今週のお題「最近おいしかったもの」
好きでも嫌いでもない
これまで椎茸というものは、嫌いというわけでもないが好きといえることもなかったので積極的に食べるというものではなかった。
先日、鍋焼きうどんを食べた。
コンビニで売られている、アルミ鍋に冷凍されていて温めるだけで食べられるタイプの、ごく普通のもので何か特別なものではなかった。
その中に椎茸が一つ入っていた。
椎茸が美味しい
椎茸を口に入れると、うどんの出汁とは違う椎茸独自の味が滲み出てくる。
噛むと更にジュワッと旨み成分が口の中に広がっていく。
椎茸ってこんなに美味しかったっけ?
もう一口食べたいと思ったが既に椎茸は目の前から無くなっていた。
椎茸をもっと食べたいなんて思ったことなんてない。
これまでは、むしろ空腹の間に椎茸を早く食べてしまおうと味合うこともしないで数回噛んだだけで飲み込んでしまうといった何とも失礼な食べ方をしていた。
椎茸の下拵えが意外と手間がかかることは知っている。
普段のうどんを作るより手間より椎茸の方が手間暇がかかるはずだ。
だから、これまでの食べ方は失礼だと感じていた。
しかし今回は、なぜか椎茸が気にならなかった。
むしろ、食べたくて仕方がなくて、いつ食べるのがベストなのか?とタイミングまで考えていた。
閃いた
半分くらい食べ終えたところで、何か閃いたような感じがした。
そして椎茸を見ると実に美味しそうに感じられた。
まるで、これまでの自分ではなく別人のようだった。
鍋焼きうどんと言えば椎茸
鍋焼きうどん=椎茸のイメージがある。
鍋焼きうどんの絵を描いてもらうと、椎茸は必ずあるのではないだろうか?
しかし、椎茸が好きか?と問えば半数の人が嫌いだと答えるような素材でもある。
【出典】講演会参加者の90%がまた食べたいと回答!しいたけ嫌いを克服する「原木椎茸」に関する調査結果|野呂食品株式会社のプレスリリース
しかし鍋焼きうどんには欠かせない存在になっている。
椎茸一つで、うどんの味が変わると言っても過言ではないだろう。
それは、出汁のないツユとしっかり出汁を取ったツユほど違ってくる。
だから鍋焼きうどんには椎茸が欠かせないのだろう。
そして、椎茸の栄養分だ。
疲労回復に必要なビタミンB1にの他にも以下のような、栄養素が含まれている。
- 悪玉コレステロールを減らす!エリタデニン
- 免疫力を高める!βグルカン
- カルシウムの吸収を助ける!ビタミンD
美味しくなることに加えて栄養面でも優れている。
これで、椎茸を加えない理由はないはずだ。
なぜ、必要派になったのか?
なぜ、突然、椎茸必要派になってしまったのか?
おそらく、椎茸に含まれている栄養素の何かを体が欲しているのだと思う。
風邪を引いた時に、みかんが欲しくなる経験はないだろうか?
あれと同じだ。
去年の夏は「タコ」がなぜか食べたくなっていた。
その前の冬にはイカといった具合で、今は椎茸なのだと思っている。
ただ、みかん、タコ、イカはいずれも、好きなものなので、今回はちょっと違う。
まぁ、食べたいと思うものは、今の自分に必要なものという考えなので、あまり深く考えずに美味しく食べられるのであれば、それでいいと思う。