設数を公表しており、7月29日時点では全国で沖縄県だけが療養用のホテルの確保数が「ゼロ」だった。
米軍基地の移転問題は？
沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が埋め立てを進める辺野古側の区域「（２）－１」は、７月末に埋め立てを終える計画だ。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、約２カ月間の工事中断を余儀なくされたことによって、ずれ込む可能性が濃厚となった。
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う沖縄防衛局のサンゴ特別採捕許可申請をめぐり、農林水産相が申請を許可するよう県に是正指示したことを「違法ではない」とした先月の、総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」の判断を不服として、県は2020年7月22日、福岡高裁那覇支部へ国の関与取り消し訴訟を提訴しました。
新型コロナの対策については、他県で行っているようなことしかできない。
いや、ホテルの確保もできていなかったのですから、他県で行っていることさえできない。
米軍基地問題も国に対して訴訟を行うことしかできない。
正直、玉城知事には今の沖縄は荷が重いような気がします。
沖縄県民の評価は？
実際、沖縄県民の評価が以下の選挙で下されたという感じです。
沖縄県議会議員選挙の投開票が2020年6月7日に行われ、玉城デニー知事の与党勢力が過半数を維持しました。玉城知事は、アメリカ軍普天間基地の辺野古への移設阻止を引き続き目指す考えを示しました。
48の定数に64人が立候補した沖縄県議選は無投票を除く9選挙区で7日に投開票され、玉城知事を支える与党勢力が25議席を獲得して過半数を維持しました。
玉城知事が初当選したときは他党の候補に8万票を超える大差で勝利していましたが、今は、その勢いがなくなっているということです。反対するだけでは、ダメだということが沖縄県民の人達にも伝わってきたのではないでしょうか？
玉城知事大丈夫ですか？
