接客態度が悪いレストラン?
日本の店といえば接客態度が良いのが当たり前。
そんな日本で接客態度が悪いことを売りにしているレストランがあるそうだ。
注文しようと声をかけると、忙しいからあと、注文が遅いと早く注文しろ、注文したものは放り投げるかのようにテーブルに置いていく。
店員が持ってくるならまだ良くて、別の席の客に持って行かせたりもする。
そんな気分が悪い誰が行くんだ?
今の時代、そんな店はSNSで炎上して批判殺到だ。
と思っていると、これが大人気店になっていて、予約しないとなかなか入れないとか。
お化け屋敷やジェットコースターと同じ?
これは、お化け屋敷やジェットコースターのような感覚なのだろうか?
どちらも、お金を払って、長時間待っても、恐怖やスリルを体験したいという人が多いので、接客の悪い店で気分が悪くなる体験をしたいということなのだろうか?
少なくとも自分は、そんな体験はしたいと思わないので理解できるレベルを遥かに超えてしまっている。
実は計算された結果?
この店のオーナーは、SNSのマーケティング会社を経営している方でもある。
その方が、以下のようなことを話している。
- ギャップみたいなところって、人の心を動かす一つのコンテンツではあるかなと見ていて、たとえば扉の前にいる時は凄く優しいけど、中に入ったら態度が悪いとか、賛否両論を生むようなコンテンツは凄く伸びやすいと思っていた。
- うちの店に関しては基本的に店員の方が格上なので、お前らは、ここで(下)、俺らはここだから(上)っていうのは、口酸っぱくお客さんには言っている。
- 接客態度が悪いだけではダメなので、オリジナルのモノをいろんなところで入れて、エンタメ性を強調したりだとか、非日常体験の一つとして楽しんで頂く。
たとえば、客にあだ名をつけたり、誕生日のサプライズでも、祝ったりはしない。逆に、以下のような歌をオーナーと店員で歌っていた。
- 今日は何の日?、知るわけなーい、誕生日らしい、どうでもいい~、何歳なったの?、知りたくな~い、祝って欲しい?、関係なーい、さっさと食べて、か~え~れ!
マニュアルはあるのだろうか?と思っていると、「これをやれ」というマニュアルがない分、スタッフの個性を出してもらいながら、やってもらうことにしている。
よくしゃべるけど、悪口を言ってくるスタッフもいれば、基本的に無視と、その人のスタイルに合わせて、やってもらっています。
暴力や、差別的な発言といったやってはいけないマニュアルはあるようだ。
メニューは?
メニューは、以下の14品目
作るの楽なやつ。どんどん頼んでいいぞ。
- 友達が1人もいないお前らの為に用意したマンゴーと生ハムのカプレーゼ(2人前)(1800円)
- トマトソースとチーズ、あとは何かしらで作ったディップ(900円)
- タコのウインナーしか食べたこと無い奴に、美味しいソーセージを教えてやる(800円)
- 特別に俺の実家の社員マスカットのカルパッチョを出してやる(1400円)
- 店にあるチーズとトマトを適当にぶっかけたマルゲリータ(1200円)
- ネットに落ちてた美味しそうなレシピを丸パクリしたクアトロフォルマッジ(1200円)
- いつも食べているであろう冷めたフライドポテトより確実にうまいフライドポテト(500円)
- 初出勤のバイトが勘とセンスで作った生ハムとベーコンのジュノベーゼ・ペンネ(1100円)
- 揚げたてのカツサンド、面倒だから頼むな(1200円)
ガレット。 うちに来たらまず食べな。
- おそらく今後も縁のないトリュフを使った卵のガレット(1200円)
- どうせ今日も今後もキスする予定もないだろうし、ガーリックとソーセージ食いな(1300円)
- まあ正直、一番うまいガレット。夏野菜をグリルして、ぶち込んだやつ(1400円)
すぐ出すよ。いっちゃん楽なやつ。
- 豆のこと知らないと思うけど、いい豆使って抽出したアフォガート(700円)
- the BAKE HOUSEから400円でもらったマフィンの転売(600円)
お通しにスープがつきます。
別紙に期間限定メニューがあることも稀にあります。
ドリンクメニューも別にあった(ワインリストもあるようだ)
【出典】人気YouTuberも訪れる…「日本一接客態度が悪い」演出で人気の飲食店 マーケター店主の計算された戦略 | 東海テレビNEWS
どんな接客?
具体的には以下のような感じだった。
入店前には以下のような説明を行っている。
- 日本一接客態度が悪いレストランとなっております。この扉をまたいでいただきますと、通常の(態度が悪い)接客になります。ご案内いたします。
そして案内されて、中に入ると、「バカ女三人、一番奥行け」みたいな接客に豹変する。
そして、店を出るときは、また丁寧な接客に戻る。
- ありがとうございました!お気をつけてお帰りください、またお待ちしております
これなら、仮に知らずに来た人でも、態度の悪い接客をされても、これは店の演出だということが伝わる。
知らずに悪い接客を受ければ喧嘩になる可能性があるので、理にかなっている。
店内の客は若い人ばかりだった。
何とも変わった店が出てきたものだと驚いた(笑)