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腸は第二の脳

生物に最初に備わった臓器は、脳ではなく、腸だといわれています。

クラゲ、イソギンチャクのような腔腸動物には脳がないので腸が脳の役割をしています。

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脳というのは思い込みの激しい臓器です。
以下は童謡「赤い靴」の詞の一部です。

赤い靴♪ 履いてた♪ 女の子♪ ひい爺さんに連れられて行っちゃったぁ♪

僕は、子供の頃、女の子は、ひい爺さんに連れられて行ったのだと思っていました。これは何故でしょうか?「ひい爺さん」という言葉は知っていましたが、「いじんさん」という言葉をまだ知らなかったからです。「いじんさんに連れられて」の部分が言葉を知らないために知っている言葉で意味が繋がるように脳が置き換えてしまったんですよね。一度、ひい爺さんだと思ってしまうとあとは何度聞いても、同じです。

2度と「いじんさん」だとは思いません。

恋愛で、相手のことが好きな時は、嫌なことは目に入らず、良いところばかりが見えますが、嫌いになると逆に嫌な点ばかりが見えてしまいます。どちらも、思い込みによるものです。

脳はこのように、思い込みが激しいので、ちょっと油断すると誤った判断を正しい判断だと認識させてしまいます。「いじんさん」を「ひいじいさん」だと思い込んでしまったのは、直観によるものかもしれません。直観というのは、日常生活で経験したり聞いたり、見たり、触れたりすることで生まれるものだと思います。同じ経験ばかりしていたのでは、同じことしか脳にインプットされません。直観を正してくれるのは、失敗という経験です。直観が今、今、宝くじを買えば当選すると言ってきたとします。そして直観を信じて宝くじを買ったとしましょう。しかし結果は、ハズレでした。もしかすると1回だけではまだ直観を信じてしまうかもしれませんが、何回か繰り返して全てハズレだったら、この直観は間違っていることがわかります。

脳の欠点はまだあります。
人って嫌なことがあったりすると、食べるとか、お酒に走ったりしますよね。
これって食べることによる快楽、飲んで酔うことによる快楽を求めて、嫌なことから逃げようとするわけです。

酷い場合だと肥満になったり、身体が壊れるまで飲み続ける場合もあります。
つまり、脳はストレスに晒されると身体に悪いと理解していても快楽に走るということです。

脳はまだ未開発の部分が多いのでしょう。
このため欠陥が多く、よくないことだとわかっていてもストレスから逃げ出すために、後先考えずに快楽を求めたりするのかもしれません。

最初に書きましたが、最初に生物に備わったのは腸です。
これって生物は脳が無くても生きられることの証明になります。

そして腸は第二の脳と言われています。

これは腸には脳に匹敵するほどの神経細胞があるからです。
そして一番最初に備わった臓器が腸なので、歴史の浅い脳と違って完成された臓器でもあります。


脳は初めてのものだと食べても安全かどうかを判断することができません。
しかし、腸は菌が入ってくると激しい拒絶反応を示します。
吐き出したり、下痢を起こして一刻も早く体内から出そうとするのです。

脳死状態になっても、腸は機能し続けます。
しかし、腸が機能しなくなると、脳も機能しなくなります。

腸は消化するだけが目的の臓器ではないということです。
人の感情や気持ちを生み出す物質を腸が作り出しているのです。

何かを食べて幸せな気分になることってありますよね。
これって人を幸せな気分にするセロトニンドーパミンを腸が合成するからです。

まとめると腸には以下のような機能があります。

腸が正常に機能していないと幸せな気分になれませんし、生きることもできなくなります。

ヤクルトを知らない日本人の方はいないと思いますが、ヤクルトと言えば、乳酸菌です。

ヤクルト=乳酸菌までは知っていてもでは、乳酸菌にはどんな効能があるのでしょうか?

脳は全ての化学物質が入ってこないようにガードされています。

しかし乳酸菌が作った小さな脳内伝達物質の前駆体は脳に入り込むことができるのです。これと必須アミノ酸が合成されることでセロトニンドーパミンが合成されます。

そして乳酸菌は腸で生息します。

乳酸菌以外にも腸内には色々な細菌が生息しています。これらの腸内細菌が免疫力を高めたり脳の発達や行動にまで影響を及ぼすのです。

腸内細菌には人に良い影響を与える善玉菌、人に悪い影響を与える悪玉菌、そして善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方へなびいて働く日和見菌がいます。3種の腸内細菌のバランスで腸内の状態が変わります。これを「腸内環境」と呼びます。

脳に入り込める物質を合成できるのは腸だけです。
言い換えると脳からの指示ではなく、独自に脳に対して指示を出せる臓器が腸ということになります。

腸には攻撃してくる敵がいます。

それが、活性酸素です。

食品添加物残留農薬が多く含まれている食べ物、高濃度の塩素が含まれている水、排気ガス、タバコなどの影響から腸内で活性酸素が発生します。

強いストレス、強い電磁波、放射線、紫外線も活性酸素を発生させる要因です。

発生した活性酸素を消すためには抗酸化力のある食品を摂取する必要があります。

抗酸化力のある食物というのは全て植物性のものです。フィトケミカルと呼ばれる物質に抗酸化作用があるのですが、フィトケミカルは植物の中に含まれているものです。

オリーブオイルが健康に良いと注目されているのは、抗酸化成分であるポリフェノールやビタミンE、オレイン酸が含まれているからです。

ここまでで、腸内環境が重要だという事が伝わったのではないかと思います。

あとは腸内環境を良くするために、腸に良いものや、活性酸素から腸を守る食物を摂取したり、ストレスを減らしたりすることです。

具体的な方法については、沢山の書籍もありますので、そちらをご覧頂いた方が間違いないかと思います。

 

今回の記事を書くに際して、以下の書籍が凄く参考になりました。 

腸内革命―腸は、第二の脳である

腸内革命―腸は、第二の脳である

  • 作者:藤田 紘一郎
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2011/09/01
  • メディア: 単行本