温暖化でパソコンの使用温度範囲が向上している
デスクトップパソコンというと、使用温度範囲は5~35℃程度のものが多かった。
しかし最近の夏は40℃近い気温は当たり前なので上限温度が35℃では不十分なので、一般のパソコンでも45℃程度まで耐えられるスペックのものが増えてきた。
Mini PCに注目している
2023年まではコロナ禍でパソコンの価格は円安も加わり全体的に上がり15万円を切る程度で購入できていたものが18万円程度にまで上昇していた。(Windows11Pro+Office Home & Business)
現在は、かなり落ち着いてきたもののそれでも円安の影響か最低構成でも9万円弱の購入価格になる。
そんな中、Mini PCに注目している。
その名の通り小さなパソコンで、手のひらに乗る程度の大きさでOS「Windows11 Pro」が搭載されて数万円で購入できる。
インテルが提唱するNUC(インテルが推進する据え置き型の超小型パソコンのフォームファクター規格)が代表的。
CPUのスペック的には通常のデスクトップパソコンやノートパソコンよりは見劣りするが、通常の事務仕事をするなら普通に使えるレベルなのでコスパは良いと言える。
実際の使用イメージはディスプレイの背面にあるモニターアーム等を取り付けるためのVESA規格のネジ穴が4つある。
そして、MiniPCには取付金具が付属しているので、取付金具を先にVESA規格のネジ穴に取り付けて、金具にMiniPCを取り付けることになる。
そしてモニターケーブルでディスプレイのコネクターに接続する。
キーボード、マウスは付属しないので、他のパソコンで使用していたものを使用することで新たな購入は不要。
MiniPCといえば、Minisforumだったが・・・
これまで、Mini PCといえば、Minisforum(ミニズフォーラム)のもので選定していた。
しかし、Minisforumは、ホームユースのものが多いため、使用温度環境が0~40℃。
※仕様の中に記載されていない場合が多いので数値については疑問あり
エアコンを稼働させない状態でも夏場に動作させることがある場所で使用する場合、0~40℃だと、最低気温も最高気温も十分とは言えない。
特に最低気温はー3℃程度で使用する場合もある。
しかし、動作温度が、-20℃~60℃といったものになると、OS抜きでも、10万円は軽く越えてしまう。
そんな中「MaxTang」という深圳の会社から凄いMiniPCが販売されていた。
Maxtang NX-N100
デジタルサイネージ・組み込み向け ミニPC
Intel® Processor N100 (4コア4スレッド)搭載
わずか127 mm四方の超小型筐体
Windows 10 IoT、Windows 11 Pro搭載とOSなしの3モデル
-20℃~60℃までの過酷な温度環境でも動作
推奨価格
NX-N100-8/128(N100)WB: 47,500円(税込)
NX-N100-8/128-W10IoT(N100)WB: 59,800円(税込)
NX-N100-8/128-W11Pro(N100)WB: 54,800円(税込)
Intel プロセッサー N100 は、Celeron の後継機種で、Celeron N4020 と比べて、シングルコア性能で約10%、マルチコア性能で約20%向上している。
低価格帯のノートパソコンやミニPCなどへの搭載を想定したもの。
Amazon だと現在、Iotモデルが、税込みで、57,580円。
ファンレスで、更に20℃~60℃での動作保証のスペックにも関わらず、推奨価格ベースで6万円を切っている。
しかも、OSはWindows10 Iotなので突然の電源断に対応可能な「ロックダウン」機能が搭載されているOSだ。
Windowsアップデートをさせない使用にもなっているので、Windowsアップデートによる余計な処理が入らないので安心して使用できる。
Windows Iot については、以下のロジテックのサイトにわかりやすく記載されている。
【出典】ロジテックのWindows 10 IoT Enterprise | Win10 IoTなら
Windows10 Iotなので、通常のWindows10とは異なるのか?と思うと、同一のバイナリなので、Windows10で動作するソフトウェアは、Windows10 Iotでも動作する。
つまり、Windows10と完全互換でロックダウン機能が追加されているのが、Windows10 Iotになる。
例えば、建物の玄関などに設置して出退勤の打刻用、サイネージ用のPCとして使用する場合に、このスペックと価格はありがたい。
しかし中国の会社なので、動作使用温度範囲は厳密な評価が行われていないのでは?といった心配があった。
ところが、これも簡単にクリアされた。
何と、あのインテルのゴールドパートナーとしてインテルのホームページに公開されていた。
【出典】Shenzhen Datang Computer Co., Ltd.
Shenzhen Datang Computer Co., Ltd.(漢字だと、深圳大唐計算机?)という2002年創立の会社が親会社で、マザーボード、グラフィック カード、ラップトップ、デスクトップ コンピューターなどのさまざまなコンピューター製品を製造している。
MAXTangの正式名称は、Shenzhen Maxtang Computer Company Limited で、2009年に親会社より、ブランド名が単独で独立した会社になる。
ベースは、創業20年以上の会社なので信頼してもよいのではないだろうか?
まだ評価中で実際に使ってみてはいないが、何とも凄いMiniPCが登場したものだ。