特別定額給付金の申請で郵便局が混雑?
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策ということで、「特別定額給付金」が支給されるということが2020年4月20日に閣議決定され、2020年5月1日から申請が申請・支給が始まっています。
金沢市もオンライン申請は5月1日、郵送による申請は、申請書が5月22日から郵送が始まっており、5月23日から届き始めています。
驚いたのが、5月24日の日曜日に郵便局が申請書を郵送する車で混雑していたということを聞いたことです。年賀状で元旦に郵便局が込み合うというのは、よくあります。年賀状を出していなかった方から届いた時に、少しでも早くということで、郵便局に年賀状を持ち込む人がこんなにいるのか?と驚いたことを記憶しています。年末年始はドライブスルーになっているので、車を駐車場に停めずに処理できるので混雑の緩和にはなっていますね。
あと、マイナンバーの通知書を受け取りに郵便局に行った時も凄い人でした。
話が横道に逸れましたが、郵便局が混んでいたという話を聞いて、給付金の申請書を郵便局に持っていってどれくらい違うのだろうか?と気になりました。
テレビでは日曜日ということで、市役所前にあるポストに投函している方がいましたが、これって市役所前のポストでも、結局、郵便局に一旦、行ってしまうでしょうから、意味があったのかな?とこれまた気になりました(笑)
そもそも、住民基本台帳に登録されている人、全員に10万円を支給する目的が気になります。
総務省のホームページを見ると以下のように記載されています。
目的
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(令和2年4月20日閣議決定)において、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」と示され、このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う。
給付対象者
- 基準日(令和2年4月27日)において、住民基本台帳に記録されている者
- 受給権者は、その者の属する世帯の世帯主
事業費
- 総額:12兆8,802億93百万円
- 給付事業費:12兆7,344億14百万円
- 事務費:1,458億79百万円
家庭の支援ってことですね。
支援が不要な場合は、どうするのが正解なのでしょうか?
申請書には、給付金を、希望する、しないのチェック欄があることに疑問視する方がいますが、これは、申請書が1人に1通送られて来るわけではなく世帯主に送られて来るので、同じ世帯でも人によって給付金が不要だという人がいるといけないので、人毎に必要、不要の意思表示ができるようにというものです。仮にこの欄が無記入の場合は、必要という扱いになります。
申請書の希望欄を無記入、各種証明書を添付せず、振込先も記入しなければ振り込むことができないのでしょうね。
ちなみに、給付金は非課税の方向で考えているということです。
このお金ですが、国債の発行で対応するようですが、国債の発行残高は1030兆円になるそうです。
国債は金融機関(日本銀行・銀行)や保険会社が、まず買わされるということで、にしわ寄せが行くということを聞いたことがあります。買わされた国債負担分を取り戻すために、利子を高くした貸し付けをしたいところですが、今の状況を考えると高い金利で借りられる企業なんてそう多くはないでしょうから、ここでも国は口だけで、実際は、民間が全て考えないといけないということでしょうか。
さて、この特別定額給付金を仮に受け取るとして、何に使うのだろう?と考えてみました。色々な会社が取ったアンケートでは、大半が「生活資金」ということでした。
これは、総務省が発表している目的にも適合する内容なので、アンケート通りであれば国の目的は果たせることになりそうです。
じゃあ、生活資金に困っていない人は、申請しない方が良いのでしょうか?
これって、約13兆円のお金を日本に住んでいる人に分配して、さぁどう使うんだ?ということで10万円を渡されたと考えることもできます。
生活資金に困っていないので、受け取らないという選択肢もあるでしょう。
募金する、欲しいものを買う、使い道は自由です。
定額給付金を受け取るか?
以下によると、98.8%の人が受け取るということです。
定額給付金を受け取るかどうかという質問に対しては、ほぼ100%に近い98.8%の人が「受け取る」と回答した。なお、「受け取らない」と答えた方の理由としては、「額が少なく消費に回すには不十分」「もっと有効な使い道があるはず」「税金の無駄遣い」といった意見が見られた。
何に使うか?
今回の定額給付金は国債を発行して得られたお金ということになりますが、国債は最終的に返済しないといけません。
結局は税金から返すことになるので、定額給付金は税金なのです。
僕たちが国などに対して言っている「税金を無駄遣いするな:という言葉が自分たちに跳ね返ってきたのです。
「税金を無駄遣いするな」ということを考える必要があります。
生活費
今回の目的は生活支援ということなので、まずは生活費だと思います。
教育費もこの先が不安だから貯蓄というのも僕は生活費に該当すると思います。定額給付金を子供に渡すべきか?という問いに対する答えも、まずは生活費が優先するということになるかと思います。
消費する
欲しかったものを購入する、外食するといった方も多いと思います。
経済を立て直すには、お金が流がれる必要があるので消費するというのは大切だと思います。定額給付金が支給されれば、パチンコで使う人がいるんじゃないか?ということもよく耳にしますが、パチンコ市場は25兆円規模です。法人税の2%はパチンコ業界からのもで、サービス業の法人税では約15%がパチンコ業界です。パチンコは日本経済の大きな柱と言えるのです。地方のテレビ局はパチンコのCMにかなり助けられているはずです。そう考えると、パチンコ自体は生活に絶対に必要なものではないのかもしれませんが、社会には還元されていると思いますので僕はルールさえ守ってもらえればパチンコで使うというのもありだと思っています。
貯蓄・投資
生活費や消費で使わないで貯蓄したのでは経済の活性化に繋がらないので給付金の意味がないという意見もよく耳にします。貯蓄ということだと銀行は国債を買わされることになりますので、銀行が儲けるためには元手が必要ですから貯蓄してもらえるというのは運用面で助かるはずです。投資は証券会社等に還元されます。そういう意味ではこれもありなのではないかと思います。
寄付
最後は寄付ということで、これが誰の目にも一番の貢献になると感じられるかと思います。色々なプロジェクトが立ち上がっているので、生活資金に余裕がある方は参考までに以下のものを紹介させていただきます。
国から一律に給付される10万円の特別定額給付金。
この給付金を本当に困っている人へ届けたいという方々の思いから、
当プロジェクトは立ち上がりました。
まずは、きちんと国から給付金を受け取ってください。
医療を始め、資金的支援を必要としている団体・企業や個人へ、
安心して寄付できる環境がここにあります。
今回、外出自粛や営業自粛により広範囲で影響が出ていることから、定額給付金も集中することなく広い範囲で使われるべきだと思います。
生活費はもちろん、消費、貯蓄、寄付、全て有効だと思います。
と、考えると定額給付金を受け取るだけで、使っても貯金しても社会に還元されることになります。受け取らなければ社会には還元されません。今回に限っては、どう使うかではなく受け取ることが一番、大切なのかもしれませんね。