コンビニの回収ボックス
コンビニに行くと、必ずパンパンになったレジ袋を持って車を降りてくる人が、1人はいる。
多くは家庭ゴミを持ち込んでいる人なのだろう。
コンビニの回収ボックスには、家庭ゴミの持ち込みはご遠慮くださいという表示がしてある。
以前は、コンビニの前に置いてあった回収ボックス。
コンビニで買って、その場で食べて、食べ終わった容器等を回収するために設置してあるもの。
しかし、家庭ゴミを持ち込む人が増えてきたことから、店内に移動となった。
これで、かなり減ったように思えたが、最近は、また図々しい人が増えてきた。
コンビニにすれば、お金を出して処分しているので、自分の店舗で買ったものでないものまで、持ち込まれたのでは、たまったものではない。
昨日、見た人はコンビニにパンパンになったごみ袋を持って、そそくさと、入ったかと思うと、直ぐに出て行った。
勿論、持っていた、ごみ袋はない。
単に、家庭ゴミだけを捨てに来たようだ。
こういう人が増えていけば、いずれ、コンビニの回収ボックスは撤去されていくのだろう。
自販機横のリサイクルボックス
清涼飲料自動販売機の横は以前は、必ずリサイクルボックスが設置されていたものだ。
しかし、自販機で購入し、飲み終わったもの以外をリサイクルボックスに捨てたり、酷い場合には、家庭ゴミを持ち込んで捨てる人が増えたことから、自販機の横にリサイクルボックスが設置されないことが増えている。
設置してあっても、空き缶やペットボトルしか入らないような口にしてあるので、大きな家庭ごみは入れることができない。
それでも、口に押し込んであることが、未だに見受けられる。
公園のゴミ箱
昔は公園にもゴミ箱が設置されているのが当たり前だったが、今は設置してあるところは、まずない。
これも、家庭ゴミを公園のゴミ箱に捨てる人が増えたからだ。
公園のゴミ箱がなくなり、自販機のリサイクルボックスに代わり、それも難しくなるとコンビニに変わった。
都会では駅に設置されていたリサイクルボックス等が撤去される傾向のようだ。
これで、コンビニが回収ボックスを撤去したら次は道に捨てるようになるのだろうか?
注射針廃棄問題
そんな中、新たな廃棄問題が増えている。
最近は、注射針を、どこにでも捨てる人が増えているようだ。
ホテルの部屋に設置されているゴミ箱に、注射針を捨てないでくださいという表示がされるようになった。
そのような表示がされるということは、日常的に注射針が捨てられるようになったということになる。
近年、糖尿病の人が増えてきたことに加えて、病院でなく自分自身でインスリン注射器を使用するのが当たり前になったことから、病院外で注射器を使用する人も増えているのだろう。
しかし、注射針は在宅医療廃棄物になるので、どこにでも捨ててはいけない。
当然、購入した薬局等で薬剤師から注射針の廃棄については十分に説明を受けているはず。
注射針は薬局等から回収容器を入手して使用済みのものは回収容器に入れておく。
そして、一杯になったら、回収容器は購入した薬局等へ持ち込むことになっている。
それでも、ホテルのゴミ箱に捨ててしまうというのは、どういうつもりなのだろうか?
清掃業者の方が、注射針が捨てられていることを知らずに、ゴミを回収しようとして、適切に処理されていない注射針が指などに刺さってしまうと、どんなリスクがあるのか考えないのだろうか?
注射針の空洞部分に溜まった血液が、刺し傷から体内に入り込むことにより、B型肝炎、C型肝炎、HIVなどの病気に感染するリスクがある。
薬局で注意を受けているにも関わらず、ホテルのゴミ箱に捨ててしまう行為は、悪意がなくても、犯罪行為にしか思えない。
注射針は、ホテルの部屋だけではなく、各種施設のトイレといった個人空間でよく捨てられているということ。
注射針を、どこにでも廃棄している人は認識を改めるべきだと思う。
出張などに回収容器を持って行くのが大変だというのであれば、携帯型のものも販売されているので、人を思いやる気持ちさえあれば、対処することはそんなに難しいことではないはずだ。
ゴミステーションビジネスは成立するか?
金沢市が設置している、資源ごみ限定の持ち込み場所は、常に大勢の人が持ちこみにやってきている。
無料ということもあるだろうが、有料にしても、それなりに持ってくる人は多いような気がする。
今、ゴミの処分で何が問題なのか?といえば、捨てたい時に捨てる場所がないことだと思う。
もう一つ、捨てる場所まで持って行くのが大変な場合もあると思う。
別の言い方をすれば「捨てたいのに捨てられない」ことが問題なのだと思う。
何度か書いているが、金沢市は埋め立てゴミやガラスや陶器といったゴミの回収は1カ月に一回しか行っていない。
1カ月も捨てるものを家に置いておくというのは正直、気持ちの良いものではない。
掃除をしてスッキリしたいのに、ゴミが残っているだけで、気持ちはスッキリしない。
だから、資源ゴミの持ち込み場に人がたくさん来るのだと思っている。
本来、行政が行うべきことだと思うが、税金を徴収する方にばかり力を入れて、本当に税金を投入するべき事業が何か?ということをあまり考えてくれていないように思う。
24時間365日の月額会員制の有料ゴミステーションのような場所が法的に問題がなければ検討してみても面白いのではないだろうか?
毎日24時間、いつでもゴミを捨てたい時に捨てられるというのは実現できたら魅力的なサービスだと思う。
CO2や有害物質を排出しない廃棄処理方法の確立や、埋め立てゴミをどのように廃棄するのか?といった課題はあるが、不法投棄をしなくても良いような仕組み作りは考えていく必要があるのではないだろうか?