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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

他愛もない話(金沢市の映画館)

他愛もない話について

  • 気楽に書きますので、気楽に読んでください。
  • あまり役に立たない内容になるかと思います。
  • 特に何かを決めて書いているわけではなく、書いている内に、横道にそれたりするかもしれないので、最後はどんな話になっているのかわかりません。
  • 僕の主観や記憶に依存する内容が多くなるので、間違っている内容もあると思います。(書いている内容について基本、裏付けを取ったりしません)

子供の頃の映画館は・・・

子供の頃の映画館は、今とは違って全席自由席でチケットも建物の外で販売されていた。そして1劇場に1スクリーンというところばかりだったので、今と違って見たい映画によって映画館が変わっていた。

金沢の場合だと、香林坊・片町に映画館が集中していたので、東宝系の映画は金劇、東映系の映画で実写は金沢東映劇場、アニメは東映パラス、松竹の映画は金沢松竹座、海外の映画だと金沢プラザ劇場、金沢グランド劇場、シネマ1、シネマ2・・・といった具合で映画会社毎に固定されていた。

金劇(金沢劇場)以外は全て香林坊の映画街と言われた場所にあり、全部で10館もあった。現在、郊外にあるようなシネコンシネマコンプレックス)と同等規模だった。

そんな映画街も現在は、香林坊の映画街は駐車場、金劇は金劇パシオンというスナックや飲食店が多数入るビルに変わってしまった。

以下は子供の頃に香林坊と片町にあった映画館の場所を示したものだ。

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現在との一番の違いは、入場後の入れ替えというのがなかった。

つまり1度入れば何度でも映画を見ることができた。

このため、上映時間に間に合わなくても途中から入って、最後まで見たあと、もう一度、最初から見て最後まで見ることもあれば、一度見たところで出ていくこともあった。

同時上映とは?

そして、「同時上映」という言葉。

インターネットで調べてみると、同時上映を知らない人が増えているようで、「同じ画面で半分ずつやるのでしょうか」と思わず笑ってしまうようなことも書かれていた。

「同時上映」2本の映画を交互に上映し2本1セットでチケットが販売される仕組みだ。

当然、見たい映画と見たくない映画があるが、見てみると意外と面白かったということも少なくなかった。

金沢が舞台となった斉藤由貴主演の「恋する女たち」とあだち充原作の劇場版「タッチ」が同時上映だった。このため、「恋する女たち」の中で、主人公が、「いい年してタッチだかなんだかアニメなんて見てんじゃないよ」という、タッチを見に来ていた、「いい年の人」に向けたセリフがあった。「タッチ」を見に行く人が「恋する女たち」を見ることはまずないが、同時上映だと「タッチ」を見るついでに見ることになる。

タッチを見に行ってた自分としては、自分に言われているようで耳が痛かった(笑)

こんな感じで、映画も同時上映を見越して作っていた時代があった。

「同時上映」は普通、2本だったが、たまに3本立てということもある。

機動戦士ガンダム」の映画3部作が3本立てで上映されたことがあったが、流石に3本を見るのはきつかった。

映画の主人公の気分でカーアクション

数時間映画を見ていると、映画館に入った時は晴天だったのが、帰るときには大雨だったということもあった。深夜営業、いわゆるナイトショーの時には映画館近くの駐車場に車を停める場所がなく、2Km程度離れたショッピングセンターに車を停めたことがあった。上映が終わって車に戻ったが、出入り口が鎖で封鎖されていて出られなくなったことがある。アクション映画を見たあとだったので、映画の主人公の気分になってしまい、駐車場の中をグルグル回って何とか車1台がやっと通れる隙間を見つけ、そこから脱出したということもあった。映画を見たあとでなければ、諦めてタクシーで帰っていたと思う(笑)

なぜ、香林坊映画街は閉鎖されたのか?

郊外型の大駐車場が完備されたシネコンは、同一の施設に複数のスクリーンがあるので色々な映画も上映できる。

金沢のシネコン1号は、1997年10月 に開業した「ルネス9シネマ」だ。

アクアリゾート ルネスかなざわという温水プールや天然温泉がある施設と併設される形で作られた。しかし運営会社が経営破綻してしまい2008年10月に閉館となった。

名前がルネス9シネマだということで、閉館したルネスと運営会社が同じだと思っていたが、実は、ユナイティッドシネマが運営会社だったため、ルネスが閉館になったあとも営業を継続していた。

その後、イオンが金沢市内に店舗を広げたことで、イオンシネマも増えていき映画は郊外が主流になった。

香林坊・片町の老朽化もあって香林坊・片町(通称まち)に行く機会も減っていったことで映画街に行くことも自然となくなり閉鎖されたのだと思う。

金沢のように市内を電車が走っていないと郊外型で車で行けるような場所でないと足が遠のいてしまう。

金沢のシネコンの多くはショッピングセンターと一緒になっているものが多いので、映画を見たあとに食事や買い物もできるので利便性も良い。

そして香林坊・片町にある百貨店や店舗はどうしても高いので、バブル崩壊もあり、安いところを利用する者が増えたのだろう。

現在も、金沢駅前に比べると香林坊・片町は観光客以外は、ほとんど利用することがないのではないだろうか?あるのは、夜に飲みに行くときぐらいで、昼間に香林坊・片町に行くことは自分はほぼなくなった。

東急ハンズ、ロフトが香林坊・片町にあるので、利用したい気持ちはあるが駐車料金を払ってまで・・・となると足は遠のく。

行くことが少なくなったこともあり、香林坊・片町は金沢市であって、金沢市ではなくなってしまったような気がする。