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大黄金展に怪盗ルパン?

高島屋に怪盗ルパン現る?

株式会社SGC主催で「大黄金展」が日本橋高島屋本館8階で2024年4月10日(水)~2024年4月15日(月)まで開催されている。

毎年開催されており、今回の特別展示は今年の干支「黄金の龍」で、金箔約3,000枚使用し、高さは約2m10cm。

そんな中、4月11日の正午過ぎ、入口近くに展示されていた、純金製の茶碗(販売価格1040万6000千円)が盗まれた。

盗まれたことに警備員が気付き午後12時16分に110番通報を行なった。

防犯カメラを確認すると20〜30代くらいの男性。

メガネをかけてグレーのトレーナーに黒のズボンを身につけ、グレーのリュックサックを持っていた。

午前11時40分頃に身体の前に持ち替えたリュックに茶碗を入れて持ち去った映像が映されていた。

なんと犯行後も30分程度店内をうろついて午後12時7分に高島屋を出ている。

白昼堂々と警備員や販売員がいる中での犯行に加え犯行後も店内に残って、うろうろする大胆な行動から単なる窃盗事件とは思えなかった。

監視カメラは当然、設置されていることは誰でと想像できるので顔も隠さずに盗んだことで怪盗ルパンの犯行などと報道しているメディアもあった。

犯行は以下のように行われた。

純金製の茶碗は透明のアクリル製のショーケースが茶碗の上から蓋のようにして置かれていた。

ショーケースの天板は扉のように開閉できる仕組みで犯人は天板を開けて取り出した。

展示だけではなく販売も行っていたことから、お客に直ぐに触ってもらえるように鍵やアラームは設置されていなかった。

また、犯行時、会場には警備員が1人と従業員が10人、客はまばら(20人程度)犯行現場近くでは販売員が背を向けて接客を行なっていて、この隙に盗んだようだ。

犯人は徒歩で地下鉄日本橋駅へ向かって、東京メトロ東西線に乗り木場駅で下車した。

この情報を元に捜査員が13日木場駅周辺で犯人を発見した。

4時間30分かけて尾行し千代田区の新丸の内ビルで声をかけたところ犯行を認めたので逮捕した。

只の素人だった・・・

結局、怪盗ルパンでも何でもなく素人が怖いもの知らずで行ったのだと思った。

犯人は盗んだ茶碗をその日のうちに江東区の古物商に180万円で売却したが既に転売されて台東区の古物商で見つかった。

本来は、金だけで480万円の価値があるものを180万円で買い取っている時点で、まともな業者とは言えない。

この時「盗んだ純金の茶碗でお茶を飲もうと思ったが金に換えた方が良いと思った」とも供述している。

テレビのコメンテーターが犯人が捕まる前に、足がつくから、そのまま売らずに溶かして金として売るだろうと予想していたのを思い出した。

犯人の生活

犯人は現在、父親と二人暮らしで江東区の家賃6.8万円の集合住宅に住んでいる。

2人とも病弱なことから生活保護を受けている。

基本1日2食の生活で食事は父親が作り朝は、ご飯にふりかけと味噌汁。

外食は高いから厳禁、昼はお腹が空けばバナナを食べているとのこと。

贅沢は2人で公園を歩いて花を見ること。

苦しい生活なのに、なぜ東京都それも23区内に住んでいるのだろうか?

考えられるのは、生活保護費が最も高いこと。

住宅補助基準額も高いので23区内で都営住宅などが利用できれば生活費に多く当てられる。

東京は家賃さえ何とかなれば、安い店は多いし電車での移動で済むため車なども不要なので都合が良いのかもしれない。

父親によれば息子は勉強は、できて読書も好きで大学に行きたかったが経済的な理由で行くことができずコンビニ、本屋、警備会社等で働いていたが朝が早く夜も遅いため、いずれも長続きしなかったと語っている。

また、何に使ったかわからないが、150万円の借金もあったという。

借金の額から、おそらく返済に使おうと純金の茶碗を盗もうと思ったのだろう。

逮捕されたときに、所持していたのは150万円だったことからも、借金を返済し差額の30万円は自由に使うつもりだったことが予想される。

息子が盗んだことに対して父親は以下のように話していた。

  • からしたら、なんでそんな高いもん簡単に開くようにしてたのかって。1000万円もするのに、そんな「はい持って行っていいよ」みたいな準備するの、おかしいですよって、本当なら言いたいですよ。結局、手ぇだした人が1番悪いんだけど。でも1万円札が落ちてるのも拾ったらダメですよというみたいなもんです。だってお金に困った人を10人歩かせて、その前に1万円札置いたら9人は拾うと思いますよ。

これには、驚いた。

被害にあった方への謝罪の言葉ではなく、まるで被害にあった方が悪いという気持ちが伝わってきた。

犯人は子供の頃からお金に苦労してきたということなので親子共に、まともな判断力がなくなってしまったのだろうか?と思ってしまうほどだ。

結局、今回の犯行は怪盗ルパンでも何でもなく、計画性がまったくない、行き当たりばったりの衝動的なものだったように思う。

買い取った古物商も同罪

これに加えて、茶碗を買い取った江東区の古物商も同じレベルでお粗末だと思う。

仮に犯人が来たのが犯行当日だったので盗まれたものだと知らなかったとしても、現在、金の価格が高騰していることもあって金だけで480万円の価値があるものを180万円で買い取っていることからも大黄金展で盗まれた茶碗だと勘づいていたことが察せされる。

古物商は事件当日だったので、知らなかったと言い張るつもりなのだろうが、事件のことは何らかの形で知ったはず。

また、通常は買取の際に盗品でないかどうかを調べるということで、盗品データベースと照合するということだが盗まれた当日だとさすがに登録されていなかったのかもしれない。

売却した後でも、おかしいと思うはずなので警察には連絡していないことから悪意があったものと思われる。

そうなれば、古物商も警察に通報することなく買い取った上に転売しているのだから罪に問われることになる。

この事件、どいつもこいつもって気持ちにしかならなかった。