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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

レジ袋削減による効果は、ほとんどないのでは?

原田環境相は6月3日(月)に全国のコンビニやスーパー、ドラッグストアなどの小売店で使われているレジ袋の無償配布を禁じる法制化を行う方針を明らかにしました。
環境相は「東京五輪に遅れないようにやらないといけない」とも述べています。


しかし、色々と確認していく内に、「レジ袋削減による効果はほぼ無い」のでは?
という結論に達しましたので、以下に記述してみたいと思います。

 

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これって東京五輪もそうですが、6月28日から開催されるG20大阪サミットに合わせてのアピールも兼ねているような気がします。

では、レジ袋を削減することでどのようなメリットがあるのでしょうか?
まず、レジ袋は、どのように作られるのでしょう?
レジ袋はポリエチレン製で、原油が原材料となっている化学製品です。
ポリエチレンを加工しやすいように下図のようにペレットにしています。

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ペレットをホッパーに入れて、下図のように加工します。

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では、レジ袋を減らすと具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?
色々とあるようですが、具体的という意味では以下の2つになるかと思います。

焼却時のCO2(二酸化炭素)を減らす(温室効果ガスの削減)
石油資源を無駄にしない

最初の温室効果ガスの削減ですが、温室効果ガス自体は大気中に全く存在しないと
太陽の熱が全て宇宙に逃げてしまうので地球の平均気温は氷点下19℃まで下がると言われています。
しかし大気中の温室効果ガスの比率が高まると次は、平均気温が上がってしまいます。
つまり温室効果ガスは適切な比率で大気中に存在させないといけないということです。

人類が生活を便利にするために石炭や石油などの化石燃料を燃やして、沢山のエネルギーを消費して大気中に放出する二酸化炭素が急激に増えてしまいました。
このため、世界的に二酸化炭素を排出しないように無駄なエネルギー消費を減らしましょうということになったわけです。
温室効果ガスには二酸化炭素以外にもメタン、一酸化ニ窒素、フロンといったものがありますが、二酸化炭素が65%を占めていることから最も削減が必要だということになります。

レジ袋を廃棄する際にも、燃やすことになるので二酸化炭素(CO2)を排出します。
では二酸化炭素を最も排出しているものは何でしょうか?

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注記

産業部門:工場
運輸部門:自動車
業務その他部門:商業・サービス・事業所等
エネルギー転換部門:発電所
工場プロセス:石灰石消費等

過半数を占めているのは、工場、自動車で、廃棄物はレジ袋以外の廃棄物も含めて2.4%です。
では、レジ袋はどれくらいの比率なのでしょうか?

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上図は容器包装廃棄物の湿重量比率のグラフです。
このうち、レジ袋は、上図の、その他(0.1%)に含まれます。
その他の中でのレジ袋の比率は更にその0.6%でしかありません。
ほぼ0と言っても良いようなものに対して力を入れるより他の電気やガソリン車の使用を減らす方に力を入れるべきだと思います。

二つ目の石油ですが採掘できるのはあと40年だと言われていました。
しかし今では、石油の埋蔵量は減るどころか増えていると言われています。
これは、石油を高騰させるための策略であり、地球のマグマに近い超深度地帯で地球に含まれる無尽蔵の炭化水素原油(石油)の起源なので石油も無尽蔵ということです。
そう考えると二つ目に関してはちょっと違うような気がします。

以上より、レジ袋削減については、効果がないと感じた次第です。