ソースがない内製ソフト
勤怠の打刻用のパソコンの内製ソフトウェアが時々固まってしまい、打刻できなくなるので何とかならないか?という相談を受けた。
キーボード、パソコン本体などは取り出せないように鍵付きのラックに入っているので、総務の人がいないときに固まってしまうと再起動さえできないという。
そうすると、打刻用のソフトウェアを修正するしかないと伝えたところ、ソースがないので修正はできないとのこと。
内製ソフトなのにソースがないというのは、どういうことなのか?と確認すると、サーバーが随分前に故障した際に、バックアップを取っておらずソースも無くなってしまったという。
しかも、OSがWindows7 Proだった・・・
さぁどうする?
最初に思いついたのは、マクロキーパッドを用いて再起動ボタンを設置してあげること。
マクロキーパッドというのはボタンが1個~12個程度配置されたカスタマイズが可能なキーボードになる。
一つのキーにショートカットを割り当てたり、アプリケーションを起動できるようにしたり更には簡単なプログラムを登録してキーを押すだけで実行するといったことが可能になるもの。
最近は、動画編集などで、頻繁に使うショートカットキーや、複雑な操作をボタンを押すだけで実行できるようにということでマクロキーパッドを使用する人も増えている。
残念ながら、自分は使用したことがなかったが、一度、紹介してもらったものは4万円くらいする高価なものだった。
再起動させるだけで4万円はさすがに無理があるので、もう少し安価なものがないか一度、戻って検討させて欲しいということで、その時は納得してもらった。
どれにするか?
マクロキーパッドといっても、色々あって、安いものだと数百円くらいから販売されている。
しかし仕様や、どのようにキーに機能を割り当てるのか?といった情報が公開されていないものが多い。
しかし、今回は、単にショートカットキーを割り当てるのではなく、SHUTDOWNコマンドを実行できるようにしたかった。
バッチファイルにしておいて、ショートカットを設定することで、CTRL+ALT∔任意のキーを割り当てて起動させることもできるので、ショートカットを割り当てられるものであれば、価格優先で選んでも良いのかもしれないが、個人で使用するわけではないので、情報が公開されていて、問い合わせ等のサポートが受けられるものを選定しないといけない。
なかなか、情報が公開されていて、サポートが受けられるものを見つけることができなかった。
UICreator
ようやく、BitTradeOneの「UICreator」を見つけた。
- 単純なショートカットからマウス入力を含んだ自動化マクロまで、使い方次第で様々な動作を1キーで行わせることができます。
【出典】ADUIC PC操作用プログラマブルUSBデバイス「UICreator」 | Bit Trade One, LTD
設定ツールもWebで公開されていて実際に試すことができる。
以下はサンプルプログラムになるが、以下のような処理がキーを一つ押すだけで実行できるというのは、色んな用途で使えそうだ。
生産国は今どき、珍しい、Made in Japan
キースイッチは、Cherry赤軸を使用しているので耐久性も問題ないだろう。
そして、Windows7~11まで対応していて、驚いたのは動作環境温度がー30~60℃まで対応していること。
打刻機なので、室内とはいえ、夜間や休日は空調も動作していない場所で運用することになる。
このため、動作温度環境のことも気にしていた。
こちらが望んでいることは全てクリアされている。
若干高い気がしたが1万を切っていたので、よしとした。
しかし公式のオンラインショップは現在、在庫切れとなっていた・・・
それでも、久々にアイディアを刺激する商品に出会えた気がした。
今回は、自分は選定するまでで、実際に導入するのは若手社員に任せることにした。
最近、自分で実際に試すことができない場合が増えているのが残念だ。