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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

間違ってることが正しいとされる時代へ

後輩に嫌われたくない・・・

2024年2月25日放送の「だれかtoなかい」を見ていると伊集院光さんが今は後輩を誘うのにプレッシャーをかけてはいけない時代だという話を始めた。

すると二宮さんは「先輩からの誘いは断らない」と決めているという話をした。

続けて今の後輩は「二宮さん、ごはん連れて行ってくださいよ」と言ってきてるのに、いざ行こうとすると「鍋が食べらない」とか、「今日、ちょっとお酒は飲めないんで」と色々と条件を提示してくるという。

あと、後輩が「今度、ドラマ出るんで、見て感想ください。」「お芝居どうだったか教えてください」といったことを言ってくる者もいるという。

二宮さんは先輩の中居さんにそんなことは死んでも言えないけど自分は「怖いですもん」「後輩に嫌われたくない」という気持ちから、ドラマを見て感想を言ってあげるそうだ。

要件によります?

次に伊集院さんが「空いている?」というLINEを送ると後輩が「要件によります」と返してくるという話を始めた。

自分の頃だと、空いてなければ、空くように調整してでも空いてます!といったものだが今は、実にハッキリと言ってくるものだ。

このため、今は「空いてる?」というだけのLINEは送らず必ず「今、こういう理由でご飯を一緒に食べる人を探しているけども時間があったら付き合わない?」といった条件提示をちゃんとするようになったという。

ハラスメントが社会を変えた

確かに今の40歳未満の人と40歳以上の人では常識が違ってきているように思う。

昔は部下が上司に対して気を遣うというのが当たり前だったのが今は逆になっている場面を見かけることがある。

パワハラ・セクハラといった「ハラスメント」が厳しくなったことから叱るということが難しくなり「優しい」上司が増えてしまったということだと思う。

そして、部下や後輩から「嫌われたくない」と思う人が増えたことで「威厳」のない上司や先輩が増えてしまったのではないだろうか?

昔は上司や先輩の言うことは絶対で、それこそ黒いものであっても、「白だ!」と言われれば「白」になっていたものだ。

それが、叱るだけでも叱られた側がパワハラだと受け取ればパワハラになってしまう時代なので、余程のことがなければ叱るどころか注意さえできない時代になってしまっている。

その結果、伊集院さんの「空いてる?」というLINEに対して「要件によります」等という失礼な返事をしても叱る者も注意する者もいないので何の問題もないと思ってしまい、同じようなことを繰り返す。

それが、他の人にも伝達されて、今のような時代になってしまったのだろう。

叱る人が少なくなった

伊集院さんは、何事もハッキリ言うタイプの人だと思っていたがその伊集院さんが「要件によります」という返事をもらっても注視することもなくテレビで話しているのだから、今は叱ってくれる人が、本当に少なくなったのだと思う。

二宮さんもテレビではハッキリ何事も言うタイプのように見えるが、後輩にドラマを見て感想を聞かせて欲しいなどという失礼なことを言われても、注意するのが怖いとか嫌われたくないという気持ちから何も言えないというのだから、このままでは日本から叱るとか注意するという人がいなくなってしまうのではないか?と心配になってくる。

自分が正しい

注意したり、叱る人がいないということは、自分が行なっていることは全て正しいことだと認識してしまうということになる。

つまり本来、間違っていることが正されることがなくなるということになる。

自分だけで終われば良いが、それが次の世代にも受け継がれていくと間違っていることが正しいことになってしまう。

これは、凄く恐ろしいことではないだろうか?

極端な例えになるが、人をいきなり殴っても、誰も止めなければ、それは悪いことではないと考えてしまう。

叱る人がいないというのは、止める人がいないということなのだ。

目の前で人を殴っている人がいるのに「怖い」「嫌われたくない」という気持ちから止めることもなく、見て見ぬふりをしている。

今は、そんな大人が増えてしまっている。

これは、ハラスメントという欧米の考え方が日本でも浸透してしまったことだけが要因なのではなく、叱って「嫌われたくない」「嫌なやつだと思われたくない」という自分重視の考え方が浸透した結果なのではないだろうか?

叱ってくれた人というのは、自分がどう思われるか?なんてことではなく、悪いことをした人のことを考えて行なってくれたはず。

そこには自分さえ良ければいいって気持ちは存在していなかった。

しかし今は、みんな自分が1番可愛い。

部下や後輩が失礼なことを行なっても、自分が嫌われたくないので、見て見ぬふりをする。

部下や後輩は他人だが、これが我が子だったら、更に嫌われたくないので叱るなんてことはしない。

または、褒めて伸ばすという考え方の親だと叱るという選択をあえてしない場合もあるかもしれない。

叱らない親に育てられ、学校でも先生はハラスメントを怖れて見て見ぬふり。社会に出ても上司や先輩は先生と同じでハラスメントを怖れて見て見ぬふり。

こんな環境で育った人間が大きくなり、社会の中心となった時、日本はどうなっているのだろうか?

自分さえよければ良いって人だけになるなんて考えただけで恐ろしい。