seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

フードデリバリーのメニュー価格がテイクアウトより高いのは?

便利なフード・デリバリー

フード・デリバリーは便利なので、コロナ渦の前からよく利用していた。

f:id:seege:20220228042000p:plain

スマホから注文して、300円程度の送料で指定した時間に家に届くというのは魅力的だった。

今では、注文状況が細かに確認することができるようになっている。

配達員が店に向かっている、家に向かっているというのが地図と共に表示されるので、配達員が今、どこにいるのかが、ほぼリアルタイムにパソコン等で見える。

f:id:seege:20220228043024p:plain

しかし、便利になったが利用する機会は激減し、テイクアウトが増えた。

理由は以下で述べたい。

商品価格が以上に高くなった

現在では、凄く便利なフード・デリバリーだが、あることに気がついた。

昨年、フード・デリバリーを利用しようとメニューを見ていると普段からよく利用しているラーメン店のラーメンの価格が異常に高くなっていた。

店で食べた時だと、600円程度だったのに、デリバリーだと、ほぼ1000円になっている。

他も、自分が利用していた店の価格を確認したが、やはり異常に高かった。

コロナ前にトンカツのデリバリーを注文した際は配達料は無料で商品価格も今の店内価格(税込)と数十円しか違わなかった。

原油や小麦の高騰で商品価格を値上げしたのだろうか?と店のホームページで確認すると価格は変わっていない。

f:id:seege:20220228043850p:plain

テイクアウトの用の容器の料金が含まれて、価格が上がったのかと思ったがテイクアウトも価格は同じ。

テイクアウトとデリバリーで価格が違う

テイクアウトとデリバリーの時で価格が違っていた。

店内価格とテイクアウト価格で差はなく、デリバリーになった時のみ価格が上がっていた。

f:id:seege:20220228051557p:plain

つまり、デリバリーサービスを行なっている運営会社の手数料等で、商品の価格が高くなっているように感じた。

ちなみにピザは元々がデリバリー価格なので、商品価格に差はなく、一定の料金以上だと配送料金は無料になっていた。

計算してみると

ラーメン店の場合で計算比較してみた。

ラーメン3つをテイクアウトすると1800円なのに、デリバリーにすると3000円で更に送料が310円加算され3310円になるので、合計すると1510円の差額になる。

店で食べると1800円のところが、デリバリーだと、約1.8倍の3310円・・・

f:id:seege:20220228052040p:plain

四捨五入すれば、2倍だ。

普段利用している店なら価格がこれだけ違っていれば気がつくが、そうでなければ高いようには思うが、それが通常価格なのだと考えてしまう。

そこに、知らなければ、適正価格だと思ってくれるだろうという悪意を感じてしまう。

この後、フードデリバリーを信用できなくなった。

フード・デリバリーの料金体系は?

そのデリバリーサービスの配送を行なっている人の報酬は、どれくらいなのだろうか?と確認してみると1件あたり550円以上と書かれてあった。

こちらが支払う配送料金以上の報酬なので、配送料金以外、つまり商品に配送料金に相当する料金が一品毎に追加されていることになる。

店側が運営会社に支払う額は以下になる。

  • 出店手数料が商品代金の10%
  • 配達代行手数料が商品代金の25%
  • 更に決済代行手数料が注文金額の3%

コロナ渦ということから飲食店に配慮して配達代行手数料は30%から25%に引き下げたとか。

それでも、ザックリ、商品価格は約40%アップすることになる。

上記に当てはめて計算してみると・・・

  • 600×1.35=810円
  • 810×1.03=835円

これでもまだ、デリバリー時の価格より150円程度安いのでこの分が配送者への報酬に加算されているのだと思う。

f:id:seege:20220228052547p:plain

店の印象も悪くなる

事情はあるのだと思うが、商品の価格がテイクアウトの35%増しというのは、店舗で食べる時の価格を知っているものにとっては、「店側」の便乗値上げのように見えてしまい店の印象が悪くなる。

飲食店に協力するつもりでも、デリバリーにしてしまうと各種手数料が発生するので、店側の利益を減らすことになる。

だったら、デリバリーではなく、テイクアウトにした方が店の利益に貢献できる。

日本の宅配ピザは世界一高い

宅配ピザがフードデリバリーを利用しても送料無料で対応できるのは、ピザの原価率が20〜30%と低いためで、運営会社に手数料を払っても、自分達で配達スタッフを確保する必要がない分、更に利益が得られるはずだ。

このため、日本の宅配ピザは世界一高いと言われている。

f:id:seege:20220303041344p:plain

しかし、日本のラーメンが海外だと2000円っていう価格設定があるのは需要があるからで、宅配ピザが日本だと2000円から3000円という設定でも需要があるのは、この価格で4人なら1人500円から750円になるので配送料込みでこの価格なら手は出しやすいのではないだろうか?

f:id:seege:20220303042246p:plain

価値は人それぞれ異なる

結局、自分は高い、暴利だと思っても、リーズナブルだ、妥当だと感じる人は利用する。

石川県の人ようにマイカーは当たり前という場合や通勤の帰りに店に寄れる場合ならテイクアウトを選択するかもしれないが、マイカー所有が当たり前ではない場所であれば寒い時、暑い時、天候の悪い時にテイクアウトというのは面倒なので高くてもデリバリーを選択する場合も少なくないはず。

f:id:seege:20220303042738p:plain

しかし、今回調べた運営会社は、2021年の決算で前期より3倍の売り上げに伸ばしているが純利益では配達員の確保や宣伝広告の先行投資が響き、純利益は赤字で前期より5倍の赤字に増えている。

3倍の売上増でも5倍の赤字

一見するとコロナ禍でフードデリバリーは好調のように見えるが実際にはそんなに楽ではないということのようだ。

売上の3分の2を占めるような赤字では赤字を回収するだけの収入が得られる仕組みにしないと会社が持たない。

更にはコロナ禍で需要が増えているので、配達員がいなければ機会損失になるので、配達員も確保しないといけない。

投資した分を回収するのに配送料を5倍にすれば、需要があっても利用者はいなくなる。

苦肉の策で、配送料はそのまま、商品に各種手数料を上乗せすることになったのだろう。

f:id:seege:20220303043107p:plain

フードデリバリーは好調だと聞いていたが実際は赤字ということなので、飲食関係は、みんな苦しいことがわかった。