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ドラゴンボールに学ぶトレーニング方法について

フジテレビの27時間テレビで、やり投げの日本記録保持者の特集がありました。やり投げに限ったことではないのですが、ドラゴンボールでの孫悟空の修行に学ぶ点があるように感じましたので、そのことについて書いてみたいと思います。

やり投げの日本記録は30年以上更新されていないことを知りました。そして他の陸上競技は、近年になって日本記録が次々と更新されているのに、やり投げだけが更新されていないのです。男子100m短距離でも、長年の夢だった日本人による9秒台が実現してます。やり投げの日本記録がそれだけ凄い記録だとは思いますが、本当にそれだけなのでしょうか?ここに疑問を感じました。

 

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早速、やり投げの記録を確認してみました。
日本記録はテレビでも説明されていましたが、1989年5月27日に記録された「87.60m」です。この記録、最初は「87.86m」として計測され当時の世界記録でしたが、測定用のメジャーをビニール製に変えて再計測すると、87.60mとなったことから幻の世界記録に終わりました。確かに金属製のものだと気温で長さが変わるという話は聞きますが、それでも20㎝以上も測定値が変わるというのは疑問です。

87.6mですが、東京ドームが建つ前にあった後楽園球場のライトフェンスからホームまでが87mだったということなので、野球場のライトからホームまでをイメージしてもらえば、イメージしやすいですよね。(ちなみに東京ドームは100mです)やりの重さは、男子用が800g(女子用600g)なので、ウェルチの800gサイズを投げているようなものですね。

それで、やり投げ世界記録はどうなのでしょうか?

1996年5月25日に記録された、98.48mです。(チェコの選手)
東京ドームのライトフェンスから、やりを投げればホームまで届くということですね。
世界と日本には東京ドームと後楽園球場ほどの差があるということです。(後楽園球場を知らない方はごめんなさい)

テレビでも話されていましたが、やり投げは欧州が強いということです。

そして日本人は腕が細いのでウェイトトレーニングで鍛えて太くしないといけないということを日本記録保持者の方が話されていました。しかし、今の日本記録が樹立された30年前は世界記録に手が届きそうな状態だったのです。それが今では10m以上の差がついています。更に日本人は日本記録にさえ更新できない状態です。

これは本当に欧州と日本の腕の太さだけが原因なのでしょうか?
日本人と同じような体格のアジアに目を向けてみると、以下のような記録です。

1位 2017年8月26日  91.36m(台湾)
2位 2014年10月2日  89.15m(中国)
3位 2018年8月27日 88.06m(インド)

参照元

全て日本記録を超えており、1位に至っては90mオーバーです。

以下に1位~3位の選手の写真が掲載されています。

1位:鄭兆村

jp.taiwantoday.tw

2位:趙慶剛

www.athletics.idv.tw

3位:ニラジュ・チョプラ

www.gettyimages.co.jp

写真を見る限り、3人とも日本人と比較しても遜色ない感じです。 

 
現在、日本のやり投げに関しては、世界記録も長年更新されていませんが、アジア記録に関しては差が広がっていく一方です。つまり、アジアは少しずつ世界に近づいていますが、日本は取り残されているのです。つまり、今の練習法や投げ方では世界に近づけないということです。野球でも日本で活躍していてもメジャーリーグに行くと活躍できない選手が目立ちます。ここでようやくドラゴンボールが登場するのですが、ドラゴンボールで、ベジータとトランス親子は精神と時の部屋でパワアップに拘る修行を限界まで行いました。そしてトランクスは筋肉を肥大化させ、セルに攻撃を仕掛けますが全て避けられてしまいます。筋肥大の結果、パワーはあがってもスピードが落ちてしまったのです。それに対して悟空・悟飯の親子組は、相当、体力を消耗するスーパーサイヤ人の状態が普通の状態でいられるように修行を行ないセルと対等に戦えるレベルにまで到達しました。日本の選手も悟空&悟飯親子の修行に学ぶべきではないのかと思ったわけです。そんなのは漫画の話であり、現実は違うと思われるかもしれませんが、現実でも起きているのです。

それが2019年8月9日にフジテレビで放送された「芸能界特技王決定戦 TEPPEN 2019 夏の陣」ベンチプレス対決です。

50Kgのバーベルを何回上げられるか?という対決ですが、

武田真治さん(46歳 体重56Kg)が71回あげて2位となりました。
この時の参加メンバーと上げた回数は以下の通りです。

武知海青(21歳 体重80Kg)50回
なかやまきんに君(40歳 体重82Kg)55回
ボビー・オロゴン(46歳 体重96Kg)63回
トム・ブラウンのみちお(34歳 体重103Kg)25回
横川尚隆(25歳 体重79Kg)84回

武田さんは最年長で体重も断トツで軽い56Kgです。年齢も体重も関係なく全員が同じ条件のバーベルをあげての2位なのです。参加者の方は武田さんが上げられないような重量でも上げられる方ばかりだと思います。それでも武田さんが2位になれたのは何故でしょうか?

武田さんは、普段、ベンチプレス以外のトレーニングは行っていないそうです。

現在のやり投日本記録保持者の方の現役時代ですが、やり投げの練習はほとんど行なわず、ウエイトトレーニングが大半だったようです。このため、200Kgのベンチプレスができていたそうです。(57歳となった今でも100Kgをあげられるとか)野球の投手経験がないボディビルダーが球を投げて160Km/hの速度を出せるでしょうか?

武田さんは普段ベンチプレスの練習だけを行っていたので、ベンチプレスの体勢でバーベルを上げ下げする状態が普通に近づいた結果だと思います。

ウエイトトレーニングを行うにしてもやり投げで使う筋肉や動きを鍛えないと意味がないので仮にベンチプレスばかり行って筋力をつけて、やり投げの練習をしなければ、やり投げの記録は伸びないはずです。どうせなら、やりの重さを10倍にして投げた方が記録は伸びるのではないでしょうか?

メジャーリーグに行った日本人選手が日本の時のように活躍できないのは、周りの選手の筋肉に影響され筋力トレーニングを過度に行い、その結果、野球選手としての身体の動きを悪くしているからのように感じます。イチロー選手、松井選手、上原投手といったメジャーでも成功した選手は、野球選手としての動きに重点を置いたトレーニングを行っていたからだと思います。

日本人には日本人に合った方法が適していると思いますし、筋力強化により思うように体が動かせなくなったのでは本末転倒です。日本人というのは真似から極めるスタイルだと思うのでスポーツも動きを入念に研究し動きを習得するというのが一番だと思います。

今回、ラグビーワールドカップで日本はプール戦を1位で突破し、ベスト8まで進むことができました。これもニュージーランドラグビーを基本にして日本のラグビースタイルを構築しようと努力した結果だと思います。陸上のやり投げ以外の競技で日本記録が更新されているのも、壁を乗り越えられるように工夫してきた結果のはずです。

無理をしている状態が普通にならなければ次のステップにも進まないはずです。
悟空と悟飯が行った修行を実現するべく僕もジムでの筋トレに励んでみたいと思います(笑)

 

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