さよならマエストロ
今年は、予備知識なしでドラマを見てばかりいる。
TBSドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」もその中の一つ。
ストーリーは・・・
世界的に有名な海外で活躍する日本人指揮者(以下、マエストロと記述)が、とあることが原因で指揮者をやめてしまった。
マエストロには奥さんと子供が2人いたが、家族とも、とあることが原因なのか彼の元を離れてしまったようだ。
ある時、元奥さんからフランスで仕事が入ったので「子供の面倒を見て欲しい」との依頼があり、日本に戻ることになった。
しかし、それは口実で別の目的があった。
日本に戻ると市民オーケストラの指揮をお願いしたいとの連絡があった。
なんか似てるなぁ
2023年に放送された日本テレビのドラマで、門脇麦さん、田中 圭さんが出演していた「リバーサル・オーケストラ」と重なった。
そんなことを考えながらドラマを見ていると何と西田敏行さんが登場した。
そのため、西田さん→釣り→恵比寿さまという連想をしてしまう。
若いころは、破天荒な役が多かったように思うが、最近は歳を重ねるにつれて雰囲気のある役を演じられることが多くなり、日本の名優の中に間違いなく含まれる俳優さんになっている。
正直、そんな西田さんが出演するドラマだとは思って見ていなかった。
まぁドラマのTBSと言われる中でも、日曜劇場は名作が多い。
正直、「さよならマエストロ」は日曜劇場らしくない感じだったので西田さんが出演していることに驚いた。
西田さんは、市民オーケストラに古くから関わっている幽霊団員の役で、今は、「歌カフェ」のオーナー。
マエストロは強引に、市民オーケストラの団員に西田さんの歌カフェに連れていかれた。
クラシック音楽より・・・・
そこで、若い人でクラシック音楽に興味を持っている人はいないので(高齢の方)に力を貸して欲しいと言うと・・・
西田さんは以下のように答えた。
歌謡曲を聞く暇はあってもクラシックは聞く暇がない。
考えたら、自分はクラシック音楽ってどんな時に聴きたいだろうか?
高級レストランで食事をしている時?真っ先に思い浮かんだが、それ以外は思い浮かばない・・・
聴きたい音楽というと、クラシック音楽より、ポップス音楽の方が聴きたい曲が頭に浮かんでくる。
確かに、オーケストラのように大人数で演奏している光景を目の前にして聞くと、その迫力に圧倒されて感動することはあっても、クラシック音楽そのものを聴いて感動するか?と言われると、自分はそこまでの境地には至っていない。
ワインとビール
クラシック音楽が高級ワインだとすれば、ポップス音楽はビールという感じだ。
毎日、何百万円もする高級ワインを飲むなんてことはできないが、せいぜい数百円の缶ビールなら毎日飲めてしまう。
人は、ここぞという時は、きっと馴染みのあるものを選ぶと思う。
いやいや、誕生日とか記念日に缶ビールは寂しいので、高級ワインだよと言われるかもしれないが、本当に高級ワインを飲みたいのだろうか?
単に、誕生日や記念日は特別な日なので、缶ビールのような安いものではなく高いもので祝いたいというだけのことではないだろうか?
ここぞという時に、本当に飲みたいのは、普段から飲んでいるビールだったりするものだ。
クラシック音楽も同じで、クラシック音楽を聴きたいということではなく、高級レストランでポップス音楽では雰囲気が壊れてしまうという理由からだという人は多いと思う。
音楽の力
音楽には雰囲気を作る力があるということ。
当然、クラシック音楽だけではなく、ポップス音楽にも雰囲気を作る力はある。
高級レストランではクラシック音楽というイメージが出来上がっているので、クラシック音楽になるが、これが、ディズニーランドだとミッキーマウスマーチをはじめとしたポップス音楽に変わってしまう。
最初に誰が音楽を考えたのかは知らないが、音楽の力というのは人の感情を変える力があるのは間違いない。