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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

河北潟からコハクチョウが旅立ちました。

コハクチョウはどこから来るの?

毎年冬間近の11月下旬頃になると、河北潟周辺に約300羽のコハクチョウが渡ってきます。

今シーズンは2020年11月6日にやってきました。

そして、2021年2月28日 コハクチョウ河北潟を旅立っていきました。

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白鳥には、以下の6種類が存在します。

コハクチョウが大きくなると、オオハクチョウになるということでないのでお間違いがなく(笑)

コハクチョウですが、どこから来てどこへ旅立つのでしょうか?

コハクチョウが日本に来るのは越冬、つまり冬の寒さを超すために日本にやってくるのです。

しかし、11月と言えば、日本も冬です。

冬の日本に越冬っておかしいですよね?

コハクチョウがやってくるのは、北シベリアです。

北シベリアは9月になると、日中でも氷点下になります。

餌場が凍ってしまい閉ざされてしまうので、コハクチョウは餌を求めて南下します。

サハリンを経由してまず、10月中旬ごろに北海道にやってきます。

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北海道も寒くなると・・・

しかし、10月下旬には北海道も寒くなってくるため11月になると日本を更に南下します。

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そして石川県だと河北潟に11月にやって来るということです。
日本も冬ですが、シベリアは更に寒いんですね。

シベリアから日本までは約4,000Kmです。

日本の全長が約3,000Kmです。

この距離をコハクチョウは渡って来るのです。

海を渡ることになるので、この間は休むことも眠ることもできずに飛び続けることになります。

渡り鳥は長い距離をどうやって飛んでくる?

考えてみれば、渡り鳥って、長い距離をどうやって飛び続けるのでしょうか?

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渡り鳥の中で、もっとも長く飛び続けるのは、ヨーロッパのアマツバメという鳥で、約10か月間飛び続けたそうです。

そして、飛ぶ鳥は、半球睡眠(はんきゅうすいみん)という脳の半分だけを眠らせて飛ぶことができると考えられていました。

半球睡眠というのは海の生物でもイルカやクジラが行っていることが確認されています。

しかし、鳥は熟睡しながら飛べることが明らかになりました。

ガラパゴス諸島に生息する軍艦ドリに観測機を取り付けて飛行中の脳波を調べたところ、3000kmの距離を休むことなく飛び続けたそうです。

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脳波は日中は覚醒状態、日が沈むと徐波睡眠が最長で数分間続きました。

これは脳の半分だけではなく、脳全体にみられました。

つまり、軍艦ドリは短い時間ですが、熟睡状態で飛ぶことができるということです。

食べずに飛び続けることができるのは?

でも、長期間、飲まず、食わずで飛び続けることができるのでしょうか?

鳥は胃や腸といった消化器官を自由に大きくしたり小さくしたりすることができます。

旅立つ前にはたくさん、食べられるのように消火器を大きくします。

そして旅立つと、飲まず食わずになるので、旅立つ直前に消化器官を小さくするそうです。

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渡り鳥は迷わないのか? 

他にも渡り鳥がどうやって、同じ場所に飛んで来たり、戻ることができるのか?という疑問もありますが、これはまだ明確な答えは見つかっていません。

大まかな方位については、太陽や星座の位置で判断していますが、鳥は、もう一つ体内に方位磁針(じしん)という人間でいう磁石のようなものを備えていることがわかっています。

他にも地形の記憶、仲間の声や臭いも使っているようです。

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渡り鳥には、まだ人間が解明できていない謎がたくさんあるようです。

これが解明されると人間の生活が便利になる仕組みが考え出されるかもしれませんね。