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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

プラスチックごみを減らすためが逆に増えるのでは?

レジ袋削減のためのレジ袋有料化?

7月1日から「レジ袋削減を目的」とした有料化が始まりました。

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日本は環境後進国

ガソリン車が多い、プラスチックごみが多い、火力発電所をまだ稼働させているということで、日本は環境後進国だと叩かれています。レジ袋についても主要な国で無料なのは日本とタイくらいでしたが、タイは今年1月からレジ袋が廃止となっています。

つまりレジ袋については日本だけが無料だったわけです。

そんなイメージを払拭するための一歩として日本もレジ袋を有料化しました。

レジ袋ではなく、エコバックの使用を推奨しているので、日本国民の多くは確かに削減しないといけないという意識を持つ人が最初は多くなるのでしょうね。そしてエコバックに変えないといけないと考えてエコバックを買う人が多いと思います。

そして暫くはエコバックを持ち歩きますが、徐々に意識は下がっていき、エコバックを持ち歩かなくなっていき、レジ袋を購入するという状態に落ち着くのではないでしょうか?

レジ袋はゴミ袋としても使っている

今までレジ袋に入れていたゴミの行き場がなくなると、入れる袋がなくなると100枚入りといったレジ袋を買うようになります。中にはエコバック代わりにそのレジ袋折り畳み携帯して使うかもしれません。そうすると、結局、レジ袋の使用量は減らないどころか、増えてしまうかもしれません。

レジ袋有料で使用量は減るの?

消費税10%の軽減税率ということでイートインで食べると軽減税率の対象外となる。しかし、イートインなのか持ち帰りなのかわからないので都度、お客に聞くのはお互い面倒なので、だったらとイートインを廃止したところも多いはずです。

軽減税率制度が終わったので、徐々に戻っていくのかもしれませんが、イートインがなければ持ち帰る袋が必要になります。

マイバックを持っていれば、よいのですが、持っていなければレジ袋を有料でも購入することになります。ここでもレジ袋が増える要因があります。

つまり、これってレジ袋を有料にしただけで使用量が減るっていう簡単な問題じゃないと思うんですよね。

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プラスチック製品を減らすのが重要なのでは?

梱包に未だに過剰なプラスチックケースや発泡スチロールが使われている商品が目立ちます。

基本的に僕は過剰なプラスチックケースが梱包に使われているものは購入しません。

処分が凄く面倒です。

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特にクリアケースでパッケージされたものは捨てるだけのものになぜ、ここまで過剰なものが必要なのか?と強く感じます。

レジ袋を有料化する前に、このような発泡スチロールやクリアケースのようなものに対する使用制限を行う方が先決だと僕は思います。

実際、レジ袋が容器包装廃棄物で占める量は0.1%です。(以下の記事で書きました)

seege.hatenablog.com

世の中で起こっているということは、単独で起きることはまずありません。色々なことが関連して起きているのです。レジ袋を減らしたいからレジ袋を有料化する。

そんな単純なことではないんですよね。

レジ袋が無料だから使用量が増えていると考えていることが間違っているんですよね。

店側も当然、レジ袋分を原価に含めていないはずがありません。

これまでだって、レジ袋を有料だったと考えるのが自然です。

国がレジ袋は2020年7月1日から有料化しなさいというのですから、これまでも有料でしたと逆らうわけにはいかず、素直に1枚3円とか5円に設定します。

これでレジ袋の費用は二重取りされるようなものです。

レジ袋の有料化で厚生労働省が期待している60%削減は実現できるのでしょうか?

僕にはエコバックやレジ袋廃止のために店側が準備したもの等がゴミとなり増えてしまだけで終わるように感じられます。

中国では10年以上前からレジ袋は有料化なのに・・・

 実際、中国では10年以上前からレジ袋が有料化となり、1年後には6割以上削減されたそうです。しかし、10年も経過すると、マイバックを持ち歩く人がいなくなり、レジ袋を買う人が多いということです。

中国の場合は、10年で物価がかなり上がったのですがレジ袋の価格自体は据え置きだったので相対的に安くなっているように感じ、レジ袋を買うという場合もあるようです。

米国のCO2排出量が多い?

米国は環境問題に対して日本以上に積極的に取り組んでいると思っていましたが、CO2の排出量については、意外な結果でした。

以下は、OECD経済協力開発機構)加盟諸国のうち、データ取得の関係から2018年加盟のリトアニアを除いた35か国における、国民1人当たりのCO2排出量のグラフです。

日本は平均より多い排出量で日本は27位です。米国は更に多く、35国中の34位です。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/shared/img/788iz-2fpjbofz.png

【出典】資源エネルギー庁

ドイツについても、日本より環境問題対策については進んでいる国だと思っていましたが、数字的には日本と大差はありません。

プラスチック削減で環境破壊?

プラスチックから別の素材への切り替えが進んでいますが、これが逆に環境破壊の要因になるという話を聞きました。

例えば、ガラス瓶はプラスチックよりもずっと重量があります。そうすると輸送の環境負荷が高くなります。そしてレジ袋を紙製の袋にすると、プラスチック製の袋よりも炭素排出量が多くなり再利用も難しくなります。生物分解や堆肥化が可能だという容器も実際には堆肥化装置が必要だったり、それでも完全には分解されないものもあるそうです。プラスチック製の容器に入れることで野菜が長持ちするものが、使わなくなれば、短期間で痛んでしまい廃棄することになるかもしれません。

何事も良い面・悪い面があるものです。悪い面ばかりを見てしまうと何も使えなくなります。

使用を禁止するのではなく適切に処理できる仕組みがあれば海洋ゴミにならないようにもできるはずです。

レジ袋を有料化していないのは日本だけというのは、重要なことではありません。レジ袋が本当に不要なものであれば使用できないようにするべきなんです。今の日本は何も考えていません。レジ袋が有料化されていないと言われれば、有料化する。日本は火力発電を今でも使っていると言われたら、減らそうとする。しかし、廃棄されても土に返るようなレジ袋が安価に作れるかもしれません。環境にやさしい火力発電だった開発することができるかもしれません。

まずは、日本らしさを取り戻す必要があります。

米国のポチではなく、独立した国、日本としてしっかり足を地につけないといけないと考えます。