Chef〜三ツ星の給食〜
天海祐希さん主演のドラマで、「Chef〜三ツ星の給食〜」が個人的に面白くて、時間が経つと見たくなる。
どんな話かというと、三つ星レストランでシェフを務める、天才料理人である星野光子(ほしのみつこ)が、採算度外視で料理を作るために、オーナーに食中毒をデッチ上げられた。
マスコミは、三ツ星レストランで食中毒だと大騒ぎし、星野は責任を取り、店を追われることになってしまった。
星野に興味を持ったテレビ局のプロデューサーに勧められて学校で給食調理員として働きながら三つ星シェフとして復帰しようというドラマになる。
店を追われた、星野は、これまでに声をかかられていたレストランなどにオファーを受けますと出向いたが、既に決まった等と言われ全て断られてしまう。
しかし、実際のところは、どの店も食中毒を出すようなシェフを雇いたくなかったからだ。
途方に暮れていた、星野の元にCNBテレビのプロデューサーから電話がかかってきた。
内容は、星野へのオファーがあったというもの。
星野が店をやめてコンタクトが取れなくて局に問い合わせがあったが、どうするか?と問われた。
実際は雇ってくれるレストランがなく途方に暮れていたのだが、話だけは聞いてみると承諾した。
実際に行ってみるとオファーがあったのは小学校だった。
星野は給食の調理師だと察して帰ろうとしたが、同行していたプロデューサーが止めようとする。
星野が以前、テレビで学校給食の残食率の高さが問題になっているので、打開策はありませんか?と聞かれて「美味しいものを作るんです」と答えていた時のことを持ち出した。
これはチャンスで、どこよりも美味しい最高の給食を提供すれば、その姿がテレビで放映されれる。
すると星野の評価は急上昇し食中毒シェフの汚名は返上できる。
そして、三つ星シェフへの復帰もすぐに実現するはずだと言われた。
星野はなるほどと思い、オファーを受けることにした。
しかし、学校給食は安全・安心が要求されるので厳しい衛生管理が求められる。
更に決められた栄養を摂り、決められた時間に提供しないといけない。
その上、一食240円という価格制限もあり学校給食のルールの厳しさに驚いた。
最初は、お楽しみ給食ということで、星野が作った三つ星給食が子供達に提供された。
検食で最初に食べた校長先生は、こんな美味しい給食食べたことがないと大絶賛した。
一口食べた子どもたちの口からは「こんなの食べたことない」「まずっ」「味がしない」「激マズ」「いつもの給食がいいよ」「揚げパン食べたい」「お母さんの料理食べたい」「先生残していいですか?」と散々な結果だった。
そして、計測史上最高の残食量となった。
大人と子供の味覚の差
大人には最高の給食であっても、子供にとっては、そうではなかった。
大人と子供では、「美味しい」の感じ方が違うということ。
子供に限らず、大人でも関東は濃い味を好む人が多く関西だとあっさりした味を好む。
関東で関西風の味付けで提供すれば、味がしない、薄いと言われるだろうし、関西で関東風の味付けで提供すれば、味が濃すぎる、くどいと言われることだろう。
自分も子供の頃、親が作る卵焼きが、味がしなくて苦手だったが、大人になるに連れて美味しく感じるようになってきた。
今は逆に甘い卵焼きや、だし巻き卵の方が味が濃過ぎて苦手になっている。
考えてみれば、万人が美味しいと言うものを作るのは、とてつもなく難しいことなのではないだろうか?
ドラマでは、2回目の給食からは子供達が美味しいと言う給食を作ることができたが、どのような味付けにしたのかは触れられていなかった。
子どもの方が味覚は鋭い?
人間は舌にある味蕾(みらい)によって味を感じている。
この味蕾は大人になると子どもの3分の1ほどに減少する。
つまり子どもは大人の3倍の味蕾を持っているということになるのてま、味覚感度も大人の3倍ということになる。
大人より子供の方が味覚に関しては鋭いことになる。
よく、大人が子供に、子供にはまだ、大人の味は、わからないよね。
みたいなことを言っているが、むしろ大人の方が味覚が鈍ってしまっているのだから、大人には子供の味はわからないと言われても文句は言えないことになる。