サーバーでUSBメモリが認識されない。
サーバーを購入した際に、セットアップ用のプログラムやドライバー、データの移行やバックアップといった用途でUSBメモリや外付けのHDDを接続することがある。
しかし、Windows Server 2019 あたりから、多くの物が認識してくれないようになった。
ディスクの管理画面で確認すると「オフライン」と表示される。
そして、(管理者により設定されているポリシーのためにディスクはオフラインです。)と表示されている。
ポリシー?って何さ?
自分が知らないポリシーを誰が設定したのだろうか?
調べていくと、これはSANポリシーのことだった。
ここでの、SANというのは、「Storage Area Network」のことで、SANポリシーというのは、新しく検出されたディスクをオンラインにするかオフラインのままにするか、および読み取り/書き込みにするか読み取り専用のままにするかといったことを設定すること。
【出典】SanPolicy | Microsoft Learn
SANポリシーがどうなっているのかは、「コマンドプロンプト」を起動してコマンドを入力することで確認できる。
次に、以下のコマンドを入力する。
>DISKPART
>SAN
「すべてをオフライン」になっている・・・
既定値は「すべてをオンライン」だと書かれてある。
サーバーのサポートに確認すると、既定値は「オフライン共有」だとのこと。
しかし、現物で確認すると「すべてをオフライン」になっている・・・
どれが本当なのだろうか?(笑)
もう少し調べてみると、「すべてをオンライン」に関して、以下のようなことが書かれていた。
- onlineAll. 新しく検出されたすべてのディスクはオンラインで行われた読み取り/書き込みにするかを指定します。 重要: ディスクを共有しているサーバーで onlineAll を指定すると、データが破損する可能性があります。 そのため、サーバーがクラスターの一部でない限り、ディスクがサーバー間で共有されている場合は、このポリシーを設定しないでください。
onLineAll(すべてをオンライン)は、物騒なことが書かれている。
まぁ今回は、ディスクを共有していないので、すべてをオンラインで問題なそうだったが、サーバーのサポートの回答を信じて「オフライン共有」に戻すことにした。
それでも、USBメモリは「オンライン」になるだろうと考えた。
以下の手順で、SANポリシーを変更してみた。
コマンド
>DISKPART
>SAN POLICY=OffLineShared
>SAN
※ポリシー:オフラン共有 と表示される。
SANポリシーを変えても変わらない?
USBメモリを抜いて差し込んでみた。
しかし、結果は同じだ・・・
どういうことだろうか?
おそらく、一度、オフラインで認識されるとポリシーを変えても認識は変わらないのだろう。
だったら、一度、ドライバーをアンインストールしてあげればポリシーが再度適用されるのではないか?
次の手順で、ディスクの管理を表示する。
- キーボードより、Windowsキー+Xキーを押す(サブメニューが表示)
- 次にKキーを押す
次の手順でUSBメモリのドライバーをアンインストールする
- オフラインのディスクの個所を右クリックしてプロパティを選択する
- プロパティの画面が表示されるのでドライバータブをクリックする。
- デバイスのアンインストールボタンをクリックする
ドライバーのアンインストールが完了したら、USBメモリを一度、抜いて
再度差し込む。
そうすると、オンラインで認識される。
まとめ
パソコンOSなどでは、SANポリシーの既定値は「すべてをオンライン」に設定されているようだ。
しかし、サーバーは、どうにも一貫性がなくて、「オフライン共有」の場合もあれば、「すべてをオフライン」になっている場合もある。
SANポリシーが「すべてをオフライン」の状態でUSBメモリ等を接続すると、オフラインで登録されてしまうので、最初に、SANポリシーを確認しておいた方が良さそうだ。