米国を支えるAMG
AMGは、米国のITを支える三大企業だと思っている。
Appleはスティーブ・ジョブズ、マイクロソフトといえば、ビル・ゲイツ、Googleは、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン。
ビル・ゲイツは2008年に第一線から退き、スティーブ・ジョブズは2011年に他界、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは共に2019年に退任した。
マイクロソフトは、2007年にリリースしたWindows VISTAが大失敗し、これを機にマイクロソフトは迷走を始めた。
Appleは、ビルゲイツが最後に関わったiPhone 4s以降も、5、6と好調だったが、その後は目新しい機能が搭載されることもなく、今では高級化路線を選択したことで益々、ユーザーは離れていくのだろう。
そしてGoogleも、2015年からのAlpha GO をピークに、その後は、話題になるようなことがなくなった。
この3社の創業者に共通するのは、コンピューターが、とにかく好きだったという点。
そしてコンピューターを使って便利にしたいという気持ち。
まず、スティーブ・ジョブズが、コマンドで指示しないと動作しなかったコンピューターをマウスで操作するだけで使えるようにしたインターフェースを作り誰でもパソコンを使えるようにした。
そして、ビルゲイツは、誰でも使えるパソコンをMacintoshを模したWindows95というOSと、ロータス123を模したEXCELをセットにして、パソコンを世界的に普及させると共に、インターネットに接続させて世界的なネットワークを普及させた。
そして、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンはインターネットでの検索を劇的に進化させ、シンプルな画面で必要な情報を簡単に探せるようにしてくれると共に広告媒体にインターネットを追加した
ハードウェアのApple、ソフトウェアのマイクロソフト、情報技術のGoogleと言える。
AmazonとTwitter
更に、Amazonのジェフ・ベゾスがインターネット販売を普及させ、Twitterが、情報に対して受け身だった人達を発信者にしてSNSを普及させた。
世界的にはGAFAと言われているが、自分の中では、AMGAT(Apple、Microsoft、Google、Amazon、Twiter)だと思っている。
5社共に既に創業者は不在なので、現在は、創業者が作り出した勢いだけで継続しているように思う。
更なる力が加わらなければ、勢いは惰性に変わり、徐々に推進力は失われていく。
5社共に現在は、推進力が失われている。
創業者の判断基準
創業者の発想・判断基準というのは、何らかの共通する点があると思う。
それは、「好きこそものの上手なれ」から繋がっていく「シンプルなマインド」だと思っている。
どんな大企業であっても、創業当初は何もないところから始まる。
このため、必ずシンプルな発想から始まっているはずだ。
それが規模が大きくなるにつれて、判断を複雑にしてしまう様々な要因が追加されていく。
例えば、差所は「誰でも使えるOSを作る」というところから始まったとする。
これが実現すれば、次の目標が設定されることだろう。
次に「自動でハードウェアを認識して自動で使えるようにする」という内容が追加されたとする。
創業者一人ではどうにもならないので、優秀な人材を雇わないといけない。
こうやって、人が増えて規模が大きくなっていけば、色んな柵(しがらみ)が出来てくる。
人が増えれば増えるほど、意見がまとまらず、余計な時間を取られることになるし、本来の目的からは離れていってしまう。
その結果、当初の方向性とは異なる方に向いてしまう。
創業者が1人であれば方向がブレることもなかったかもしれない。
しかし規模が大きくなれば、そうもいかない。
考えないといけないことが人の数に比例して増えていく。
創業者がいれば最終決断を任せることができるが、いなければ、自分たちで決めなければいけない。
しかし、決定権のない者同士が議論をしても、話なんてまとまるものではない。
そうすると最後は多数決で決めることになる。
自分の意見を通すためには、多数決で勝利しないといけない。そのためには、派閥が必要になってくる。
こうやって、企業の骨は脆くなっていく。
このため、後継者が育てることなく創業者がいなくなれば、企業は下降線を辿る。
企業にとって創業者の後継者を育成することは、とても重要なことになる。