seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

【追悼】鳥山明さんは凄いなぁ

鳥山明先生のご冥福をお祈り致します。

鳥山明先生が亡くなられた?

2024年3月8日、漫画家の鳥山明先生が2024年3月1日に急性硬膜下血腫のため68歳で亡くなっていたとの報道があった。

これには、驚いた。

昨年夏、ドラゴンボールの完全新作、「ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)」が2024年秋に展開決定!との報道があったので、お元気なものだとばかり思っていた。

その時、鳥山明さんは以下のようなコメントを出していた。

こんにちは原作者の鳥山明です。

現在ドラゴンボールの新作を製作中です。

タイトルは「ドラゴンボールDAIMA」

DAIMAというのは造語で、漢字では「大魔」

英語では「Evil」といった感じでしょうか。

ある陰謀で、悟空たちはなんと小さくなってしまいました。

解決のため新たな世界に乗り込むことに!

未知の不思議な世界で繰り広げられる大冒険と激しいアクション!

特に悟空は体の小ささを補うために

久しぶりに如意棒を使っての戦闘が懐かしいかも。

今回も基本ストーリや設定、デザインの多くを書かせてもらっています

いや、いつもよりかなり気合が入っているかもしれません!

ドラゴンボールの世界観の謎にも迫る展開。

いつもとちょっと違う、可愛く、そして激しい闘いを楽しんでください!!

【出典】[完全新作アニメシリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』が2024年秋に展開決定!]| 【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト

ドラゴンボールDAINAは、悟空が小さい身体になってしまうという。

ドラゴンボールGT

悟空が小さい身体になったというとアニメのドラゴンボールGTを思い出す。

ドラゴンボールGTは、神殿からピラフ一味が封印された黒い星のドラゴンボールを盗み出そうとするところから始まる。

7つ全部を集めると、世界征服の夢を叶えようとピラフが「いでよ神龍!」と叫んだ。

丁度、悟空は久しぶりに自宅に帰ろうと外に出ると神殿の中で何かが光っているのが見えたので、向かうとピラフ一味がいた。

何か悪いことを企んでいるのではないか?と疑う悟空に攻撃をしかけるが、いとも簡単に防いでしまった。

それが悔しかったピラフは「こんなちびっ子の時は捕まえられたのに・・・」と悔しがった。

そして、「ちびっ子なら、コテンパンにのして、グタグタに踏んづけてなおかつ、こう、ぺなぺなにして・・・」と言ったところで、「承知した」という低い声が聞こえてきた。

外に現れていた赤い大きな神龍の声だった。

悟空は光に包まれて、小さくなっていきちびっ子の頃に戻ってしまった。

「お前の願いはかなえてやった、ではさらばだ」と黒い星のドラゴンボールは飛び散ってしまった。

実は黒い星のドラゴンボールが封印されていたのには理由があった。

悟空を元の姿に戻すには宇宙全体に飛び散った黒い星の7つのドラゴンボールを集めて、もう一度、神龍に願うしかないという。

そして願いをかけてから1年以内に飛び散ったドラゴンボールを集めないと使った星自体が消滅してしまう。

ドラゴンボールGTは、宇宙に飛び散ったドラゴンボールを集めるというストーリーだった。

しかし、どこかこれまでのドラゴンボールとキャラクターデザイン、セリフと言った部分が異なり違和感を感じる人が多かったことから不評だった。

その理由は、ドラゴンボールGTのDVD BOXが発売されたときの鳥山先生のコメントで判明した。

ドラゴンボールGT DVD BOXを買って

いただいた みなさん、ほんとうに ありがとうございます。

連載していたドラゴンボールが無事終了し、本来なまけ

もののボクとしては やっと しめきり地獄から解放され

めちゃくちゃ喜んでいました。

テレビアニメの方は もうすこし続けたいとのことでしたが

ボクはもうこれ以上は・・・。というわけでドラゴンボール

アニメはストーリーも含め、すっかりアニメスタッフの方々に

おまかせすることになったのです。

それが『ドラゴンボールGT』です。

GTというのは車用語で「グランツーリスモ」つまり

速くて高性能なクルマってことですが、この場合は

宇宙を駆けまわるっていう設定でしたので「グランツー

ング」壮大な旅という意味を込めてGTとしました。

GTでボクがやったことといえば、このタイトルと最初の

主要メンバー、一部のメカデザインと数枚のイメージカット

だけですが、ずっとドラゴンボールを続けていただいてきた

優秀なスタッフのみなさんなので安心しておまかせ

することができたのです。

とくに、アニメーターの中嶋くんは凄い腕前で、ボクの

絵のクセなんかをあっというまに会得してしまい、ときどき

自分でもこのキャラデザインを描いたのはボクか?中嶋くん

か?などとわからなくなることがあったりすぐらいです。

たとえば このGTで登場する『スーパーサイヤ人4』と

いうのは 中嶋くんのデザインで、上に描いた絵は、

ボクが それを見て描いた似顔絵なんです。うまく

描けたでしょうか?

原作 ドラゴンボールのそうだなサイドストーリーである

ドラゴンボールGTをボクといっしょに楽しく観て

いただければ 幸いです。

鳥山明

ドラゴンボールGTは、上記のコメントにあるように原作者の鳥山さんが最初の部分しか関わっておらず、シナリオはアニメスタッフが考えたもの。

アニメスタッフは鳥山さんなら・・・ということを念頭にシナリオを考えたのだと思うが、それでもやはり本人ではないので、鳥山さんならそんなセリフは言わせないというような部分が目立ち、熱狂的なドラゴンボールファンにとっては、これはドラゴンボールではないと感じたのだろう。

鳥山さんにすれば、漫画の連載が終わって、のんびりしたいと思っている時に、新しい企画での依頼がきても、暫くは休みたいという気持ちが強かったと思う。

そのため、GTに関しては信頼していてアニメスタッフに任せた。

しかし結果は不評が目立った。

自分が最初しか関わっていなかったとしても、自分の作品であることに変わりはない。

ドラゴンボールGTが不評だったことが悔しかったのだと思う。

そして、ずっと自分だったらGTをこんな風にしたかったという思いがあったのだと思う。

鳥山先生が亡くなられたが、DAIMAは中止にはならないはず。

鳥山先生は「DAIMA」で「GT」の不評をリベンジしたかったのだと個人的には考えているので高評価を得られる作品になることを祈りたい。

一番好きな、ドラゴンボールZ 神と神

そして、17年の時を経て、2013年に映画「ドラゴンボールZ 神と神」が公開された。

正直、ドラゴンボールの映画は面白いと思ったものは一つもなかったが、久しぶりのドラゴンボールの新作ということで映画館に足を運んだ。

前半のコミカルな感じの鳥山ワールドが最高に良かった。

自分はこの映画がドラゴンボーズのアニメでは一番好きだ。

この映画では、悟空ではなく、ピラフ一味が子供になっていた。

ここでも鳥山先生は「GT」を引きずっていたように感じた。

最後に、神と神の映画のパンフレットの最初に鳥山先生が書かれているコメントを記載して終わりとしたい。

鳥山先生お疲れさまでした。

ドラゴンボールのアニメ映画は、なんと17年ぶりだそうです!

こんなに年月が過ぎて新作をつくってもらえるなんて応援していただいている方々に

感謝しなくてはいけません。これまでアニメーションは基本的にすべておまかせでしたからストーリー作りから参加するのは僕には初めての試みです。なにしろドラゴンボールを描いていたのはずいぶん昔の事ですから思い出す作業から始めなくてはいけません。まったくといってもいいほど見る事もない自分のコミックスを引っ張りだしてパラパラと読んでいると、歳はとってもさすが原作者だけあってすぐに当時の感覚を取り戻す事ができました。今回の「破壊神ビルス」と「超サイヤ人ゴッド」というキーワードは脚本家の方のアンデスが、これ以上ない、というところまで強くなってしまった主人公達のピンチを表現するにはとてもいいアイデアでした。

このイアイデアを拝借し、まずビルスのキャラ作りや設定を決め、連載に続きがあったらと想定してオリジナルストーリーを考えてみました。今回珍しく自主的にデザインも描いた破壊神ビルスは、これまでの敵とは更に次元を超えた圧倒的に強くて恐ろしい相手です。しかし、暗い内容にしないのが僕の特徴。少なくてもボクはとっても楽しい作品に仕上がったなと満足しています。ところで後半のバトルシーンは特に圧巻です!予想を超えた表現には感激しました。「たぶんダメだろうな」と予想していたら本当にダメだった某国の実写映画とは大違いです。さすが日本のアニメーションは優秀なんですね!スタッフの皆さん、本当にごくろうさまでした!!

 

それでは久々のドラゴンボールをお楽しみください!

【出典】映画「ドラゴンボールZ 神と神」パンフレットより