EdgeよりChrome
WindowsOSのパソコンを購入して起動すると、ブラウザーがMicrosoftのものしかない。
スマホでも、iPhoneは、Safari、Androidだと、Chromeなので、余程、拘りが無い限りデフォルトのブラウザを使用しているのではないだろうか?
ましてや、Google Chromeは、Microsoftストアにも登録されていないので、一度は、Edgeを使用することになる。
そんなことから、現在のブラウザーのシェア1位は、Edgeなんだろうなぁと何となく思っていたが念のため調べてみた。
ところが、ブラウザーのシェアは、現在、Google Chromeが、ダントツで1位。
PC・モバイルのブラウザシェア率(日本)
第1位 Chrome 48.94% +0.13%
第2位 Safari 30.96% -0.25%
第3位 Edge 13.18% +0.37%
第4位 Firefox 3.33% -0.27%
第5位 Samsung Internet 0.99% +0.3%
Edgeも数年前に、Google Chromeのオープンソース版を利用して作られているので、 ウェブページを表示するHTMLレンダリングエンジン、スクリプト(JavaScript)を実行するエンジンも同じなので、本来、同じ感覚で使えるはず。
これだけ、Edgeに有意な条件が揃っているのに、1位は、Chrome?
2023年3月といえば、Edgeのデフォルト検索エンジンである「Bing」が、GPT-4を採用したとか騒がれていた時期。
それでも、Edgeは3位?
Safariにさえ負けている?
一度、失った信用というのは、なかなか回復できないということか・・・
もう一つ、スマホでEdgeを使用する人が少ないということだろうか?
スマホだとEdgeは逆にアプリストアからダウンロードしないと使えない。
スマホ時代に、これは台風並みの逆風だと言える。
個人的な意見になるが、Microsoftは、Internet Explorer と Choromeと同じエンジンに変更する前の、Edgeで完全に信用を失れたと言える。
悪名高き、Internet Exploererをようやく、切り捨てて、Edgeに切り替えたのに、速度的には何も改善されていなかった。
むしろ、Internet Explorerより遅くなったのではないか?とさえ思えた。
マイクロソフトのブラウザは使えないと、最後の一撃を加えたのがEdgeだと言える。
Chromeと同じエンジンに変更したのであれば、名前もイメージの悪い「Edge」から新しい名前に変えるべきだったと思う。
Edgeを使わない本当の理由
それでも、自分は、Google Chromeと同じエンジンになったタイミングで、標準のブラウザを、Edgeにしようかと思っていた時期もあった。
理由は、Chromeと同じように動作するのであれば、デフォルトで搭載されているEdgeで良いのでは?ということから。
しかし、なぜかEdgeを起動しても、なかなか画面が表示されない。
10秒程度かかり、ようやくトップニュースが表示される。
正直、トップニュースはいらない。
ブラウザを立ち上げる理由の多くは検索をする時。
早く、検索したいのに、芸能人のニュース記事など、どうでもいい。
早く検索できるようにして欲しいって感じがする。
更に、Edgeは、Google Chrome と違って、サイドバーにも色々と余計なものが表示される。
言葉も独特のもので、用途がイメージできない。
ブラウザーのエッセンシャル、Microsoft Rewards、コレクション、アクションセンター・・・
今の時代は「シンプル」を好む人が多いので、ブラウザー起動時には余計なことをする必要はない。
何でも表示して欲しい場合は、カスタマイズで行えるようにすれば良い。
なぜなら、Microsoftが勝手に選んだ画面が、ドンピシャだなんて人はいないのでカスタマイズは必須となる。
だったら、最初は必要最小限の画面にしておけばよい。
せっかく、Google Chrome のエンジンを使って早くなったはずなのに、余計なお世話で起動が遅くて、使いにくいブラウザに仕上げてしまった。
過保護なブラウザーだと言える。
余計な機能を追加するため、どんどん遅くなる。
Microsoftは、Internet Explorerと、Edgeの失敗で何も学んでいないのだろうか?
Microsoft推しの人がいない
今風に言えば、Microsoftが、推しだという人がいない。
むしろ嫌ってる人が多い。
これも今風に言えば、アンチが多い。
Microsoftが嫌われるのは、ユーザー目線ではなく、自社目線で何でも行ってしまうところ。
これでは、人を惹きつける企業にはなれない。
そうすると、Microsoftに入社したいという人も減るだろうから、必然的に優秀な人材が来なくなり、減っていく。
そうすると、世の中の流れについていけなくなる。
こだわりがない
これは、一見すると良い点だと思えるが、こだわりが、ないと言うのは言い換えれば、節操がないことになる。
節操がないので、何でも取り入れようとする。
マッキントッシュのように、これからのパソコンはコマンドベースではなく、GUIだとWindowsをリリースした。
同時に、ロータス123のセルという考え方が素晴らしいとエクセルを作り、これからはインターネットが普及していくはずだと、OSに、ネットワーク機能を搭載し、インターネットエクスプローラというブラウザーまで搭載している。
Zoomによるオンライン会議が注目されると、Teams。
最近だと、AIチャットの時代だと思えば、検索エンジンやオフィスソフトに組み込むと発表している。
空気を読んでいち早く製品に組み込むのは、逆に良いのでは?と思うかもしれない。
確かに、Microsoftはこれまで、このやり方で今の地位まで登りつめたのだと思う。
新しいものを追加することで、何かを削除される。
これまで使っていたのに、突然、無くされてしまう。
ライセンス管理や契約内容も一方的に、システムが変えられてしまう。
利用者のことは一切、お構いなしで自分達の都合だけで次々に変えていく。
そんなことをされて、面白いと思える人は、ほぼいないだろう。
使えない新機能
変えたことが良い方向に転がるのであれば良いが、使いにくくなるだけで良くはならない。
例えば、MicrosoftのAIは、人間と同じで、チャットにならない。
質問の答えに対して質問をしても、同じ回答を繰り返すだけで、何度も聞くと、次は英語で答えてくる。
実に使えないAIだ。
他にも、ブラウザーを起動すると右上に「通知」アイコンが表示される。
初めて起動して何も設定していないのに勝手に通知数が表示されている。
何だろうとクリックすると、トップニュースが4つほど表示された。
正直、どーでもいい通知だ。
勝手に通知設定に追加しないで欲しいと言いたくなる。
Microsoftの悪い点は、何でも詰め込み過ぎること。
しかも、使いたいと思えるようなものを詰め込むので困る。
未だに、最新機能が充実していれば、シェアを取れると思っているのだろう。
飼い主で決まる
とにかく、たくさん食べさせたい飼い主だと、飼われている動物はブクブク太って、犬なのかタヌキなのかわからなくしてしまう。
Microsoftは、過保護で、更に太らせる飼い主なので、ブラウザーに、あれもこれも詰め込もうとする。
その結果、動作レスポンスの遅い、ストレスが溜まるブラウザーができてしまう。
耳を傾ける耳を持つ
だからと言って、トップページをGoogleに変えて使うならEdgeを使う理由がない。
なぜ、Microsoftが、こんなにお粗末なものしか作れなくなったのかと言えば、ユーザーの声を聞かなくなったからだと思う。
問い合わせは、販売店、直接の問い合わせは有償。
これは、ユーザーの声なんて聞かないと言っているのと同じ。
このため、Microsoftのクラウドサービスで便利だと思うものは一つもない。
便利だと言ってる販売代理店は多いが、本心ではないと思っている。
まずは、ユーザーの声に耳を傾ける、耳を持たないと、Microsoftは、誰からも相手にされなくなると思う。