ダイソンのファンヒーター(HP07)
冬になると足元が冷えるので、小さなセラミックヒーターがあると便利だと思って久しぶりに家電量販店に行ってみると、縦長の数字のゼロのオブジェのような、ゼロ扇タイプのDysonの電気ファンヒーター、ピュアホットアンドクール(空気清浄機+ヒーター+扇風機が一つになったもの)が1番最初に目に飛び込んできた。
ゼロのオブジェの下の土台は網目状になっていて、扇風機のような格子がないから清掃がしやすいという売りを捨てたかのような、360度全面が空気清浄のフィルターになったデザインだった。
実際にはフィルター部分は半年から一年で交換する必要があるというので、清掃前に全てがゴミになってしまう。そのため、フィルターの価格だけで7000円になる。
半年に一回、7000円払って大きなプラスチックゴミが出るのかと思うと憂鬱になってしまった。
しかし、思った以上にコンパクトで、部屋の空気の洗浄状態がスマホアプリにグラフ表示されるのは、良いと思った。
空気清浄機は色々あるが、どれだけ汚れているのか?綺麗になったのか?が見えない点が怪しさになっていた。
それが、グラフで確認できるというのは安心感につながる。
ダイソンと言えば掃除機なので、ゴミで汚れた空気をフィルターで分離して外に廃棄する技術があるので、空気清浄機については得意分野だと思う。
しかし、空気を熱したり、冷やしたりする技術と空気を綺麗にする技術とは別物だと思っていた。
しかし、ダイソンの空気を送り出す技術は掃除機に通ずるものであり、空調機器というのは、温かい空気、冷たい空気を遠くに送り出すことができるか?が重要なので、扇風機に関して言えば、掃除機の技術が転用できる。
暖房についてもヒーターの技術さえ何とかすればあとは熱を以下に送り出すか?ということになるので、ダイソンのファンヒーターは期待できるのかもしれないと思った。
ダイソンのドライヤーも好評
ダイソンのドライヤーは、プロの美容師やヘアリストにも好評なようで、何故か?というと、ダイソンのドライヤーの一番の利点は、熱に依存した乾燥ではないので低温で風量を強くして乾かすタイプなので髪へのダメージが少なく、更に風量が強いことから髪の内側、頭皮にまで風が届くことだと思う。
扇風機もヒーターも風は強い方が部屋全体に温かさが拡がるので、ダイソンのファンヒーターの風量が強いのは容易に想像がついた。
購入しようと思って、価格を見ると、税抜きで7.4万円。
その場で、ネット最安価格を調べてみるために、型式を確認すると、
Dyson Purifier Hot + Cool HP07と記載されていた。
ダイソン、HP07 価格 comで検索して見ると、8.14万円。
どの店舗も同じ価格で、ネットの方が高いのか?と思ったら税込み価格で、店頭の物は下に小さく税込み価格で8.14万円と記載されていた。
どうやら、定価販売の状態らしい。
なんと、驚異の2か月待ち!
強気の価格だと思って、近くにいた店員さんに話を聞いてみようと思って声をかけると「申し訳ありません、こちらの商品ですが、現在、在庫がなく2か月待ちです」と言われてしまった。
品不足の状態であれば、定価になるのは普通の流れだ。
それにしても、決して安い価格ではないのに、ファンヒーターが売り切れというのは驚いた。
Panasonicの細長セラミックヒーターを発見
そうですか・・・と言いながら、少し離れた場所を見ると、円筒型のPanasonic製のファンヒーターが目に入った。
- 「ナノイーX」搭載。
- 独自の「3D気流」で、やさしくひざ下をあたためる
- 夏も、やさしい涼風で快適に。
空気清浄+ヒーター機能に加えて扇風機の機能もある。
こちらは、2021年10月に発売されたばかりで、下に商品の箱が置かれあり、在庫があることが確認できた。
価格は、32,670円(税抜)
とにかく小さすぎるほど、小さい。
部屋にある円筒形のゴミ箱よりも直径は細く、高さが20㎝程度高い。
これなら邪魔にならない。
これで、どれくらいの広さの部屋をカバーできるのかを店員さんに聞いてみると、断熱材があるコンクリート住宅なら8畳、木造で5畳。
本体は首振りをせずに、左右に風を送り出す仕組みらしく、在宅ワークで足元が冷えるような場所にちょっと置けるような用途で使用することを想定している。
このため、部屋全体を温めるというよりは、足元を温めるという目的の暖房器具になる。
室温表示は無いし、室温設定もできない。
ダイソンのファンヒーターのようにスマホアプリもない。
その代わりに、人がいなくなると電源が落ちて、人が戻ると再度稼働する機能がある。
8時間勤務を想定しているので、温風の場合は8時間で電源が落ちる。
完全に、在宅ワークを想定して作られたものだ。
今回、足元が冷えないようにするための暖房器具を探していたので、ピッタリだと思った。
価格は、税込み価格で3.267万円で、ネットの最安価格と同じなので、どうやらこちらも定価販売。
本来は、レジで更に2,000円の割引があるらしいが、この商品はメーカー指示で対象外となっているとか。
使った感想
実際に、家で使用してみると、リモコンの電源ボタンを押しても稼働しない。
説明書を見ると、リモコンから電源を切ることはできるが入れることはできない仕様になっているようだ。このため、本体の電源ボタンを押しておく必要がある。
おそらく、この暖房機は高さが55㎝程度なので、本体にはチャイルドロック機能がついている。
しかし、リモコンの電源ボタンを子供が誤って押した際に、動作させないようにするためのものだろう。
人がいなくなると、電源が切れるようにするためには、人センサーボタンを押す必要がある。
このボタンが押された状態だと、入りタイマーを設定していても、センサーが検知する範囲に人がいないと電源が入らない仕様になっている。
部屋全体を温める暖房機と考えると、何だ?この使用は?という風に感じるが、足元を温めるためのスポット暖房と考えれば、十分なのかもしれない。
しかし、その割には、価格が3万円超というのは、高すぎる気がする。
8畳くらいの広さの部屋でも、外気が13℃程度なら、ちょっと寒いかな?程度の室温にまで上げてくれる。
もちろん、ファンヒーターの目の前にいれば、心地よい感じの風が送られてくるので暑がりの自分には丁度いい感じだった。
しかし、室温設定は無理だとしても、室温表示位は付けて欲しかった。
致命的だと思ったのは、稼働音で、風量を最低に設定しても、かなり煩い。
これまで普通に聞き取れていたテレビの音がファンヒーターを稼働させると、ほぼ聞こえなくなる程、大きな音が出る。
風量は最大にしてもそんなに、強い風ではないので、なぜ、こんなに煩い音がするのか?がわからない。
在宅ワークで使用する場合、この音量は気になる人は気になるような気がする。
これで1万円台であれば、買いだと思うので、値下がりを待った方が良いのかもしれない。
「ナノイー X」搭載ファンヒーターHot&Cool