実際に試した結果を有料版から順番に書いてみたい。
有料版と無料版を比較すれば、有料版の方が機能は豊富で使いやすいはずと思ってしまうのが人情。
まずは無料版ではない機能が搭載されていると思われる有料版から使ってみて、本当に必要な機能と不要な機能を把握したいと考えた。
論外だった「カーナビタイム」
「A」が選定した有料アプリ、NAVITIME JAPANの「カーナビタイム」を最初にインストールしてみた。
起動すると、最初に、有料版ということで課金の内容が表示された。
まだ、使ってもいないのに、お金のことを言われてもなぁと思いつつスキップ。
その後、目的地などを設定してみたりしていると突然、落ちた・・・
もう一度、目的地を設定して「ルート案内開始」をタップすると、「まずは無料お試しする」というボタンが表示された。
タップすると「決済処理中です」支払い方法の選択画面が表示された。
無料でお試しだといっておいて支払い方法を選択させるということは、お試し期間が過ぎたら自動的に支払いが発生するパターンだと思った。
こんな手口を採用しているアプリは信用できないので論外となった。
カーナビらしいCOCCHI
カーナビタイムは論外だったが、有料版と無料版の違いは見ておきたかったので個人的には「カーナビタイム」よりもパイオニアの「COCCHI」の方が気になっていたので試しにインストールしてみた。
起動すると長い文章の「利用規約」が表示された
ざっと読んでみると以下のようなことが書かれてある。
- 未成年者は親の同意を得て使用しないといけない
- インストールした端末はドライバーの視界及びダッシュボードの警告やメッセージ、車体の制御を妨げない安全な位置に設置すること
- 4.7インチ未満の端末では利用しないこと
- 地図情報、ルート情報、ルート検索結果、施設情報その他一切の情報は参考情報であることを認識し必ず、実際の道路状況や交通規制に注意し、かつそれらを優先すること
- 本アプリを救急医療施設への誘導用に利用しないこと
反社会勢力である場合は契約を解除することができるといった内容まで記載されていた。
同意しなければ、次に進まないので、「同意する」をタップした。
次はプライバシーポリシーが表示された。
色々と個人情報等を利用することになるので、今の時代は仕方ない・・・
こちらも同意しなければ次に進めないので「同意する」をタップ。
すると、最初に有料プランについての内容が表示された・・・
しかし、COCCHIは、「利用開始」ボタンがあったのでタップした。
今度はサインイン画面が表示された。
パイオニアIDを所有していれば、それでサインインできるようだ。
下の方を見ると、「サインインなしにアプリを使う」というリンクがあったのでタップした。
最初の起動が長い・・・
お決まりの位置情報へのアクセスを許可するといった内容が表示された。
変わったところでは、身体活動データへのアクセスを「COCCHI」に許可しますか?トいう内容まで表示されたので、こちらは「許可しない」をタップ。
位置情報の権限を許可してくださいという画面がまた、表示された・・・
許可しただろ?と思いつつ、キャンセルをタップした。
起動してから、ここまで随分と時間を要した。
実際に目的地を設定してみようと思ったが、画面には地図だけが表示され目的地を入力する欄は表示されていない・・・
検索アイコンをタップするとようやく表示された。
この操作が無駄なように感じた。
経路を作成する際に、早い、安いは普通だが、広い道という設定があるのはありがたい。
雪道などでは狭い道は避けたいので広い道を優先で経路を作成してくれるのは便利だ。
音声案内が凄い
特筆したいのは走行時の音声案内。
左折や右折をする前の段階でオススメ車線を案内してくれる点や、道なりにずっと走っていて道を間違えたのか?と思った頃に「道なりです」とアナウンスしてくれる心配りが素晴らしい。
音声案内の頻度が多いと思う場合には、3段階で設定できたりする。
これで、基本プランが月額350円で、カーナビタイムがクレジットカード払いで月額550円なので安いと思う。
残念な点もある
しかし残念な点もいくつかある。
30分程度のナビ運転だったが、戻ってきたときにはスマホがかなり熱くなっていた。
普段使用している分には夏場でも発熱するようなことがなかったのに、今回のナビテストで、これまで経験したことがないような発熱があったことになる。
やはり、カーナビソフトはかなり負荷がかかるということだろうか?
それとも、COCCHIが特別負荷がかかったのだろうか?
検索機能が弱い。会社名などを入力した際に他社製だと10件程度表示されるのにCOCCHIは数件だったために、本来知りたかった場所がヒットしなかった。
あと、ナビ画面の初期値が進行方向がわからないノースアップ(北向き)で動作していたこと。
走行してから気がついたので、一旦、止めてヘディングアップに設定を変えないといけなかったのは残念。
ノースアップか、ヘディングアップなのかは人によって違うかもしれないが、ノースアップは向かう方向が北であれば問題はないが北以外だと頭の中で方向を変換しないといけない。
方向感覚が優れた人でないとそんなことはできない。
カーナビを使うのは方向感覚が優れた人ばかりではないので、進行方向と地図が一致するヘディングアップを初期値にするべきだと思う。
方向感覚が優れた人ならヘディングアップでも十分、対応できるはずだ。
実際に使った感想
実際にスマホホルダーを取り付けて、ナビを使用してみたところ音声ガイドがタイミングよくアナウンスしてくれるので、画面を操作することはないし、注視することもなかった。
これなら、以下の条件を十分クリアできる。
- スマホを持たない
- 操作しない
- 注視しない
結局、有料版は、「COCCHI」しか評価できなかったが、最悪、有料版を使用すれば導入することはできそうだ。
では、次に「無料版」を評価したい
スマホアプリ版のカーナビ(無料編)へ続く