国土交通相は公明党が独占
菅新内閣が発表されましたが、国土交通相は公明党の赤羽一嘉が再任となりました。
2004年以降(民主党政権を除く)国土交通相のポストは公明党が独占しています。
国土交通省の管轄は幅広いです。
国土交通省の管轄
- 国土計画、都市、道路、建築物、住宅、河川、港湾、官庁営繕、国土の測量、交通、観光政策、気象業務、災害対策、周辺海域の治安、安全確保など、国土、交通、社会資本整備
選挙で票を獲得するにはもってこいのポストです。
公明党から1人は少ない?
しかし公明党と自民党の国会議員数の比率を考えると公明党から1名だけというのは少ないような気がします。
公明党の国会議員の人数は、
衆議院議員:29名
参議院議員:28名
合計:57名
【出典】所属議員検索 | 公明党
そして自民党は、
衆議院議員:284名
参議院議員:112名
合計:396名
ざっくりと、自民9に対して公明1です。菅内閣21人に対して公明は1人だけです。比率的には、もう1人要求しても良さそうです。
自公連立政権のメリット
そもそも、なぜ自民党は公明党との連立政権を続けているのでしょうか?公明党の立場だとメリットはありそうですが、自民党は自党だけで衆参両議院で過半数を占めています。
双方にメリットがなければ分裂しているはずです。
メリットとは?
「政治の安定」です。
自民党は政策決定の際に公明党と十分協議している。公明党との議論の結果、自民党の政策が国民に理解してもらいやすくなっていることが自民党のメリットになるのかもしれません。
公明党の理念
- 子育て・教育こそ希望
- 「平和の党」が金看板
- 「大衆福祉」の推進力
- 小さな声を、聴く力
- 原発ゼロの社会へ
【出典】理念・政策 | 公明党
自民党の立党宣言(基本的理念)
- ひたすら議会民主政治の大道を歩む
- 個人の自由と人格の尊厳を社会秩序の基本的条件となす
それぞれの理念は大木に例えると、自民党が幹、公明党が枝の部分を表現しているように思えます。
選挙でも、公明党は比例区、自民党は選挙区となっているように思います。
そして、連立政権内では自民・公明は対等な発言権を持っているそうです。
与党政策責任者会議を週2回開催しています。
この会議のメンバーは2党ほぼ同数です。
内閣が提出する法案などは、この会議で協議されます。
本来、野党が果たす役割を公明党が担っているような感じです。
自公それぞれがアクセルとブレーキになっているというシステムにより連立政権が20年以上も続いているのだと思います。
そう考えると、野党は必要ないということになります。
しかし、憲法改正ということになると、公明党は護憲の立場なので、自民党と衝突することは避けられません。
自衛隊のイラク派遣、集団的自衛権の行使で平和第一の公明党と衝突がありましたが、連立を保ってきました。
憲法改正についても何とか着地点を見つけて壁を乗り越えていくのだと思います。
野党は?
アクセルとブレーキを備えた自公連立政権に対して野党は、意見が対立する都度、分裂・合流を繰り返しています。
このことが政治的センスがない人たちの集まりだということを証明しているようにも思えます。
「天国」と「地獄」の長い箸の話を思い出します。
天国と地獄では同じ長さの箸が使われているそうです。 その長さはなんと三尺三寸(約1m)! 普通に使ったら絶対に口に食べ物を入れられませんよね? でも、天国にいる人たちはこのお箸で沢山食べ物を食べ、地獄にいる人たちは同じお箸なのに全く食べ物を食べられず、いつもひもじい思いをしているんだそうです。
自公が対等に協議している「天国」に対して、お互いの立場を主張するだけの野党は「地獄」だと言えます。