富山県のひき逃げ事件
お盆休みに富山県で、ひき逃げ事件があった、
被害者の方は頭部を激しく損傷し病院に搬送されたが死亡が確認された。
被害者が金沢の大学に通って大学生だということで石川県の地元ニュースでも連日、報道されていた。
被害者の方は、富山県の方で帰省で富山の実家に帰っていた。
実家で夕食を食べたあと、外出し帰宅途中に事故にあった。
時刻は午後11時頃で、現場は見通しのよい片側1車線の直線道路。
近くには信号機のない横断歩道もあった。
事件から10日後、犯人は見つかった。
加害者は69歳の男性でガソリンスタンドでのバイトを終えて一度、帰宅して次の牛乳配達のバイトで配達途中に事故を起こした。
加害者は、その後も配達業務を継続したようで全ての牛乳を配達したとのこと。
事故を起こした車は売却し、同じような軽四を購入した。
これにより売却した車の底部に血痕が付着していることが発覚し、被害者のものと一致したことから身元が特定されてしまった。
これだけの情報だと加害者は、とんでもない人だと思うことだろう。
実際、自分も事故を起こしておいて、救助活動もしないで立ち去っただけでなく、配達業務を継続して事故を起こした車を売却したということは隠蔽しようとしてるので、とんでもない人だと思った。
しかし、以下のような報道がされて見方が変わった。
現場にはブレーキ痕や車体の破片なども、ほとんど見つかっていない。
顔の損傷が激しく、体にはタイヤでひかれた痕跡がないことから正面から顔をタイヤで踏まれた可能性もあるとのこと。
そして、事件直前に現場近くの市道のセンターライン付近を歩いていた人がいたという目撃情報も出てきた。
道路で仰向けに寝ていた?
道路の真ん中を歩いていた?
つまり、酔っ払って道路の真ん中を歩き、そのまま道路で眠ってしまったのだろうか?
仮に道路で仰向けになっていたとすると下図のような感じだったのだろうか?
記事によれば、ブレーキ痕がないということなので、人が道路に仰向けになって寝ているのに気がつかずに走り抜けてしまった?
仮に寝ているのに気がつかなかったとしても、事故の際には、気がつかないはずはないし、車は大きく振動しているはずなので、車を停めるなりして何が起きたのか確認をしているはず。
しかし、救急車などを呼ぶ救助活動も行わず走り去ってしまった。
それだけではなく、後日、自動車販売店に訪れて事故車を下取りに出して中古の自動車を購入していることからも、人をひいたことを認識していたことは明白。
このことは許される行為ではない。
悔やまれるのは、事故後、直ぐに救助活動を行い、事情を説明すれば、ひき逃げ事件にはならなかったし、もしかするとひかれた人の命も助かっていたのではないか?ということ。
夜中に道路に人が寝ているとは思わないので、状況によっては気がつかない可能性は十分にある。
正直、車道で寝ている方の責任も問われるべきだと思う。
しかし、過失割合は、車を運転している側の方が低くなることはまずない。
暗い道で、黒っぽい服を着ている人が歩道に突然現れてドキッとすることがある。
これが車道だったら・・・と思うと、ゾッとする時がある。
夜道で歩行者に遭遇した時の視認距離は服装で倍以上違ってくる。
これは立っている時であって、寝ていれば、更に視認は遅れるはず。
今回の事件は、運転者が、怖くなって逃げてしまったためにひき逃げ事故となり、完全に運転者が悪いということになっているが、被害者の方が道路で寝ていなければ、この事故は起きていなかった。
そうすると、被害者の方が命を失うこともなかったし、運転手の方も、ひき逃げ犯人となり苦しむこともなかった。
何とも、やりきれない気持ちになった事件だった。