吉野家と松屋
牛丼系は「吉野家」とはいいつつ、あまり頻繁には食べない。
しかし「松屋」は冬場に鍋もあったりして幅広いメニューに対応していたので、出張に行って何を食べようか?と迷った時には、取り敢えず入っていた。
吉野家、松屋、すき家の中では、松屋を一番利用していたと思う。
今では出張ではなくオンラインでの打ち合わせが当たり前になってしまって、昨年末にコロナ感染者が激減していた時でもオンライン打ち合わせだった。
すき家へ
「すき家」は以前に、痛い経験をしたため、足を運ぶことは、ほとんど無かった。
今年の天皇誕生日は仕事だった。
祝日に仕事だったので、夕食は外食にしようと決めて会社を出た。
さて何を食べようか?と考えていたら「すき焼き」が頭に浮かんだ。
しかし、店内での飲食は、まん延防止等重点措置中なので控えたい。
すると「すき家」の名前が浮かんできた。
ちょっと前に、近所と言えるかどうか微妙だが、「すき家」でドライブスルーに対応している店があったのを初めて知った。
それで、「すき家」の名前が浮かんだのだと思う。
店に到着するとドライブスルーの列と思われるが、車が2台既に並んでいた。
店内には人がいないようなので、みなさん考えることは同じなんだなと思いながら待っていると順番が回ってきた。
すき家のドライブスルーはマイクでの注文ではなく、タッチパネル式だった。
「画面をタッチしてください」と表示されていてタッチすると店内での使っていた感じの画面が表示された。
カテゴリー別にボタンがあり、タップするとメニューが表示されて選べるようになっている。
牛丼、豚丼、カレー、おつまみ(サイドメニュー)はあるが、食べたかった、「すき焼き」系メニューは時間のかかるためか、残念ながら見つからなかった。
完全に「すき焼き」の気分だったが、断念することになった。
牛カレーがあったので、サラダと豚汁を追加して注文した。
その後、家に戻ってから、「すき家」のホームページを見ると、何と店舗内のメニューにも「すき焼き」はなく「牛すき」さえなかった。
キムチ鍋といった鍋メニューもなく、丼もの+カレー専門店のように変わってしまっていた。
ちなみにテイクアウトの場合に注文できないのは定食のカテゴリーに該当するものになる。
ずっと「すき家」には足を運んでいなかったので、どうこう言える立場ではないが知らない間に、こんなことになっているとは想像していなかった。
「すき家」というくらいなので、「すき焼き」がないというのは、ラーメン店にラーメンがないのと同じではないだろうか?
名前の由来を、調べてみると以下のように書かれている。
Q:「すき家」の名前の由来は?
A:一つは「すき焼き」からです。すき焼きは明治時代、横浜で食されるようになった牛鍋が元祖だと言われています。
牛丼は基本的にはこの牛鍋(すき焼き)風に味付けしたメニューであり、また私たちも同じく横浜を創業の地としていますので、「すき焼き」をヒントに「すき家」と名付けました。
もう一つは「好き家」。皆様に好きになっていただきたいという願いを込めています。【出典】よくあるご質問 | すき家
予想通りだった。
ラーメン店なのに、ラーメンがない、そんな気分になった。
牛丼チェーン店一番好きなのは?
上記によると、「すき家」が好きな理由は、期間限定の商品や牛丼のバリエーションが豊富なところが好きだという意見が多いようだ。
松屋は自分と同じで、「牛丼」より「定食」という人が多いようなので納得した。
「牛丼」では「吉野家」が断トツだと思うので、牛丼チェーン店と言われると、自分も「吉野家」を選んだと思うが牛丼以外を含めると「松屋」を選ぶ。
店舗が一番多いのは?
しかし、石川県内で一番、よく見かけるのは、すき家のような印象がある。
これも調べてみると・・・その通りで、「すき家」が断トツで多い。
すき家の魅力は?
すき家の魅力というのはなんだろうか?自分に問うてみた。
今回、テイクアウトを利用して感じたのは客目線でサービスが提供されていたこと。
店内に入らなくても良いようにドライブスルーで注文できるようになっている。
更に口頭ではなくタッチパネル方式で選ぶことができる。
個人的に、大声でオーダーするというのが苦手なので、タッチパネル式というのは気軽に行えて助かる。
一見すると、口で伝えた方が早いように感じるが、作る時間を考えると、早く注文しても早くできるわけではないので、結局は待つことになる。
ハンバーガーチェーンでも、マックは作るのが早いので、オーダーをタッチパネルにしてしまうとオーダー待ちで大行列ができてしまうが、すき家であれば、丁度よい感じでオーダー待ちの時間、オーダーしてから出来上がるまでの時間がバランスよく分配されているように感じた。
ドライブスルーは、石川県内の吉野家でも一部店舗で対応しているが、いずれもマイク方式だ。
すき家は、一つ一つのサービスが他の2店に比べると、丁寧に行えているのではないだろうか?
吉野家は今でも、後払い方式なので食べたらサッと出たい時には吉野屋は不便だ。
すき家の弱点
メニューについても牛丼で比較すると、「すき家」はみそ汁・おしんこ・卵・サラダといったサイドメニューを組み合わることができるセット品があるが、他店では見当たらない。
種類は増やさず、組み合わせを増やすという方法は価格を下げる際には有効な方法だと思う。
しかし、「メニュー」を比較した場合、今の「すき家」は丼とカレーのみという感じなので、魅力が感じられない。
しかし、吉野家は得意の牛肉に関するメニューが豊富で、松屋は幅広いメニューがあるので、すき家を一歩リードしているように思う。
このため、すき焼きを食べたくなることはあっても、「すき家」の何かを食べたくなるということがない。
すき家のメニューは全てが無難なため、目玉となる商品がないような気がする。
やはり、名前が「すき家」なので、「すき焼き」を外すなんて選択は自分には考えられない。
吉野家なら牛丼、松屋ならカレーといった具合に目玉商品がある。
すき家には、目玉商品がない事が人気の差となっているのではないだろうか?