Plastic or paper? The truth about drinking straws
BBCのニュースサイトを見ていると「プラスチックか紙か?ストローに関する真実」というタイトルを見つけた。
使い捨てプラスチックに対する反発により、紙、金属、ガラス、植物由来のストローの市場が成長しています。しかし、それらの間の選択は本当に簡単なものでしょうか?
米国で毎日使用される使い捨てストローの数は 5 億本です。
そしてプラスチック製のストローがあらゆる場所に行き渡っているということです。世界中のビーチの清掃活動で大量に発見されています。それらはペンギンの胃に穴をあけたり、ヒメウミガメの鼻の穴の中に詰まったりしているのが発見されています。
アラビア海に面したインドのグジャラート州の海岸沿いのビーチで行われた最近の調査では、ゴミの9% がプラスチックのストローで占められていることがわかりました。
海洋では、漁網はプラスチック汚染の最も蔓延した形態の 1 つです。 2018年に発表されたある研究では、悪名高い太平洋ゴミベルトにあると推定される1兆8000億個のプラスチック片の46%が漁網に由来することが判明した。
【出典】Plastic or paper? The truth about drinking straws - BBC Future
米国では毎日使い捨てのストローが5億本も使われているとか。
BBCは、この記事で自国のデータは出さず他国のデータだけを出しているので、不公平だと感じたのでイングランドのデータを個人的に調べて追加した。
イングランドでは1日平均約1300万本で1人当たりにすると約0.2本
米国は一人当たり1.5本になるので、確かに米国と比べるとイングランドの使用量は少ない。
日本では年間の使用量が6.5億本なので1日平均にすると約180万本。1人当たりにすると0.015本
1人当たりにするとイングランドの方が日本より一桁多いことになる。
また、この記事の中で「日本でプラスチックを使わない生活は考えられない」みたいな皮肉を込めた文も記載されていたので以下に記載しておく。
- Living without plastic in Japan
しかし使い捨てストローの一人当たりの使用量に関してはイングクランドの方が多いことになるので他国ばかりを批判しないで少しは自国とも向かい合って欲しいものだ。
ストローはリサイクルできない
プラスチック製のストローと同様に、紙製のストローは通常リサイクルできないこと(液体に触れると分解しすぎる)であり、英国政府の評価では、紙製ストローは埋め立て地で腐る際にプラスチック製ストローと比較してより多くの温室効果ガスを排出すると結論付けている。
またガラス製のストローはプラスチック製のストローに比べて 44 倍の温室効果ガスを排出するのに対しステンレス鋼のストローは 148 倍の温室効果ガスを排出する。
温室効果ガスの排出に関しては、ガラスやステンレス鋼製より竹製ストローの方が優れているが、それでもプラスチックの 27 倍の二酸化炭素を発生する。
ここまで、読んでみて、この記事を書いた人は、ストローの使用量を減らすという発想はないのだろうか?
ストローは必要か?
最近は、日本でも紙パック製の飲み物にストローがパッケージに張り付いていないことが多い。
最初、紙パックの飲み物をストローなしでどうやって飲めばいいのだ?と思っていたが紙パックの開け口を開けて直接飲めばいいことに気が付いた。
これならストローは不要になる。
自分がストローを使用するのは、開け口がストローを差し込む個所しかないような紙パックの飲み物だけ。
ちなみに、沖縄では1リットルサイズの紙パックでもストローを付けるのが当たり前のようだ。
これは、学生さんなどが1リットルサイズの紙パックにストローを差し込んで飲み歩くからだという。
まぁストローで飲めるようにすること自体、反対するつもりはないが、小さな紙パック飲料でも直飲みができるようにしてもらえるとストロー無しで飲めるようになる。
太平洋ゴミベルト?
最後に本題となるが、記事の中で「Great Pacific Garbage Patch」という言葉が登場した。
日本語に訳すと「太平洋ゴミベルト」という意味のようだ。
北太平洋の中央にある海洋ごみが多い海域のことで、アメリカのハワイ北西部ミッドウェー環礁付近に位置し、およそ西経135度から155度、北緯35度から42度の範囲にわたる。
その面積は日本の国土の4倍近くに及ぶという。
これは、海岸や河川、排水溝から流れ出したプラスチックごみが、海流によって運ばれ、太平洋の中央部に集積したものと考えられている。
NASAが追跡した結果が以下のリンク先で公開されているので興味のある方は是非、確認して欲しい
このままでは海が海洋ゴミで埋め尽くされてしまうのではないのか?と思えるほど広範囲に及んでいる。
こんなにも、海洋ゴミが深刻だとは正直、思っていなかったので衝撃的だった。