探偵と言えば?
探偵と聞いて、最初に誰の名前を思いつくだろうか?
名探偵コナン、シャーロックホームズ、金田一耕助と色んな探偵がいる。
自分だと明智小五郎と答える。
日本の三大探偵は、明智小五郎、金田一耕助と、あと1人は神津恭介(かみづきょうすけ)だそうだ。
神津恭介という名前は、自分は知らなかった。
高木彬光(たかぎあきみつ)の推理小説に登場する、美男子で、東大医学部法医学教室の助教授で語学に堪能でピアノがプロ級という天才。
怪人二十面相
自分が「探偵」という言葉を知ったのは、江戸川乱歩の「怪人二十面相」
怪人二十面相は、盗賊のあだ名で、二十の全く違った顔を持っていると言われるほどこ変装の名人。そして、この盗賊には盗みを行う前には必ず予告状を送るという、おかしな癖があった。
怪人二十面相から資産家に宝石を頂くとの予告上が届いた。
厳重な警備を行ったが、宝石は予告どり盗まれてしまった。
その時に資産家の息子が誘拐されてしまい、盗賊から警察に知らせると永久に帰らないとの連絡が来た。
東京には警察がさじを投げるような事件を解決してきた名探偵明智小五郎がいるということで、明智に事件の解決を依頼しようと電話をしたが、明智は別の事件で海外に行って不在、代わりに助手である小林少年(見た目は12〜13歳)が務めることになった。
江戸川乱歩の小説を知ったのは、たしか小学校の先生。
怪人二十面相という推理小説は、面白いので、ぜひ、読んでみて欲しいとの話を聞いで興味を持った。
その日のうちに図書館に行って借りて読んだところ実に読みやすくて、スラスラと読めてしまう。
テンポよく話が進み、文章に引き込まれていく。
推理小説というのは、こんなにも面白いものなのか?と推理小説の面白さを初めて知った。
今、読んでもあっという間に読み進めてしまうので、江戸川乱歩氏の文章力の高さを改めて感じた。
正直、明智小五郎が、どんな探偵だったのかは覚えていなくて、どちらかと言えば怪人二十面相の方に興味を持ってしまった。
ある時は、資産家の息子、また、ある時は車の運転手、警官になっていた時もあった。
現実でも、もしかしたら、この人は怪人二十面相なのではないか?などと疑う時もあった。
怪人二十面相が凄いから明智小五郎も凄いと言われることになる。
怪人二十面相が凄くなければ、明智小五郎も、ただの探偵になる。
今は誰でも探偵になれない。
この頃は、探偵業務に制限はなかったようだが、探偵との契約トラブルが増えたということで、「探偵業の業務の適正化に関する法律」で探偵業は法的な制限がある。
探偵業務とは以下のように定められている。
- 他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として
- 面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い
- その調査の結果を当該依頼者に報告する。
また、探偵の認可を受けると探偵業の登録番号が発行される。
そうすると、法律で尾行、聞き込み、張り込みを業務として行うことが可能になり、張り込み中だと駐車違反で取り締まれなかったりもするとか。
現実の探偵業務はというと、怪人二十面相の事件解決なんて刑事事件に関与することはなく、民事が守備範囲になる。
探偵が警察と一緒に捜査するなんてことは、日本だと小説の中だけの話。
探偵もライセンス制にするべき
海外では探偵のライセンス制が取られているところもあって捜査の際に警察が探偵にオファーするということもあるようだ。
しかし、日本では身元・身辺調査、盗聴・盗撮調査、結婚調査といった超現実的な内容ばかり。
身の回りで探偵に調査を依頼したなんて人はいない。
いたとしても、そんなことは言えないだろう。
あと、探偵も名探偵ばかりではない。
調査を依頼しても望んでいた情報は一切ないとか、尾行がバレて通報されたとか、挙げ句の果てには、探偵業務違反で行政処分を受けたりするダメダメな探偵も少なくないとか。
結果を出してくれていれば、まだしも結果も出せずに料金だけは名探偵以上の金額を請求してきたのでは依頼者との料金トラブルが起きないはずはない。
トラブルを回避したい、解決したいと思って依頼しているのに、依頼した人とトラブルなんて本末転倒も甚だしい。
法整備された後も、このようなことが起きているのだから、法整備だけでは不十分だということが立証されている。
探偵に依頼してトラブルなんてことがないように、基礎知識やスキルを持った人がだけが探偵になれるようなライセンス制にするべきだと思う。
今の政府では、今までの日本だったら起きないようなことも、今後、次々に起きるはずで、警察だけでは解決できないような数に増えていくことが予想される。
そんな時に、明智小五郎のような探偵がいてくれると、心強い。