他愛もない話について
- 気楽に書きますので、気楽に読んでください。
- あまり役に立たない内容になるかと思います。
- 特に何かを決めて書いているわけではなく、書いている内に、横道にそれたりするかもしれないので、最後はどんな話になっているのかわかりません。
- 僕の主観や記憶に依存する内容が多くなるので、間違っている内容もあると思います。(書いている内容について基本、裏付けを取ったりしません)
食の雑誌「dancyu」
あのプレジデント社が発行している、「dancyu」という食の雑誌がある。
「dancyu」はダンチュウと読み、「男子厨房に入らず」という言葉から、「男子も厨房に入ろう!」という意味から名付けられたものだ。
この雑誌には、料理・店紹介・知識の3つの柱がある。
それぞれに特色を出すために、料理では、レストランのシェフにレシピを教わるという普通の雑誌とは違うぞっていうものがある。もちろん、そのまま掲載するわけではなく実際に作ってみるそうだ。
そして店紹介は、店の雰囲気やサービスなども含め、客として楽しめるかどうかというのが掲載基準になっている。
実体験主義というのが、ベースにあって、流行・トレンド・ブームより「食いしん坊」にとって面白いかどうか?というのが基準になるので、3つ目の柱の知識も実体験主義に基づき「面白い」ものを記事にしている。
動画のような文章と写真のような文章
実体験に基づく内容というのは、知識を文章にしたものよりも「動詞」が増えてくる。
- フライパンに油を注ぐと脂がジワジワと「広がっていく」
- 豚バラ肉を炒めるとジュウジュウという音と共に油が「飛び跳ねる」
- にんじん、キャベツ、ピーマンの順に野菜を「投入」していくと野菜の水分がジワジワと「出てくる」
- にんにく・生姜をパラパラとフライパン全体に「振り落とす」と食欲をそそる香りがフライパンから「広がってくる」
動詞が加わることによって文章に動きが出てくるので「動画」を見ているような感じになる。
しかし、「動詞」が少ない文章からは動きは感じられないので「写真」を見ているような感じになる。
「動画」が常に良いとは限らない。
人により感じ方が違う場合には、見せたい部分を強調したい部分を切り取った「写真」の方が各自のイメージにより伝えられるメリットがある。
しかし、正確に伝えたい場合には情報量が多い動画の方が良いので時と場合による。
「面白い」が掲載基準のdancyuなので、価格は関係がない。
安くても高くても面白ければ掲載される。
ここまで、まるでdancyuの紹介記事のようになってしまったが、本題はこれからになる。
高いと安い
実際に食べるということを考える際も、dancyuの掲載基準と同じように価格ではなく「面白い」と感じるかどうかが大切だと思う。
卵かけご飯は、卵に醤油を垂らしかき混ぜて、ご飯にかけるだけの料理になる。
しかし、たった、それだけなのに、一口食べると幸せな気分にしてくれる、実に楽しい料理だと思う。
逆に100g何万円もするような牛肉を自分で焼いただけのものを食べた場合は、どうだろうか?
高い肉だけあって柔らかい、美味しいで、終わってしまわないだろうか?
高いから柔らかいとか、美味しいとは感じても楽しいとは限らない。
むしろ、高いお金を払ったのに、あっという間に食べ終わってしまい、勿体ない気がしたりして後悔する場合もあるのではないだろうか?
勿論、高いから楽しいという場合もあるだろう。
卵かけご飯 vs 三ツ星ステーキ
最高の材料を使って三ッ星シェフが焼いてくれたステーキの焼き方、香り、味に感動して最高の経験ができたと幸せな気持ちになるかもしれない。
では、卵かけご飯と三ッ星ステーキのどちらか一つを選んで食べられるとしよう。
どちらを選ぶだろうか?
多くの人は、いつでも食べられる、卵かけご飯ではなく、滅多に食べられない、三ッ星ステーキを選ぶはずだ。
しかし、これは滅多に食べられないから食べてみたいだけだ。
三ッ星ステーキも毎日、好きな時に食べられるとなると、どうだろうか?
最初は高い方を食べた方が得だと考えて三ッ星ステーキを選ぶ日が続くかもしれないが、毎日、食べていると3日もしない間に食べたくなくなるのではないだろうか?
自分なら1週間のうち、6回は卵かけご飯、1回あるかないかで三ッ星ステーキで安定するような気がする。
毎日でも食べたいもの
毎日でも食べたいと思える料理なんて、そんなに多くはない。
そして、毎日でも食べたいと思える料理はシンプルな味ではないだろうか?
日本人にとってご飯と味噌汁は毎日でも食べられる料理だと思う。
焼肉、ステーキなら毎日でも食べられるという人もいるかもしれないが、そんなには多くないはずだ。
もっと言うと同じご飯と味噌汁であっても、家庭料理と高級料亭のものだと、どちらを選ぶだろうか?
最初は勿論、高級料亭のものを選ぶと思う。
しかし、時とともに子供の頃から食べてきた家庭料理を選ぶような気がする。
慣れた味
以前にも別の記事で書いたが、卵焼きは、子供の頃に食べていた家で作ってくれた、卵と塩胡椒だけで焼いたものが今でも一番好きなので、高級料亭のだし巻き卵を選ぶ方が少ないと断言できる自信がある。
これが、もし、子供の頃に食べていたのが高級料亭のものであれば結果は違っていたはずだ。
いつも食べていたものに味が慣れてしまうので、たまには、所謂、美味しいものを外食などで食べたいと思うが、これが毎日とか頻度が増えてくると欲しくなってくる。
そして欲しくなってくるのは慣れている味、つまり家庭料理ということになる。