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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

【再考】NHKは必要ですか?

もう、2年以上前になるが、「NHKが必要ですか?」ということで法律視点で思ったことを書いた。

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NHK受信料収入が減少

2年以上経過したことあり、もう1度、考えてみた。

NHKの2020年度決算を見ると、受信料収入は6895億円。

2018年度は、7122億円だったので、2年前と比較すると、227億円の減収となる。

人口が減ったので227億円の減収かというと、受信料の値下げを行った分が約160億円あるというので、そうすると差額は、67億円。

残りの67億円は、コロナ禍により、受信料回収のための営業活動ができなかったことによるというので、受信料未払いが67億円近くある。

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ざっくり、計算すると、67億円÷1.4万円/年  ≒ 47万世帯 (※全て一般家庭で算出)

47万世帯が2年間で支払わなくなったということになる。

無駄が多いのでは?NHK

それ以上に、気になったのが、番組制作費で、コロナで番組制作が滞ったことや取材・ロケが減ったことで事業支出が293億円減ったというのだ。

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何に使っていたのか逆に気になってしまった。

2020年のNHKの番組は全部は視ていないが、個人的には違和感はないので、別に293億円減ったままの状態でも良いのではないだろうか?

減った293億円分を受信料から削減してくれた方が、有意義だと思う。

NHK金沢放送局は2018年に新社屋が完成して移転している。

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先日、能登で大きな地震があった時に、NHK金沢放送局免震構造で揺れを全く感じなかったと自慢していた。建築費・土地代でいくらかかったのかは公表されていないようだが、少なくとも、金沢駅近くの一等地に建てなくても、もっと土地代の安い場所でも良かったのではないか?

そんなことを考えてみると、もっと削減できることがあるのではないか?すると1か月1世帯500円程度でも運営できそうな気がする。1か月500円なら1年で6千円。

これくらいなら、払っても良いと思う人は増えるのではないだろうか?

まず、NHKは受信料の使い方を、考えるべきで、経費を削減できる点は、削減して欲しい。

視聴者とそういったことを話し合う機会を毎年設けるくらいのことはしてもよいと思う。

まず、視聴者に対して、これだけの受信料が必要だということを理解してもらう姿勢を持って欲しい。

宛名なし郵便で請求書送付?

と思っていると、受信料回収の営業活動ができないからと、日本郵便が2021年6月から開始した、「宛名なし郵便」を利用して、2021年7月より受信料徴収業務で使用するというのだ。

「宛名なし郵便」というのは、これまでは、住所だけでは配達してくれなかったものが、受取人の氏名が不明でも住所か居場所が分かっていれば郵便物を届けてくれるというものだ。通常の郵便料金に加えて200円を加算することで利用可能になる。

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普通の郵便だと1通84円で済むが、「宛名なし郵便」だと200円が追加されるので、284円かけて請求書を送付するということになる。

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しかし、受信料を支払わない人なら、郵便物が届いて中を開いたとしても、ゴミ箱に直行で終わると思う。

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更には「宛名なし郵便」は特別送達ではないため開封しなければ「受信拒否」が可能なので、「受け取り拒否」赤字で記載+捺印でポストに投函すれば、今後、送られてくることはなくなる。

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「宛名なし郵便」で受信料を支払うようになる人がどれほどいるのか、是非、結果を知りたい。

現在、受信料の未納世帯は840万世帯あると言われているので「宛名なし郵便」で送った場合に、284円×840万世帯 ≒ 23.85億円の計算になる。

「宛名なし郵便」は総務大臣の一言から

ゴミを増やすだけの結果が見えているにも関わらず、23億円を費やす目的は何なのだろうか?

この「宛名なし郵便」は、武田良太総務大臣が、NHK日本郵便は共に総務省の管轄ということから、NHKの受信料徴収と日本郵便のネットワークで、「何か協力することができないか」という発言があったことから企画されたものと思われる。

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日本郵便が形にしたのだから、NHKとしても利用しないわけにはいかない。

そして、日本郵便とすると悪用される危険性もあると考えて、通常の郵便料金に加えて1通200円という価格設定にする、事前に郵便局へ年間1000通以上差し出す旨などを申し出ないと利用できないということから、他には利用したいと思わないようなサービス内容に設定したのだろう。

以上から、「宛名なし郵便」というサービスは、NHKの受信料徴収のためのサービスということになる。

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結局は、何気ない大臣の一言から、23億円の無駄が出てしまうことになるものと思われる。

1年持たずに、「宛名なし郵便」というサービスはなくなると予想している。

こんな茶番をされてしまうと、NHKが必要だと思っていても、やっぱり不要かも?と考えてしまう。

NHKは不要か?必要か?

では、NHKは必要か不要か?と問われると必要だと思う。

正確には公共放送は必要だと思う。

民放はスポンサーがあって成立する放送局なので、スポンサーの顔色を見ながら番組を制作することになる。

更に政府から放送免許をチラつかされると、政府の顔色も伺うことになる。

これでは、公平・中立な放送ができるはずがない。

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このため、国からも、スポンサーからも完全に独立した、国民からの受信料だけで運営できる放送局がないと政府やスポンサーにより事実が隠蔽されたり、捏造される心配が残る。

但し、今のように総務省の管轄下にあったのでは、国からの圧力を受けてしまうので、完全に独立する必要がある。

日本郵便NHKともに、民営化されているのに、なぜ、国から指図されないといけないのか?指図したいなら国営に戻すべきで、いつまでも国営気分で圧力をかけられたりするのは、間違っている。

その結果、今回の「宛名なし郵便」という、無駄なものが生まれてしまう。

総務大臣の何気ない一言をスルーすることが、できない状態で、公平・中立な放送ができるとは思えない。

以上から完全なる公共放送として運営できるのであれば、NHKは必要だが、国の圧力を受けるような公共放送なら不要というのが自分の意見になる。

国とすれば都合の悪いことは放送されたくないので、法の元で縛っておきたいのだろうが、そういう小さなことで、公平中立を阻害されるのであれば、受信料は確かに支払いたくなくなる。