安くて美味しい和牛ステーキの店?
もう5年も前から、安くて美味しいというステーキの店のことを数名から聞いていた。
肉はなんと「和牛」で柔らかくて美味しくて、しかも安いという。
安い肉だけのステーキは多いが、外国産で筋が多いものが多いので柔らかいはずはない。
このため、柔らかい肉は必然的に高くなる。
しかし、その店は和牛だという・・・
本当にそんなステーキを提供してくれる店があるのか?と疑問に思っていたので、行く以前に調べることさえしていなかった。
知人と行くことになった
ところが知人と話していて、その店にまだ行ったことないの?という話になって、土曜日の16時過ぎの時間帯だったが少し早い夕食ではあるが食べに行くことになった。
こんな時間だから店内はガラガラだと思っていたが意外と混んでいた。
とはいっても、夕方の5時前なので満席というわけではなく空席は目立っていた。
メニューを見ると、美味しそうなステーキが色々と並んでいる。
カイノミ?
店の看板メニューは「カイノミ」のステーキだと知人が教えてくれた。
「カイノミ」は簡単にいうと「バラ肉」の一部
しかし背中に近いフィレに近く、一頭から数キロしか取れない希少部位。
このため、バラ肉のジューシーな旨みと、赤身肉の柔らかさを備えている。
切り出した時の形が貝の身に似ているということから「カイノミ」と言われている。
脂が赤身にサシのようにバランスよく組み合わさっているので焼き肉店では厚めに切って提供されている。
店によっては上質カルビとして提供している場合もある。
なるほど「カイノミ」なら、和牛でも100gで1000円以下で手に入るし柔らかいはず。
柔らかくて安いの理由は、わかった。
しかし、味はどうだろうか?
サーロインとは異なりカイノミは、あっさりしている。
芸能人格付けチェックのように、一口にも満たないように小さく切られて目隠しで食べさせらると、サーロインとの違いは、わからないかもしれないが普通に食べる大きさに切られていれば脂身が少ないことから簡単に違いがわかるくらい違いはある。
ステーキなので本当はサーロインを食べたかったが、看板メニューであるカイノミを店のオリジナルソースで注文した。
焼き加減は聞かれなかった。
ちなみに、焼き加減は以下の6つ。
知人に聞くと、ここは石焼ステーキなので全てレアで提供されて自分で好きなように焼き状態を変えて食べるとのこと。
早い!
先にソフトドリンクを注文していたが、ソフトドリンクが届いて1分程度、注文してからでと数分でステーキも届いた。
あまりの速さにビックリした。
これで、旨い、安いが本当なら「旨い・安い・早い」の三拍子が揃っていることになる。
本当に旨いのか?
玉ねぎを輪切りにして、その上に肉が乗せられている。
熱く熱せられた石の上にずっと置いておけば、せっかくのレアで出されても食べてる間にウェルダンになってしまう。
自分はステーキもトンカツも肉の両端から先に食べる。
肉の端というのは、脂が異常に多かったり、硬かったりするので端が他の部分と同じように美味しいかどうかは重要なポイントになる。
サーロインは端に脂肪に多くなる。脂肪は焼くと溶け出すので端が固くなる場合がある。また、ヒレは端に筋が多くなるので、これまた端が固くなる場合がある。
まず、オリジナルソースで食べてみた。
たしかに柔らかいし丁度いい感じだ。
しかし、ソースの味が弱い。
オニオンベースだということだが、オニオンの香りも味も伝わってこない。
味が弱い分、肉の味は伝わってくるが肉の味が、あっさりしていて肉の旨味はほぼ感じないし、脂身のジューシーな旨味も感じられなかった。
美味しいとは言えないが、美味しくないとも言えない。
ただ、ステーキを食べているという感じはしなかった。
岩塩のような塩がテーブルに置いてあったが、この肉だと塩で食べても塩の味しかしないと思ったので試すことさえしなかった。
やはり安くて柔らかい肉はあっても、美味しい肉はないということだ。
正直、ファミレスの1000円ステーキの方が筋が多く脂身も多く硬かったがステーキを食べたという満足感はあった。
サーロインにしておけば・・・
やっぱり脂分が多いサーロインにしておけばよかったと一瞬、思ったが看板メニューが自分には合わなかったので、サーロインを食べても同じかな?という気持ちで打ち消された。
多分、自分の意志で、この店でステーキを食べることは2度とないと思うが、何かの事情できた時には、サーロインで注文してみたい。
今回、否定的な感想になってしまったので、店の名前も出さず、店の特徴的な内容もあえて出さずに書いたので店の情報としては不正確な点が多くなってしまったことを最後に付け加えておきたい。