鹿屋市長は正気なのか?
2024年4月20日、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落した事故が起きた。乗っていた隊員8人のうち1人が死亡、7人が行方不明となっている。
そして、2024年4月23日、鹿児島県の鹿屋(かのや)市役所に日本郵便の職員と海上自衛官が訪れて、鹿屋航空基地の開設70年を記念して制作販売する記念切手を中西市長に贈呈した。
【出典】オリジナル フレーム切手 「第25回 エアーメモリアル in かのや 海上自衛隊鹿屋航空基地 開隊70周年記念」の販売開始 - 日本郵便
記念切手は、鹿屋基地に配備されている航空機などの写真をあしらったもので、4月20日に起きたヘリコプター事故と同型機の写真が使われた切手も含まれていた。
中西市長は、その記念切手を見て「事故後すぐの写真だから値打ちがあるんじゃない?」と笑顔で正面にいた方に話しかけた。
すると、同時にその場にいた市長以外の人達の笑い声が聞こえてきた。
笑っていたのは、1人や2人ではなかったように感じられた。
伊豆諸島沖の事故は現在も行方不明の隊員を捜索中の状態にも関わらず、どういう思考で「値打ちがある」と思ったのだろうか?
「事故が起きる=値打ちがある」と思ってしまう思考回路が、自分には、どうにも理解できない。
この発言が批判されると、市長は発言を撤回し、翌日、以下のように話していた。
- 事故があったヘリと同型のヘリが、その中に図柄としてありましたので、それを短絡的に結び付けて、販売がうまくいけばいいですよねという思いで言った。
【出典】鹿屋市長 「墜落した自衛隊ヘリと同型機の切手に値打ち」|NHK 鹿児島県のニュース
更に、2024年4月24日、以下の文書をホームぺージで、公開している。
令和6年 4 月 23 日の発言についてのお詫び
昨日行われた、日本郵便㈱九州支社によるエアーメモリアル
in かのやの記念切手シートの本市への贈呈の際、切手の図案に
対し不適切で配慮を欠いた発言をいたしました。
この発言は、自衛隊関係者の皆様をはじめ、多くの皆様に不快
な思いをさせたものと認識しております。
海上自衛隊鹿屋航空基地には、発言を取り消させていただき、
御理解いただいたところではありますが、今回の件に関しまし
ては、多くの皆様に多大なる御迷惑をお掛け致しましたこと、心
から深くお詫び申し上げます。令和6年4月 24 日
鹿屋市長 中西 茂【出典】https://www.city.kanoya.lg.jp/documents/10549/20240424.pdf
今回は全く理解できない
これまで、何人も不適切な発言はしてきたが、まぁ、本心では、そんな風に思っている人がいても不思議ではないという内容が多かった。
最近だと、入庁式で静岡県知事の講話で職業差別的な発言、また西東京市市議が女性市議に対して専業主婦になった方が良いと言い放った発言など、内容は酷いが、そんな風に思っている人がいても不思議ではないというものばかりだった。
しかし、今回の鹿屋市市長の発言は違う。
何度も繰り返すことになるが、どこをどう理解すれば事故から「値打ちがある」という言葉に繋がるのかが理解できない。
政治家というのは、こんな人がなってしまうのか?
それとも、政治家になると、こうなってしまうのか?
不思議でならない。