居眠り議会
国会議員が国会で寝ていたり地方議員が議会で寝ていたりする。
内容がつまらないという理由はあるかもしれないが、それでも総理大臣や知事、市長、議長が寝ていることはあるだろうか?
大阪市八尾市の市議会で「副市長」が市長の横で寝ているという報道があった。
改めて、言うまでもないが、副市長は八尾市市役所では市長に次いでNo2の立場。
ちなみに、その副市長は市の幹部職員で月の給料は70万円。
八尾市の市議会では、副市長以外にも議員や職員も寝ている者が多いことから「居眠り議会」と呼ばれているとかいないとか・・・
おそらく、副市長は議会では「寝ていても」何も影響のない人なのだろう。
本人も、それがわかっているので一部始終、録画されて公開される議会でも眠れてしまうのだろう。
おそらく議会では、市長が全部、受け答えを行うので、副市長が議会で発言することがないので、副市長にすれば、その場にいるだけで役割を果たしているという認識だったのではないだろうか?
つまり、議会には必要ない人ということになる。
しかし、議会で必要ない人が、八尾市役所の副市長として必要なのだろうか?
しかも、八尾市には副市長が2人もいる。
つまり、2人で毎月140万円も支払っていることになる。夏と冬の特別手当(民間の賞与)を含めると年間2000万円以上も使っていることになる。
議会で必要ない人に毎月、70万円も支払うというのは、どういうことなのだろうか?
居眠りを容認する議員もいる
八尾市だけではない。
更に酷い市もある。
居眠りのことを市長がTwitterで呟くと、居眠りは当たり前だと以下のように言ってしまう市議会議員もいる。
面白くないと思ったら、
目をつむったり、居眠りしたりね、
居眠りはする人はいるよ。
国会でも県議会でも見てみんさいや、
大いびきかいて寝とるのが、なんぼでもいるよ。
座っているだけでいいなら、お地蔵さんを置いてくれた方が、見た目的にも安心感があってよい。
会議は発言する場所
会議では発言しないなら参加するな言われる。
発言しないということは、会議の当事者としての意識がないので、会議に参加していても内容も理解できず、眠くなってしまうのだろう。
会議の中には、協議・議論など一切行わずに、参加者が報告だけを行う、実質は発表会のような会議もある。
当然、発表している人は寝てしまうことはないが、発表しているもの以外は時間と共に眠くなるので、会議という名の発表会はやめて欲しいと思う。
しかも書いてあることをそのまま読みあがるのだから、読み聞かせの時間だとも言える。
昼休み後に、「読み聞かせ」なんてことをされてしまえば、眠くならない方がおかしい。
また、代理で参加する場合もある。
座っているだけでいいからと言われることがあるが、だったら、代理など立てずに欠席にすれば良いのでは?と思うことがある。
このように「当事者」として参加する気になれないような会議というのは、まず開催自体を考えないといけない。
悪い奴ほど出世する
会議は参加者を誰にするのか?というのが非常に重要ではあるが、呼んでも何も発言しないような人であっても、呼ばなければ気分を害して面倒なことになる場合も少なくない。
そもそもの問題が、会議に呼べないような人に役職を与えることが問題で、議員でも議会などで眠ってしまうような人は「資質」がないので、議員になるべきではない。
しかし、世の中はなぜか、そんな人間に権力が渡ってしまう。
人に取り入ることだけは、なぜか秀でていて、公私混同するようなタイプ。
公私混同する人だから票を入れてやれば、ちゃんと報いてくれる。
そんな人に人望は集まる。
世の中、なぜか、正義感の強い人というのは人望がない。
計算高い人は、ちょっと不真面目な人の方が、世渡り上手なのを周知しているからだ。
悪代官に「越後屋」が集まってくるようなもの。
越後屋は、間違っても真面目な大名などには近寄らず敵対することが多い。
これは、世の中は、真面目ないい人よりも、計算高い自分勝手な人が評価される。
結果、前者は、いつまでも、うだつが上がらず、後者は、出世していくことになる。
世の中、お金
世の中、何だかんだといっても「お金」
政治家が「票」をお金で買うのは法律違反になるが、似たようなことは色んなところで当たり前のように行われている。
お医者さんやお坊さんへの心づけ。
ご不幸があった時にはご香典や、結婚式にはご祝儀をお渡しするのも当たり前のこと。
何かあった時に、お金を渡すというのは、良くも悪くも日常的に行われていることになる。
それが上手くできなければ、人間関係が悪くなり、上手にできれば良くなる。
恥を知れ!
居眠りするような議員であっても、当たり前のことが、しっかりできているから今の地位まで登りつめることができたのである。
実際、不祥事を起こして、一旦辞任しても、次の選挙では当選するのだから、支持基盤がしっかり出来上がっているということになる。
悪いのは、議会中に居眠りをした議員だけではなく、自分の利益になるからという理由で、役に立たない議員に票を入れてしまう有権者の責任も追及するべきである。
居眠りをしていた議員に「恥を知れ」という言葉を投げかけていた人がいたが、その言葉は、居眠り議員だけではなく、居眠り議員に投票した有権者にも当てはまる言葉だと思う。
僅かな金品とのひき替えで、自分が住んでいる場所の未来を議会で居眠りするような議員に投票してしまう有権者を排除しなければ、居眠り議員は何度でも復活してくる。
私利私欲に走る議員が成り立つのは私利私欲に走る愚かな有権者が大勢いるからということを忘れてはいけない。