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自由民主党の幹事長ってどんな人?

現在(2021年5月22日時点)の自由民主党幹事長と言えば?

二階俊博氏です。

二階氏ってよくニュースなどで出てきますが、どんな人なのか?というとよく知りません。

最近だと、河合夫妻の選挙違反の件で、自民党から1.5億円が出されているにも関わらず、二階幹事長は、自分は関与していないと言ってます。

党のNo2に何も言わずに、1.5億円ものお金を党から出せるはずはありません。

一体、二階氏とはどんな人なのでしょうか?

二階俊博とは?

自由民主党のホームページを見ると以下のように書かれてあります。

選挙区:

和歌山県第3区
当選回数:

・12回
生年月日:

昭和14年2月17日(82歳)

現在の主な役職:

幹事長
北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部長
・国土強靭化推進本部長
・2025年大阪・関西万博推進本部長
・2050年カーボンニュートラル実現推進本部長
・「こども・若者」輝く未来創造本部長

経歴:

・党 総務会長(2期)
・党 総務局長
経済産業大臣(2回)、運輸大臣
・党 国会対策委員長
・政策グループ「新しい波」会長
【出典】衆議院議員 二階 俊博(にかい としひろ) | 議員 | 自由民主党

党の中での職が多いようです。

1983年

衆議院議員選挙に自民党(田中派)から立候補しで初当選

1993年

自民党から離党し新生党へ(新進党にも参加)

・細川内閣で、運輸政務次官

・細川・羽田政権後、運輸・交通部門と建設・国土部門の大臣などを務める

1998年

自由党

・1999年の小渕第2次改造内閣運輸大臣北海道開発庁長官として初入閣

2000年

・保守党へ

・第1次森内閣運輸大臣兼北海道開発長官に留任

2003年

・保守党後継の保守新党が選挙で惨敗し自民党に吸収される。

2004年

・小泉総理の時に、自民党総務局長に任命

2005年~2009年

・政府や党の要職の座につく(経済産業大臣他)

2013年

・第2次安倍政権下で衆議院予算委員長に就任

2016年

・第3次安倍第2次改造内閣自民党幹事長に就任

・以後、2021年まで自民党幹事長に就任(継続)・・・歴代最長

侮れない??? 

こうやって、経歴を見ると、実に上手に「波を作って」内閣に関わってきたと言えます。

二階氏の場合は、「波に乗る」のではなく、自ら波を作って乗るのです。

自民党を一度は離党し出戻って来たにも関わらず、自民党でも要職についているので、「波を作り乗る」能力は凄いと思います。

流れを察知すると即座に行動します。

そして今、風に乗っているのが誰かを察知し神輿を担ぐ。

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二階氏の凄いとこ(その1)

具体的な例では、2018年にロシアを訪問した際に、「マグロをご存じか?」という言葉から切り出し、メドベージェフ首相が、「知っている、寿司は大好き」と答えるとマグロをお届けしますと言って、その人のうちに届けさせたそうです。

実は、「すしざんまい」一行11人が解体ショーのためにモスクワに来ていました。

二階氏は、一行が持ち込んでいた238キロの「本マグロ」に目を付け「握り寿司と切り身」を届けさせることができたのです。

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マグロで日本訪問を要請するというインパクトのある交渉を行ったわけです。

これは、首相だけでなく、モスクワ市民に対しても訴えることができたと思います。

日本No2の幹事長が訪問しただけでは地元のメディアが大きく取り上げられない可能性があります。

このためインパクトのあることを何かしないといけないということで、思いついたことだと思います。

二階氏の凄いとこ(その2)

最近だと、安倍前首相が体調不良を訴えたときに辞意をいち早く察知すると安倍総理が辞意を固めた2020年8月24日の前、8月19日には菅氏と会食を行っています。

それは、付け焼刃ではなくて2020年6月から地道に菅氏との会談を重ね、信頼関係を築く努力をしていたそうです。

それだけではありません。

辞意を察知した、二階氏は、8月25日に予定されていた定例の党役員会を中止、地元和歌山入りする翌週の出張日程もキャンセル、さらに8月27日に予定していた安倍首相の連続在職日数歴代1位を祝う会さえも見送っています。

これは総裁選を見越して誰を候補にするのか?そして根回しをするためのものです。

党内だけではなくマスコミも利用して菅氏が総裁選出馬の意思を報道させています。

根回しが終わると、二階氏は一番に菅氏を支持すると発表します。

他の候補が出馬を表明した時には、既に結果は出ていたことになります。

実際、菅氏は圧倒的な支持を集め、他の候補者に圧勝します。

見た目からは想像できない、相当のキレものであり、味方にすれば心強く、敵にすると怖い存在です。

パッと見は頑固なおじいちゃんという感じですが、政治の世界では誰もが一目を置く存在になります。

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二階氏の凄いとこ(その3)

二階氏の凄いところは人脈にもあります。

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新進党自由党時代には小沢一郎氏の側近として仕えていた二階氏です。

このため、小沢氏の影響を強く受けています。

たとえば、2018年に二階氏が3000人を引き連れて中国に訪問するという「圧倒的な数」を利用した手法は小沢氏の師匠である田中角栄氏の「政治は数であり、数は力、力は金だ」という数の論理の影響を強く受けたものです。

3000人を連れて行くと言いますが、それだけの人脈がないとできることではありません。

それは、3000人を連れて来られた方にも当然、伝わります。

言葉の3000人と実際に目の当たりにする3000人ではインパクトは全く違います。

こういうことができるようになるために、運輸大臣経済産業大臣の職に就いたはずです。すべては数の論理を実現するためです。

しかし、コネクションができてしまえば、大臣の職に就いて時間を取られよりも、自民党幹事長に就けば大臣にはならなくて済みますので、党内外での人脈作り・情報収集に時間を注ぐことができるということです。

そういう意味では、二階氏は田中氏の手法を小沢氏以上に踏襲しているように思います。

だからこそ、二階氏が自民党で幹事長就任の最長記録を更新したり、神輿を担いで総理になる気がなかった人を総理にすることができたのだと思います。

同じように田中氏を師事していた小沢氏は総理になることもしないで、野党の一兵足で、政治生命を終わろうとしています。

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これは小沢氏が田中氏の考え方をどれだけ忠実に行って来たか?の差だと思います。

国民を見ていない

しかし、二階氏は国民を見ていません。

風を読むのが得意な二階氏ですが、田中氏を踏襲しているので、少数意見には耳を傾けず、数で結論に導こうという考え方、特に「数は力だ」という部分が今の二階氏に強く表れているように思います。

数の論理で言うなら、国民の声ほど大きな数はありません。

しかし、国民の代表は国会議員です。

仮に国民の多くが反対していても、国会議員を多く集約すれば、それが国民の意見になります。

政治家としてはそれが正しい考え方なのかもしれませんし、そうでなければ長く国会議員を続けることもできないのかもしれません。

でも、僕は、そういう政治家は信用できないので、好きにもなれません。