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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

偉人から罪人?

ミュージックビデオが炎上?

2024年6月12日夜に、「Mrs. GREEN APPLE」が新曲「コロンブス」のミュージックビデオを公開したところ、SNS上で批判を浴びることになった。

3人組の人気バンド、Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)が12日夜に公開した新曲のミュージックビデオが差別的な内容だとSNS上で批判を浴び、所属のレコード会社は「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」として、映像の公開を停止し謝罪しました。

ミュージックビデオでは、メンバーの3人が15世紀にアメリカ大陸に到達した探検家のコロンブスなど歴史上の人物にふんして、島を訪れる設定です。

この中では3人が島で出会った「サル」にふんした人たちに、馬の乗り方を教えたり人力車を引かせたりするシーンが描かれています。

このビデオが12日夜、インターネットで公開されると、SNS上では差別的な内容が含まれる映像表現だとして多くの批判が出ていました。

 

【出典】ミセスグリーンアップル 新曲「コロンブス」MV 批判受け公開停止 | NHK | IT・ネット

そして、「Mrs. GREEN APPLEコロンブス」ミュージックビデオについて」というタイトルで、2024年6月13日に公式ホームページに今回の件についての文書を公開している。

Mrs. GREEN APPLEコロンブス」ミュージックビデオについて

コロンブス」のMusic Videoを制作するにあたり、

・年代別の歴史上の人物

・類人猿

・ホームパーティー

・楽しげなMV

という主なキーワードを、初期構想として提案しました。

類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが、類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました。

しかしながら、意図とは異なる伝わり方もするかもしれないと思い、スタッフと確認し合い、事前に特殊メイクのニュアンス、衣装、演じ方のフォロー、監修をしていたつもりではおりましたが、そもそもの大きな題材として不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます。

決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでしたが、上記のキーワードが意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です。

【出典】Mrs. GREEN APPLE 「コロンブス」ミュージックビデオについて -Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE|OFFICIAL FAN CLUB 「Ringo Jam」

コロンブスの卵」というキーワードから制作に取り掛かり、前向きにワクワクできる映像にしたいという気持ちが、リスクへの配慮をあやふやにし、影響を及ぼしてしまったと認識しております。

こちらの意図する物語の展開としては、歴史的時間軸は存在せず、類人猿も人の祖先として描きたかった。そして時間の垣根を越えてホームパーティーをする。

これはあり得ない話であり、あくまでフィクションとしての映像作品であると。

ただ、ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております。

この度は本当に申し訳ございませんでした。

以後このようなことが無いよう、細心の注意を払い、表現することに対して誠実に、精進してまいりたいと存じます。


Mrs. GREEN APPLE 大森元貴

 

【出典】Mrs. GREEN APPLE 「コロンブス」ミュージックビデオについて -Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE|OFFICIAL FAN CLUB 「Ringo Jam」

自分もこのミュージック・ビデオは見たが、映像からは差別だとか、悪意といったことは全く感じられなかったし、キーワードだとしている、「類人猿」「ホームパーティー」「楽しげなMV」という内容がしっかりと伝わってきた。

一体、何が問題だったのだろうか?

コロンブスの人物像

まず、自分が知っているコロンブスとは現在は、解釈が大きく変わっていたので、そこから書いてみたい。

コロンブスといえば、卵、卵といえば、コロンブスという人もいるのではないだろうか?

そして、コロンブスが偉人と言われているのは「世界で初めてアメリカ大陸」を発見した人だということ。

ところが先住民に対して残虐な行為を行っていた一面もあったとか、実はアメリカ大陸は、コロンブスが最初に発見したのではなかったという話もある。

アメリカ大陸を最初に「発見」した人物は、歴史的に見て複雑な問題であり、単純な答えで結論付けることは難しい。

1492年にコロンブスが西回り航海でカリブ海の島々に到達したことは有名。

しかし、彼やその後の探検家たちが、先住民族に対して奴隷化や強制労働、殺戮を行ったという記録がある。

これらの行為は、後のヨーロッパ諸国によるアメリカ大陸の植民地支配にも繋がっている。

実は、コロンブスは「新大陸」を発見したと認識しておらず、インドや中国への東方航路を発見したと考えていた。

アメリカ大陸を最初に発見したのはコロンブスではない?

その後、1499年から1502年にかけて、イタリアの探検家アメリゴ・ヴェスプッチが南米大陸を探検し、その著書の中で「新大陸」という概念を初めて明確に示した。

ヴェスプッチの名前は、後にこの大陸の名前として採用された。

更には、コロンブスより前に、ヴァイキング北米大陸に到達していたという確証も存在する。

考古学的な証拠から、11世紀頃にはヴァイキングが北米に居住していたことが示唆されている。

そうすると、アメリカ大陸を最初に発見したのは、コロンブスでも、アメリゴ・ヴェスプッチでもなく「ヴァイキング」ということになる。

恥ずかしい話なのかもしれないが、コロンブスという人物が、自分が教えられた人物像とは全く異なるものだったのを今回、初めて知った。

社会に出てしまうと、教科書の内容を調べることもしないので自分が教えられていたことが実は間違いだったなどいうのは、どうやって知ればいいのだろうか?

単なる勉強不足だと言われれば、それまでだが、実際のところ身の回りには知らなかったという人が少なくなった。

今回、さも、誰も知っているような言い方をされる人が目立ったが、それは学校で習った人であって、自分と同じ教育を受けた人は好意的に見ていたのではないだろうか?

作り手が悪意を持って作ったのであれば、批判されるべきだと思うが、何らかのメッセージが込められていたのであれば、それを感じ取ってあげるべきではなかったのだろうか?