2020年3月3日(火)午後1時頃、弊社が車内清掃業務を委託している(株)JR西日本メンテック王寺営業所において所長が遺失物の取扱いが適切に行われているかを確認したところ、車両清掃に従事する従業員3名が、遺失物の硬貨の一部を着服していたことが判明したという報道がありました。
JR西日本のホームページでも、「グループ会社従業員による遺失物の硬貨着服について」というタイトルでPDFの文書が公開されています。
1 判明日時
- 2020 年3月3日(火)午後1時頃
2 発生場所
- 王寺駅で車内清掃を実施する在来線車内
3 概況(判明の経緯)
- 3月3日(火)午後1時頃、弊社が車内清掃業務を委託している(株)JR西日本メンテック王寺営業所において所長が遺失物の取扱いが適切に行われているかを確認したところ、車両清掃に従事する従業員3名が、遺失物の硬貨の一部を着服していたことが判明しました。
4 当該従業員
5 再発防止策
- 社内及びグループ会社に対して、コンプライアンスの指導・教育を再徹底します。また、遺失物の適切な取り扱いを徹底するとともに、定期的な実態把握を行ってまいります。
6 遺失物のお問合せ先
- (株)JR西日本メンテック
電話番号 090-1767-6551 ※平日の午前9時~午後6時、4月 30 日(木)まで7 その他
- (株)JR西日本メンテックの社内規定に基づき厳正に処分します。
【出典】JR西日本
以下の記事によると、紙幣は届けていたということです。
紙幣でも硬貨でも落としたと届けても、持ち主だということが証明できないと手元に戻ってこないと思うんですね。
特に硬貨なんて、いくら落としたか?ということさえ自信を持っていうことができません。
JR西日本メンテックによると、着服していたという金額は当人の記憶によるもの、そして監査はこれまでも定期的に行っていたということでした。遺失物の取り扱いに関する監査は駅への届け出状況は確認していたものの、職場全体での確認に留まり、個人に対しての確認が行われていなかったということです。
忘れ物を探す時
電車や飛行機で忘れ物をした場合に、以下のようなことを確認されるので覚えておくようにしておいた方が良さそうです。
- 利用日時
- 利用した駅・空港
- 利用した経路(電車名・便名等)
- 忘れ物をしたと思われる場所
- 忘れ物の内容(氏名など持ち主が特定できるもの)
最近は各社、忘れ物の問い合わせがしやすいように、検索やチャットで行えるようになっている場合もあります。以下に主な航空会社、鉄道会社の忘れ物問い合わせ先のリンクを掲載しておきます。
僕も何年か前に機内に文庫本を忘れたことを家に帰って気がついたのですが、取りに行くにしても郵送してもらうにしても、それなりの金額がかかってしまいますので、便名、座席、忘れた場所(シーとポケット)、本の題名も全て答えることができたのですが諦めて同じものを購入しました。これが、以前紹介した、「風邪の効用」という本です。
忘れ物の保管期間
航空会社・鉄道会社も毎日のように忘れ物があると思うので、長期間保管することができないということで、一定期間(駅や航空会社毎に異なりますが1週間程度?)保管し、食品のような長期間保管することが困難なものは廃棄し、それ以外は警察に引き渡されます。(警察では3か月保管)
以下のものは忘れ物の届けがあっても、特定が難しいようです。
()内は特定のために確認される内容です。
- 傘(色、特徴、形状(折りたたみ式など)、メーカー(ブランド)名)
- 鍵類(ケース(キーホルダー)の有無、特徴、刻印されている文字、形状)
- 電子たばこ(会社名、色、ケース・カバーの有無、固体番号)
【出典】JR東日本
鍵も文字などが刻印されていますが、控えていないので、控えておいた方が良さそうですね。あと電子たばこの固体番号なんて控えている方はいるのでしょうか・・・
携帯電話、かばん、袋・封筒、定期券・パスケース、財布といった忘れ物が多いようですね。今回、報道されたような硬貨も、多いような気がするのですが、着服というか遺失物としてあがっていない可能性もありそうですね。
10円とか100円を見つけて、届けるにしても手続きに時間がかかるでしょうから、見つけた方も面倒だと思います。
警察に届けられた落とし物が検索できます。
警察に届けられた落とし物がインターネットから検索できるようになっているようです。
公表している落とし物について
落とし物が探せる期間
- 落とし主がわからない、又は取りに来なかった落とし物が、拾い主のものになる期間は3か月です。(注記)
- 警察での保管期間、落とし主が落とし物などを探せる期間も3か月です。
拾い主の落とし物の引き取り期間
- 拾い主による落とし物の引取り期間は権利が発生してから2か月間です。
- 警察から落とし物の引取りについて、改めて通知はしませんので、「拾得物件預り書」や「お知らせハガキ」を大切に保管してください。
【出典】警視庁
忘れ物はしないのが一番です。
慌てたり、他のことを考えていたりすると忘れ物をしやすいので、常日頃から「今」に集中するという習慣が大切だと思います。
しかし、知らない間にポケットから落ちたりといったことはあると思いますので以下のようなものを利用して万が一に備えるということも必要かもしれません。