2021年1月1日「芸能人格付けチェック!2021お正月スペシャル」が放送され、GACKTさんが、またも全問正解し、なんと65連勝を達成しました。
GACKTさんの連勝が始まったのは2009年からなので、12年間ずっと正解を続けていることになります。
プレッシャーはないのか?
ここまで連勝が続くと、誰だってプレッシャーを感じるはずです。
しかし、GACKTさんは、番組内では、いつも以下のように強気の発言をしています。
- 「間違えたらアホだね」
- 「間違えるわけがないですよね」
- 「これを飲んで間違うって事は帰った方がいいと思います」
- 「牛の中でも松坂牛は一番好きな牛なので、これで間違えたら肉やめますよ」
もしかすると、本当にプレッシャーが、ないのかと思っていました。
翌日の朝、昨年の「芸能人格付けチェック2020お正月スペシャル」が放送されていました。
その中で、マレーシアのGACKTさんの自宅でのインタビューがありました。
すると、「今回、僕が番組に出ないっていう選択肢はありですか?」という質問が出てきました。
理由は、「嫌な予感がするから」ということを話されていましたが、そろそろプレッシャーから解放されたいという気持ちが伺えました。
自信満々のGACKTさんでしたが、番組収録の1カ月前になるとお腹が痛くなったりとか、胃が痛くなるとか、2016年には、円形脱毛症になったということです。
仲間から「そろそろ格付けが、もうすぐ始まりますよね」と言われたりすると、プレッシャーというか「はぁ」っていう1年に1回テストを受けさせられるような気分になるということも話されています。
なぜ、強気の発言をするのか?
プレッシャーを感じているのに、なぜ、わざわざ、更に自分を追い詰めるような強気の発言をするのでしょうか?
- 単純に当てるか、当てないか、勘でやっているわけではないので、大げさに聞こえるかもしれないですけど、こだわって生きてきたことに対して、このライフスタイルで間違いじゃなかったんだなってことを自分自身に確認する場みたいな。
プレッシャーに負けたくなくて、自分が日々行ってきたことに対しての自信を持たせる、自分自身を鼓舞しているということなのでしょう。
なぜ、間違えないのか?
そもそも、なぜ、間違えないのでしょう?
- 番組がワインの問題だったり、肉の問題だったり、自分の中で、ここは絶対外しちゃいけないとこじゃないですか。もちろん、そこは普段通りに知識は増やしていますけど、元々自分が知らないことでも知らないからできないじゃなくて勉強すればできるんだって性格だと思うんですけど、勉強すればできるっていうことを見せたいなっていうのがあったんで、毎回、肉やワインという部分に関しては勉強しているというかアップデートしているという言い方が正しいと思うんですよ。
つまり、知識を常に「アップデート」しているということですね。
更に番組独自に、「間違えない4つの秘密」として以下のようにまとめられていました。
1:ワイン
- 美味しいワインを飲んでいるからといってワインのことがわかるわけは絶対ないし、美味しいか美味しくないかはわかりますよ。でもそれって人の好みじゃないですか?安い方のワインを美味しいと思う方だっているわけだし、それは味の好みであって、このワインが何のワインなのか?とか、このワインがどういうものなのか?っていうのは、それは知識のアップデートだと思うんですよ。美味しいワインを飲むから美味しいワインがわかるのではなくて、そのワインを飲む時にこれはどんなワインなのか?いつできたのか?どんな風に作られたのか?どこで作られたのか?誰が作ったのか?どんな歴史があるのか?っていうことを知識として一緒にそれを体の中に入れていく行為があるから覚えるわけであって飲んでるだけでわかるようになったら、それこそ天才じゃないですか。
2:楽器
- これは、さっきのワインと同じ考えで、美味しいか、美味しくないか良いか悪いかの話じゃないんです。ストラドというのは、今のヴァイオリンの原型を作ったそのものなんです。いわゆるオリジナルなんです。そのオリジナルで、しかも今、既存に残っているストラドっていうのは、本数限られているんですよね。この限られている本数をしかもいい状態で保管して数百年前に作られたものが、いまだに音が出る状態に保管して、そしてその音を聴いた時にこれがオリジナルの音なのかってことじゃないですか?それは勉強しないと絶対わからないことなんですよ。僕はロックですけど、元々はクラシックから始まって3つからピアノをやり始めて、声楽をやっていろんな楽器を経験して、で今の自分の音楽にたどり着いて、でも、今の自分の音楽にたどり着いたから、じゃあ、クラシックの勉強をしなくていいのか?とか、他の楽器のことは勉強しなくていいのか?ってそんなこと絶対ないじゃないですか?ミュージシャンである以上、少なくても絶対勉強するべきだと思うんですよ。
選択肢がAとBがあって、複数の演奏者で演奏者で演奏する場合、同じ演奏者なので、1回目のAより2回目のBの方が、ハーモニーが合うのは当然です。
響くところが違うんですよね。骨だったりとか。
3:肉
- 公表はあんまりしていないですけど、飲食店もやってるじゃないですか?で、肉を扱う店もやったりしているんですよね。その自分が、肉がわからないって、そもそも問題じゃないですか?
GACKTさんの肉の見極めポイントは以下の通りです。
- 脂です。
肉を嚙み始めた時に肉からゆっくり出る脂。その脂は溶け方もそうだし口の中に入れた時にその脂がどうやって体の中に入っていくのか?っていうのもそうですし、質の悪い脂だったら体が反応するんですよね。例えば、「見た目が良い綺麗なサシだな」って思った肉でも食べた後にもたれたり、気分が悪くなったりしたことってありません?それは脂の質が悪いからですよ。口の中に入れて美味しいと思うものは、ジャンクフードでも美味しいじゃないですか?美味しいと感じるように作られているので、でもそれが、体が本当に美味しいと思ってくれるか?どうかっていうのは別の話なんですよ。
神戸牛特選サーロイン100g/1.6万円の肉をGACKTさんがチェックしている時ですが、口の中に入れてもらった、ほんのわずかの肉片を口の中で、じっくりと確認しているのが滑稽に見えて、スタジオでは、止まっとるで!めっちゃ上を気にしているとか、大笑いしていました。
しかし、柿安料理長の村石浩司さんは、以下のように解説されていました。
- ただ口に運んで舌の中で味合うだけでなくて、まず押し潰してその繊維を確かめたり、その後、空気を鼻から吸って口の中で空気と混ぜ合わせてワインを味合うようなそんな味覚の味わい方というか、そういうことをされているのではないか?
4:盆栽
日本を代表する盆栽作家が作った「華厳」という1億円の盆栽と、1か月費やしてお菓子で作った盆栽をチェックする問題があったのですが、GACKTさんは、「わかんないですよ、やばい、ちくしょう・・・」と言っていました。
そして、その時のことをGACKTさんは以下のように話しています。
- 盆栽の問題が出たとき、あったじゃないですか?僕がそれをやることになって、あの時まったくわからなくて、たまたま、当たったんですよ。でも、その時がものすごいストレスが大きくてこれ、ダメだなって思ってそこから盆栽のこと勉強したりとか、で、盆栽協会の方達から、わざわざ資料沢山送ってもらったりとか、それから協力していただいて、色んな本を頂いたりとか。
- もし僕が今、一切、家も車もお金も周りにいるスタッフがいなくなったとしても、じゃあもう一回やり直せるか?と言われたら自信をもってできる!と答えます。それはなんで?って聞かれたら僕には知識と経験があるから。でも知識と経験って誰にも奪われることのない一番の財産だと思いません?人生はアップデートだと思うんですよ。で、なかったら長く生きている意味ってないじゃないですか?
盆栽作家である、小林國雄さんは、以下のように語っています。
「人には、ただ物を見るだけの人と物の本質を見抜く人とあるんですよ」
僕もこれは、見ていましたが間違えました。
本物の盆栽がやたらと、キラキラしていて作り物のようにしか見えなかったのです。
このため、もう一つの輝きが感じられなかった方が本物だと思ったのですが、これが和菓子でできた方でした。
五感というのは、言葉にするのは難しいと思います。
味覚・聴覚というのは、その時の自分の状態、環境にも凄く左右されるでしょうから、アップデートするといっても簡単なことではないと思います。
GACKTさんが言われる通りで、「美味しい」「美味しくない」ということだけだと好みの問題になってしまうので、これだけでは、微妙な違いを区別することはできません。
そして、区別するためには、味を記憶するということが必要不可欠です。
GACKTさんは、ワインを飲む際に、そのワインについての知識を一緒に体の中に入れていく行為があるから覚えられるということを話されていました。
ワインであれば、銘柄、ぶどうの品種、生産年、生産地、生産者、歴史・背景といったことは最低限一緒に飲まないといけないということです。
しかし、人は1回では、なかなか覚えられないので、繰り返す必要があります。
GACKTさんが、どうやって記憶しているのかは、わかりませんが、簡単でないことは間違いないと思います。
僕も今年は、知識と共に、体の中に入れていくということを実践していきたいと思います。