今週のお題「元気を出す方法」
普段しないこと
元気がなくなるようなことが起きた時、普段しないことを行なうようにしている。
これだと、何のことかよくわからないと思うので、実際に自分が、この方法に到達したときの事例を紹介したい。
プログラムを作成していると、どうしても些細なミスが出てしまう。
1回、初歩的なミスをしたことがある。
2014年になったばかりの時、2014年としないといけないところを、2013年を1年間繰り返した習慣で、うっかりと2013年にしてしまった。
通常、年を直接、プログラム内に埋め込むことはないが、時々、「この日」からは処理を変えて欲しい「この日」より前は従来の処理で行って欲しいということがある。
当然、動作確認はしたが、確認用のデータまで一緒に間違えてしまう場合があって、そうすると思った通りの結果になっている。
未来のデータはまだ、ないので過去のデータから持ってくることになるが、そのデータの日付だけを「この日」にする。
ここでも、なぜか、「この日」を2014年ではなく、2013年にしてしまい、動作確認が正常にできてしまうという結果になった・・・
この時は、相当、ショックを受けた。
この程度のことは間違えることなく一発で、いけるという自負もあった。
ところが、「やっちまった・・・」
難しい処理でバグを出すのであれば、自分を正当化できる部分は多少あるが、こんな初歩的なミスを行って自分で発見もできなかったというのでは、もうダメかもしれないと落ち込んだ。
こんな時、何度も、なぜ?と考えた。
あまりにも、稚拙な間違いで誰かが勝手に修正してしまったのではないか?とさえ思ってしまった。
考えれば、考えるほど、自分が情けなかった・・・
こんな気分の時に、本を読むとか、映画を見るといったことは自分にとっては無意味。
海に行ってボーっとしていても、きっと頭には何度も、忌まわしいミスは思い出されることだろう。
キッカケは床屋の休業日
月曜日は出張。
朝一で入らないといけないので日曜日から前乗りだ。
正直、今の状態では、いつも通りに頑張れそうもない。
髪が長くなっていたので、いつもの床屋に行ってから出かけようと思った。
ところが、第三日曜日でいつもの床屋は休みだった・・・
そんなことさえ、頭から抜けている自分が情けなかった。
仕方ないので、出先で切ろうと思った。
ヘアサロンを予約
もう、どこでもいいから宿泊先の近くで予約しようと探すと床屋は見つからず「ヘアサロン」ばかり・・・
一度、髪を切らなければと思ったら切らずにはいられない。
利用したことのないヘアサロンへの不安よりも、髪を切らなければという気持ちが勝ってしまい空港での待ち時間の間に予約を入れてしまった。
そして移動中も初めての店だけでも十分、不安なのに、初めての「ヘアサロン」で頭の中は、いっぱいになっていた。
宿泊先でチェックインすると、予約した「ヘアサロン」に向かった。
店の前に行くと、朝行った床屋の店構えとはまるで違った。
お洒落な外装に店内には女性客ばかりで、床屋でのおじいちゃんや子供ばかりの客層とは随分と異なっている。
予約済みであることを伝えると、直ぐに案内してくれた。
洗髪台がない?
美容師さんと案内された方は別のようで椅子に座り美容師さんを待った。
正面を見ると鏡だけで洗髪台がない・・・
髪はどうやって洗うのだろうか・・・
そんなことを考えていると、美容師さんがやってきた。
上品な感じの方で、これまた女性だった。
いつもの床屋にも若い女性の理髪師さんもいるので女性というだけでは驚くことはなかったが服装や髪形がお洒落で庶民的な床屋の理髪師さんとは雰囲気が違った。
最初に、どのような髪形にしましょうか?と質問された。
いつもの床屋だともう、黙っていてもいつもの切り方でカットしてくれるので、どんな風に?と問われても、答えを持ち合わせていなかった。
とりあえず、思いついたことを順に伝えた。
- 短めで、耳に髪がかからない程度で、あとはお任せします。
耳の部分は刈り上げますか?と言われたので少し考えた。
刈り上げと言われると、下図のように後頭部を刈り上げるイメージだったが、耳の部分と言われても、イメージができなかったので、耳の部分を刈り上げるとどんな感じになりますか?と聞くと、写真サンプルを見せてくれた。
会社員なので、あまり派手な感じになると困るのですが大丈夫ですか?と言うと・・・
そうですよね、業種にもよりますが、髪形に厳しい職場だと厳しいかもしれないですねという回答だったので、やめてもらった。
話しやすい方だったので、何を話そうか?などと心配することはなく、美容師さんの方から色々と話しかけてくれたので、話題を探す心配などせずに楽しく話すことができた。
自分が金沢からだったので、お互いの土地のことで話は盛り上がった。
髪は一通り切り終わった。
そして、最初に気になっていた疑問である、洗髪をどうするのか?の答えを待っていた。
椅子をくるりと回されて後ろ向きにされた。
しかし、後ろ側を見ても、同じような別の椅子と鏡があるだけで洗髪台は見えない。
シャンプー台への移動をお願いしますと別の場所へ案内された。
ヘアサロンは、洗髪専用の部屋があるのかと驚いた。
そうそう、ヘアサロンでの洗髪はバックスタイルだった。
これまで一度も経験がなかったが、あまり違和感はなかった。
ちなみに、よくテレビで言われる、痒いところはありませんか?という質問はされなかった(笑)
別人のような仕上がり
洗髪が終わるとまた、元の場所へと移動しヘアスタイルを整えてもらった。
髪を切ってもらってる時も洗髪、スタイリング中も全て話をしながらも目はずっと閉じたままなので、普段は出来上がった状態を確認することはないが、初めての店ということもあり、出来上がりを確認せず、感想も述べずに立ち去るのは失礼だと思っていたが、さすがヘアサロンは、しっかりと確認の時間を用意してくれた。前鏡だけでなく三面鏡の手持ち版のような手鏡まで用意してくれて確認することができた。
店に入った時とは、まるで別人のような仕上がりだった。
床屋の安定した仕上がりではなく、ヘアサロンで切ったという感じではなく、髪の色こそ黒ではあるが、ヘアスタイルはヘアサロンで働いている男性美容師のような感じの仕上がりになっていた。
そして、ヘアサロンでの体験が衝撃的で食事をしていても頭の中は自分のヘアスタイルでいっぱいになっていた。
ホテルに帰っても初歩的なバクの件を思い出すことはなく、眠りにつくことができた。
翌日、出張先でも雰囲気が随分と変わったと好評で、浮き足だってはいたが、いつも通りに仕事をこなすことができた。
まとめ
随分と長くなってしまったが、元気が出ない時には、思い切って普段しないようなことを体験してみることで気持ちが新しい体験の方に向いてしまうので元気を無くした原因のことに触れることがなくなる。
自分は偶然、この方法を知ることになったが、別にヘアサロンでなくても一人焼肉や、1日体験みたいなサービスを利用しても同じだと思う。
新しい体験をすることは自分のためにもなるので一石二鳥なので元気が無くなった時には、オススメの方法なので一度、試してみて欲しい。