前に進まない
金曜日夕方の5時過ぎ。
夕方の5時でも12月になると、もう真っ暗だ。
最初は、金曜日の夕方5時なので、さすがに渋滞しているなぁと思っていたが、300m程度先に見える信号にまでなかなか到達しない。
信号は何度も青や赤に変わっているが、車1台分程度しか前に進まない。
ナビは教えてくれない
いくら何でも、これは、おかしいと思った。
明らかに、普通ではない何かが起きていることが理解できた。
しかし、ナビは、道路が赤くなる渋滞を示すだけで何も教えてくれない。
これだけ進まないということは、事故により道路が塞がってしまった。
金曜日の5時過ぎといえば、早く帰ろうという仕事帰りの車や、会社に戻ろうという車で、只でさえ混雑するタイミングだ。
事故処理のために警察も向かっているはずだが、車が多くてなかなか事故現場に到着できず道路が塞がったままになっているということだろう。
よりによって最悪の時間に事故が起きてしまったことを恨んだ。
今朝の星座占いランキングでは1位だった
今朝の情報番組の星座占いで、自分の星座は1位だったが星座占いの1位でも良いことがあったという記憶はない。
しかし、なぜか「ワースト1」の時は当たる場合が多い。
星座占いなんて、同じ星座の人が、たくさんいるのだから誰かは当たるだろう。
それが自分なのか?と思うようなことがあると、気にしてしまう。
しかし、なぜ、No1の時には良いことが起きないのだろうか?
むしろ、今回の大渋滞のような悪いことの方が起きる(笑)
情報が欲しい
車が前に殆ど動かないので、どこで何が起きているのかが知りたかった。
特にどこで、起きているのか?が分からないと迂回しても、そこが渋滞しているかもしれない。
車は前に進めないので、何か情報が得られないかとナビのパネルをタッチしてメニューを表示してみた。
すると交通情報というアイコンがあったのでタッチしてみた。
しかし、何も表示されないし、何も聞こえない・・・
この路線は交通情報に対応していないようだ。
Googleで「渋滞情報」を調べてもらった。
すると現在地の渋滞情報が表示されるようで、Googleは「渋滞情報」で検索すると、現在地の渋滞情報まで表示するようになったのかと驚いた。
スマートフォンの現在位置情報、どれくらい進んでいるか?を収集して進み具合でどれくらいの渋滞なのかを判断しているようだ。
しかし、歩いている人の方が早いのに、軽い渋滞のはずはないだろう?と思った(笑)
Google様があてにならなかったので、「日本道路交通センター」のホームぺ―ジを見てもらった。
こちらも渋滞しているという情報だけで「何が原因で渋滞になっているのか?」については教えてくれない。
大雪で大渋滞という報道を、雪の時期になると見かけるが、渋滞に巻き込まれた人は、きっとこんな感じで何日も過ごしたのか・・・と身に染みた。
迂回しようと思えばできるのに、情報が得られないために渋滞に巻き込まれたままいるしかない。
時々、左折していく車がいたが、多くの車は次の信号でスムーズに動くと信じているかのようにジッと我慢していた。
情報がなければ迂回しようという車が増えるので渋滞が渋滞を呼び、道路は、どんどん混んでいく。
1Km進むのに、1時間を要したが、渋滞が解消する気配はなかった。
どうなるのだろうか?と思った瞬間、ナビから「この先、事故車により片側交互通行」というガイダンスが流れてきた。
ここだったのか?と思っていると、後ろの車は次々に右折車線に車線変更してきた。
この先に事故車がいるなら、事故車の先は、スムーズに流れているはず。
これで、迂回ルートは見えたので自分も右折して事故車のいる地点を避けることにした。
もう一つ、事故車のガラスの破片が道路に散乱しているとパンクの心配もあったので事故車のいる地点は通りたくなかったこともある。
迂回路も多少混んでいたが無事、国道8号線に戻れた。
道路は予想通りスムーズに流れていた。
今回、渋滞時の情報が、大切なことを身にしみて感じた。
単に渋滞しているという情報だけでは不十分で、どこで、何が起きているのかが重要になる。
事故が多い地点の前には道路に電光掲示板を設置するなどして、情報を提供するべきだと思う。
ナビに搭載されているVICSも直前まで黙っていないで、もっと早く伝えるようになっていれば、迂回する車が増えて渋滞は分散されたのではないだろうか?
翌日の新聞に載っていた。
翌日の新聞を見ると、事故の内容が普段より大きく掲載されていた。
80代の男性が中央分離帯に突っ込んで車がひっくり返ってどうろを塞いでしまったという内容だった。
高齢者でも自動車がなければ生活できないような石川県なので、免許を返納して欲しいとはなかなか言えないが、80歳を過ぎて本当に一瞬の判断と操作が要求される自動車の運転ができるのだろうか?という疑問もある。
実は、幸運だった?
午後5時10分に事故が起きたというので、自分が渋滞を感じた場所に到着した5分くらい前だった。
あと、5分早ければ渋滞ではなく事故に巻き込まれていたかもしれない。
そう考えると星座占いは当たったといえる。
しかし、10分早ければ事故にも渋滞にも巻き込まれずに通りすぎていたはず(笑)
欲を言えばキリがない。
一見するとアンラッキーなことでも、知らないだけで実はそれ以上の不幸なことが回避できた結果だと言えることは実は多いのかもしれない。
そう考えると、今回のことはもっと感謝しないといけない。