他愛もない話について
- 気楽に書きますので、気楽に読んでください。
- あまり役に立たない内容になるかと思います。
- 特に何かを決めて書いているわけではなく、書いている内に、横道にそれたりするかもしれないので、最後はどんな話になっているのかわかりません。
- 僕の主観や記憶に依存する内容が多くなるので、間違っている内容もあると思います。(書いている内容について基本、裏付けを取ったりしません)
生成AIは間違いが多いよな
Geminiに、これまで米国以外で、アカデミー賞で作品賞を受賞した作品ってある?と質問すると以下のような回答が返ってきた。
- **1955年:**地獄門(日本)
- **1960年:**日曜日には鼠を殺せ(フランス)
- **1984年:**アマデウス(イギリス)
- **1993年:**シンドラーのリスト(アメリカ・ポーランド)
- **2000年:**グリーン・デスティニー(台湾・アメリカ)
- **2006年:**バベル(メキシコ・アメリカ)
- **2019年:**パラサイト 半地下の家族(韓国)
- **2020年:**ノマドランド(アメリカ・中国)
- **2021年:**CODA あいのうた(アメリカ・フランス)
- **2022年:**ドライブ・マイ・カー(日本)
これは明らかに間違っていて、まずパラサイトだけというのが正解のはず。
そしてパラサイトは2019年ではなく、2020年受賞になる。
パラサイトが受賞するまで、英語圏以外の作品で作品賞にノミネートされたものはあっても受賞した事例は1回もなかった。
アメリカ映画の祭典
アカデミー賞は「アメリカ映画の祭典」と言われているので仕方ないといえば、それまでになるが公的には以下の基準をクリアしていれば、検討対象に入ることが可能になる。
- アカデミー賞は、原則として前年の1年間にノミネート条件(ロサンゼルス郡内の映画館で連続7日以上の期間で最低1日に3回以上上映されていること。
- 有料で公開された40分以上の長さの作品
- 劇場公開以前にテレビ放送、ネット配信、ビデオ発売などで公開されている作品を除く、など)を満たした映画作品
アカデミー賞は誰が決めているのか?
そして、誰が決めるのか?というと世界中の映画産業に従事する何千人もの映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences/AMPAS)会員が全部門について投票するのではなく、自分の専門分野の部門について投票することになる。
つまり、評論家や映画ファン(映画を観るプロ)が傑作を決めるのではなく世界中の映画産業に従事する人間が同業者を称える賞ということになる。
AMPASの会員になるには映画産業に従事しているだけではなく「一定以上の業績をあげた映画人」としてAMPASに認められると招待を受け入れることができる。(国籍は関係なし)
2000年代前半までは白人男性ばかり
国籍は関係ないとされていたが、2000年代前半までは「白人男性」が会員の大半を占めていた。
そんなことから、2015年と16年に2年連続で俳優部門にノミネートされた俳優が白人だけだったということもある。
このことで「白すぎるオスカー」だと批判された。
その結果、2020年までに女性と非白人の会員数を倍増させると当時のAMPAS会長が宣言した。
白すぎるオスカーの影響?
2020年に韓国の「パラサイト」が英語圏以外で初めてアカデミー賞の最高峰と言われている「作品賞」を授賞しているが「白すぎるオスカー」が影響した可能性をどうしても考えてしまう。
純粋に映画・俳優・技術といった内容だけで審査されていないことを知ってしまうと、どうしても、偏った見方をするようになる。
このため、特定の人が投票して決めるという賞は政治的な要素が大きく影響することが多いので信頼できない。
お祭りごと
アカデミー賞は世界最高峰の映画祭だと言われているが、よく言えば、映画の番外編、正直な気持ちだと、単なるお祭り騒ぎで、米国での映画観客数を増やすためのイベント。
このため「お祭り」として楽しむものであって純粋に映画の審査が行われているなどと考えて観ていると、余計な感情が生じてくる。
正直、今もアカデミー賞で受賞した作品や俳優の評価が純粋に行われているかどうか?というと疑問しか感じない。