GAFA
世界のＩＴ業界の代表といえば、ＧＡＦＡ
つまり以下の4社
マイクロソフトが含まれていないのは、GAFAは、スマーフォン市場をベースに考えた場合だったので、スマートフォン市場では勢いがなかったマイクロソフトは外れてしまった。
GAFAからGOMAへ
そして、今は、スマートフォン市場ではなくなり、生成AIの登場と衝撃により現在では、ＧＯＭＡに変わろうとしていると言われている。
そこには、Amazon、Facebook、Appleの名前はない。
最後の、Anthropic(アンソロピック)という名前だけは馴染みがないと思うが、OpenAIの元メンバーによって2021年に設立された人工知能を扱う米国のスタートアップ企業兼公益法人のこと。
Googleクラウドと正式に提携しGoogleから4億ドルの投資を受けている。
生成AIの運用にはお金がかかる。
ChatGPTの運用は1日70万ドル(約1億円)
まだ、生成AIはお金を生むまでは進んでおらず試運転状態のため、OpenAI社だけでは、とても運用できる金額ではない。
このため、2019年にMicrosoftと独占商用利用契約を行い、Microsoft社は10億ドルの投資を受けている。（更に2021年には10億ドル、2023年には数十億ドルを追加）
以上から、生成AIはお金がかかるので資金に余裕がなければ研究・開発・運用はできないことになる。
生成AIは、情報漏洩、法律に触れること、人間社会でのタブーや犯罪などに利用されるといったことについてと考慮した上で、質問されたことに答えなければいけない。
例えば、核兵器の作り方を教えてという質問をした時に、作り方を簡単に答えてしまったのでは大問題だ。
色んな人が色んな使い方をするので、実際に不特定多数の人に使ってもらわないと不具合や問題点が見えてこないこともあるので、実運用で不特定多数の人に利用してもらうことは倫理面でも重要なことになる。
このため、OpenAI社はMicrosoft社、Anthropic社はGoogle社からの資金の援助を受けて研究開発運用を行っている。
つまり、生成AIの技術はOpenAI社とAnthropic社の2強だといえる。
更に突き詰めれば、元の技術はOpenAI社のChatGPTになるので技術的には1社だとも言える。
実質は、GOMAではなくGM
そして生成AIの研究開発や運用のための資金は、Microsoft社とGoogle社が投資していることを考えると、現状は、実質、「GM」（GoogleとMicrosoft）だと言える。
しかし、生成AIがお金を生むようになってくれば、この図式は「OA」（OpenAIとAnthropic）に変わることが予想される。
マイクロソフトが生成AIの進化を遅らせた
自分は、ネットで検索を行う際に、Googleを使用する頻度が減ってきて、そのかわりに、chat GPTとGeminiを利用する比率が増えてきている。
なぜ、二つの生成AIを使用しているのかといえば、本来は、chat GPTだけで十分なのだが、最新の情報を考慮したい場合はGeminiを使用している。
chat GPTのデータは2022年1月までのものなので2年前の状態だ。
これに対してGeminiは、ニュース記事やWebサイトのテキストデータは毎日更新されている。
書籍や論文等の学術データは数ヶ月に一度、政府の統計データ等の公式データは年一回の頻度で更新されている。
ニュース記事やWebサイトの内容を最新に近い状態で知りたいのであれば、Geminiの方が圧倒的に優れている。
しかし、Geminiはまだ、発展途上で何の問題もないような質問に対して、「そちらについては、お手伝いできません」という回答が返ってきたりする。
生成AIの機能としてはchat GPTの方が優れているが、最新の情報について確認したい場合には、Geminiの方が優れている。
Geminiになる前のbirdの時には一年ほど前のデータを使用していたと記憶している。
おそらく、Googleが持ってる情報を集めてくる技術をGeminiでも利用できるようになったことで、最新の情報を使っての生成AIが可能になったのだろう。
OpenAI社とGoogleが組んでいてくれたら今頃、chat GPTの優れた生成AI機能がGoogleの持つ技術により最新の情報をベースにしたものになっていたはずだ。
Microsoftが、生成AIの技術の進化を遅らせてしまったのは間違いない。
