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観光地になって行けなくなった場所達

おでん店が平日に昼に行列?

金沢市のおでん店が平日の昼でも行列ができているという記事を読んだ。

金沢市中心部のおでん店に、新型コロナの流行前を上回る客が殺到している。5類移行後初めての冬とあって、平日昼間の行列はもちろん、夜は最長4時間待ちの店舗も。11月のカニ漁解禁後は「カニ面(カニヅラ)」を求める観光客が押し寄せ、混雑に拍車を掛けている。最近は国内のみならず、台湾などアジア旅行者からの人気も高まっており、地元客が入り込む余地はほとんどない状況だ。

カニ面というのは、香箱ガニズワイガニのメス)の甲羅の内側にカニ一杯分の身、カニみそ、内子、外子を詰めて出汁に漬け込んだもの。

地元のことなのに、ネットの記事で知るというのも恥ずかしい話だが、金沢の人気店は今や観光地になってしまって、いつ行っても満員なので気軽に足を運ぶことなんてできなくなった。

以前の金沢なら平日に行列なんて昼時以外は考えられなかった。

香箱ガニはメスの蟹で、内子と外子が多いので大きなオスの加能ガニよりも、小さな香箱ガニの方を好むという人も少なくない。

しかし、香箱ガニは、食べるまでが大変。

身や内子、外子を殻や骨から外すという作業は慣れていないと大変面倒。

これを全部外して殻に詰め直してくれるというだけで、とても有難い。

甲羅に綺麗に詰めるのは家庭では、なかなかできないので、プロが作ったものを食べに行くことになる。

しかも香箱ガニは、解禁が通常12月末までで、歳を越すと来年の冬まで食べられなくなる。

カニ面の呼び方は、一般的には「カニメン」と呼ばれているが地元では「カニヅラ」と呼ぶ。

今では金澤おでんとか呼ばれるようになって別の食べ物に変わってしまったような錯覚な陥る時がある。

金澤おでんの特徴と言われても、普通のおでんだと思って食べていたので答えられないので、恥ずかしながら調べてみた(笑)

車麩や梅貝、ふかし、源助大根などの加賀野菜といった、金沢にゆかりのある具を使用し、各店ごとに受け継がれる出汁を使用したものが、金沢おでんであると定義されています

【出典】金沢市で名物の金沢おでんや加賀伝統の郷土料理の逸品を堪能するなら

定義されているものを見ても、それが普通なのでは?と思ってしまった(笑)

話を戻すと、忘年会シーズンのおでん店は、元々、混雑していたが、観光客が加わり、更に凄いことになっているのだろう。

おでん店には、もう何年も行ってないことや、金澤おでんと呼ばれるようになって、どこか遠い存在のように思えてしまう。

金沢の隠れ家的旅館

金沢に観光客が増えたことによって行けなくなったところは他にもある。

毎年、春になると花見を兼ねて泊まりに行ってた旅館。

金沢市内から少し外れた場所にあって、隠れ家的な宿だったので混雑とは無縁の場所だった。

部屋から川沿いに咲く桜が見えるので、部屋で花見ができる贅沢さがあった。

予約のタイミングが難しく、なかなか見頃の頃に宿泊することができず苦労した。

大浴場からは滝を眺めることができる、素晴らしい眺望の場所。

それでも、大浴場で人に出会ったことは一度もなく、いつも貸切状態だった。

ところがテレビなどで取り上げられるようになってからは混雑が絶えなくなり、宿泊料も倍以上に跳ね上がった。

予約は取ろうと思えば取れないことはないが、平日に穏やかな時間を過ごしたいと思って利用していたのであって、観光客で溢れている場所に、わざわざ以前の倍のお金を払って行きたいとは思わない。

もう、あの頃には戻れないのかと思うと悲しくなる。

ぼでぢゅう

次に武蔵ヶ辻(むさしがつじ)。

町名ではなく地域名。

このため、厳密にここから、ここまでといった感じで線引きされているわけではない。

武蔵ヶ辻といえば、自分の認識では「近江町市場」「金沢エムザ」「かなざわはこまち」の前の交差点を中心とした、ざっくりと半径約500m以内の場所だと思っている。(真偽は不明)

自分が子供の頃は香林坊・片町に次ぐ、第二の繁華街だった。

香林坊・片町には遊びに行くぞといった意気込みで構えた感じで行ってたが、武蔵ヶ辻は、ふらっと寄ってみようか?みたいに気軽に遊びに行けた。

東京で例えるなら香林坊・片町が銀座、武蔵ヶ辻は渋谷みたいな感じだった。

年末になると近江町に、お正月の買い出しに行ってたが、今は平日でも観光客が増えてしまって、行く機会が減り、片町のおでんと同じで、遠い存在になって行きにくくなってしまった。

近江町に行かなくなると、名鉄エムザ(現在の金沢エムザ)にも行かなくなり、経営者が代わり、金沢エムザに変わってしまうと、これまた遠い存在になってしまって行きにくくなってしまった。

実は、金沢エムザの地下に、「ぼてぢゅう」というお好み焼き屋があって、そこのお好み焼きが好きだった。

ぼてっとひっくり返し、ジューと焼くから、ぼでじゅうという名前になったとのこと。

ホワイトソースが特徴で、一般的な、お好み焼きとは違った独特の味だ。

一般的なお好み焼きは下図、左側のような感じでマヨネーズが線状にかけられているが、ぼでぢゅうのものは、下図、右側のようにホワイトソースがベットリと塗られている。

このため、お好み焼きを食べに行くとは言わずに、ぼてぢゅうを食べに行くと言ってた。

昔は片町にも、あって店で食べる時には片町、持ち帰る場合にはエムザと決まっていた。

ちなみに、全国展開している「ぼてじゅうグループ」と金沢にある「ぼでじゅう」は関係がないようだ。

ぼでじゅうは、一般的な名前ではないので、多分、大人の事情で色々あったのだと思うが、自分は情報を持ち合わせていない。

随分前に渋谷にも「ぼてじゅう」があると知って、初めて行った時、見た目は普通のお好み焼きで、ガッカリしたのを今でも覚えている。

しかし、味は本格的で、ホワイトソースに依存している金沢のものとは異なり、本格的な、お好み焼きで、凄く美味しかった。

それ以来、時間があれば、食べに行くようになった。

金沢の、ぼてぢゅうは、食べに行きたいなぁ~