ブルーロック展
2023年12月2日(土)~2023年12月14日(木)まで、ブルーロック展が金沢市の香林坊大和 8階ホールで開催されているとかで、毎日、テレビ広告が流れている。
累計3,000万部を突破した大人気漫画「ブルーロック」の原画展だという。
アニメの1話はだけみたことがある。
サッカー漫画で日本は、組織力では一流だが、それ以外は二流。日本が世界1になるには、チームワークや絆ではない、日本に足りないのは、革命的なストライカー。
世界一のエゴイストでなければ世界一のストライカーにはなれないという考え方の元、作られたのがブルーロック(青い監獄)。
そして、絵心甚八(えごじんぱち)の独断と偏見で選んだ300人の18歳以下のストライカーが集められ世界一のストライカーを作る実験をするのがブルーロック。
実在のサッカー選手が発言した、ストーリーに同調するような内容を取り上げたりしていた。
Wikipediaでは、史上、最もイカれたサッカー漫画だとも書かれていた。
これまでの日本のスポーツ漫画では、あまりなかったタイプのストーリー。
最近、「自分優先」というタイトルの記事を書いたが、その時に色々と調べた際に、個人的には衝撃的な内容ばかりでショックを受けた。
その時の、後遺症がまだ残っているようで、ブルーロック展のテレビ広告で、また火がついてしまった。
「One for ALL ・ALL for One」
主人公がドリブルで次々に相手選手を抜いていった。
そして、あとはゴールキーパーだけ。
しかし、すぐ後ろから相手選手がボールを追ってきている。
強引にシュートを打つこともできるが、右サイドにはフリーの選手が走り込んで来ている。
監督は「One for ALL ・ALL for One」だ!と叫んでいる。
主人公は、その言葉を聞いて「サッカーは11人でやるスポーツだ」とシュートを打たずにパスを出した。
しかし、パスを受けた味方の選手が放ったシュートはゴールポストに当たった・・・
ゴールポストに当たり跳ね返ったボールを敵選手がトラップしてカウンター攻撃で追加の1点を取り、試合はそのまま負けてしまった。
個人の技術レベルが低いのであれば、チームプレイは二の次で技術レベルの高い選手に任せた方が良い結果に繋がる確率は高いのかもしれない。
実践ではパスを出している間に、相手チームの選手が上がってきて、シュートさえ打てずにボールを奪われてしまうことだってある。
チャンスは2回続けて来るとは限らない。
チームワークに拘った結果、チャンスを失ってしまう。
そう考えると、ブルーロックの考え方は、正しいのか?と考えさせられてしまう。
オーバーヘッドキック
サッカー漫画でよく、オーバーヘッドキックでのシュート場面が登場する。
空中に上がったボールを頭越しに蹴ることを指す。
現実には、漫画のように高く飛んで蹴るなんてことはできないし、空振りする場面も多い。
ゴール前で自分の頭上を勢いのないボールが飛んでいる。
このままでは、ゴールまで届いてもキーパーにキャッチされるし、その前に相手チームにボールを奪われるかもしれない。
ゴールに向かって飛んでいるボールをヘッディングで合わせるのはまず無理。
そんな時に、何とかゴールを決めたいという気持ちから、体が自然と頭越しにボールを蹴っていた。
それがオーバーヘッドキックなのではないか?
そう思ったのは、自分の経験から。
バスケットボール
体育でバスケットボールの試合をすることがあった。
その時に、自分もエゴイズムの体験をしたことがあるので書いてみたい。
バスケットボールは、友人の付き合いで、バスケットボール部に入部していていた時期はあるが、友人は早々に辞めてしまったが自分は暫く続けていた。
しかし、基礎体力作りだけの毎日で嫌になって自分も辞めた。
このため、バスケットボール部に在籍していたが、バスケットに関しては何も教えてもらっていない。
体育でのバスケットボールに話を戻すと、自分はボールを取るとパスをなかなか出さなかったので「早くパスをしろよ」とよくヤジられた。
バスケットボールは、ドリブルで動いている間はいいが、一旦、止まるともう一度、ドリブルを始めると「ダブルドリブル」で反則行為になる。
このため、自分はドリブルをしていて相手チームの人が前に立ちはだかると、ダブルドリブルを回避するために止まらずに、ドリブルしながら突然、相手の目の前で時計回りに回転して後ろ向きになって逃げまわることを繰り返していた。
これは、ロール・ムーブ(ロール・ターン)と言われる基本技術になるが、練習したことはない。
今、考えるとバスケットボール部時代に基礎練習をしながら、先輩たちの練習を何となく見ていたので、その時に繰り返しみていたことが頭に残っていて無意識にやっていたのだろうと思う。
自分は、そんなことは知らずに、ダブルドリブルを回避したい一心でロール・ムーブを無意識にやっていたことになる。
必死になることも必要
火事場のばか力という言葉があるように、「必死」に考えて行動するということで、、それがチームのためであっても自分のことのように思える人であれば何の問題もないが、人間誰しも、自分のための方が真剣に取り組めるのが当たり前だと思う。
そう考えると、チームのために引き出せる力が100%だとすると、それが個人のためだと120%になるのであればエゴイズムというのは確かに必要なことなのかもしれない。
ブルーロックの1話を初めて見た時には自分には合わないと思って見ていたが、今回、この記事を書くために改めて1話を見ているうちに、オーバーヘッドキックのことを考えたり、自分のバスケの試合のことを思い出してエゴイズムに対する考えが大きく変わった。