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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

青切符で自転車の危険運転は減らない。

自転車が関係する交通事故

2022年に全国で起きた「自転車が関係する交通事故」は6万9985件。

その内、死亡・重傷事故は7107件で、「前方不注意」や「信号無視」「一時不停止」といった、自転車側の交通違反が73.2%を占める。

そして自転車の事故は2年連続で増加しているということ。

テレビの映像を見ていると、横断歩道を渡っている歩行者に自転車ぶつかり、両者は横断歩道上で転倒した時の防犯カメラ映像が映されていた。

自転車に乗ってた方は、起き上がると歩行者に声をかけることもなく立ち去った。

歩行者の方は「警察を呼ぶから待ちなさい」と叫んでいたが、自転車の乗っている人は聞く耳を持っていなかった。

自転車の取締りは、刑事罰の対象となる交通違反の切符、通称「赤切符」を交付するなどして行われているが、実際に罰則が適用されるケースが少ない。

自動車の事故が減ったから自転車でも?

「自動車の関係する事故」は交通ルールの浸透や事故を回避する技術の進歩などに伴って、毎年、減少を続けていることから、警察庁は自動車やオートバイのようにいわゆる「青切符」による取締りを行う反則金制度の導入を自転車にも適用することを検討することになった。

月内(2023年8月)にも有識者で作る検討会を設けて、取締りの対象とする違反の内容や年齢など具体的な議論を始めることにしている。

自動車の関係する事故が減っているのは、「青切符」の制度があるからだろうか?

青切符」の制度は、随分昔から実施されていたので、「青切符」の制度が有効だから事故が減ったわけではないはず。

飲酒運転自体は年々、減少方向であることになっている。

これも、飲酒運転はダメだというルールが浸透したからだろうか?

現在も、警察官が飲酒運転で捕まっている。

警察官なら飲酒運転に関するルールは十分に周知されているはず。

それでも、飲酒運転をしてしまうのは「見つからなければ大丈夫」という意識があるからではないだろうか?

検問がなくなった

最近は昔ほど、警察官に検問を受けることがなくなった。

以前は、高速道路の入り口や、道路の各所でよく検問が行われていた。

飲酒運転の取り締まりも、夜になると繁華街周辺では、よく行われていたが、今は見かけなくなった。

飲酒して車を運転したとしても、誰かが確認しなければ、わからない。

ここ何年も普段、運転している時に、警察官に声をかけられたこともない。

スピード違反の取り締まりも行われているのも見かけなくなった。

事故などを起こさないで、警察に声もかけられなければ、飲酒運転はもちろん、免許不携帯といった違反も検挙されることはない。

そう考えると、違反が減ったのではなく、単純に違反を取り締まりすることが減ったために違反の検挙数が減っただけなのではないだろうか?

今回は、違反の検挙数が減ったことの原因に関しての内容ではないので、ここまでとしたい。

青切符で自転車の危険運転が減るのか?

今回、言いたいのは、青切符を自転車にも適用することを前提に、有識者会議で、具体的な内容に関して議論するという点。

まず、議論するのであれば、自転車の事故が増えたのは、なぜか?という点からだと思う。

青切符」の制度が実現したとしても、検挙されなければ意味がない。

警察が発表している自転車が関与している事故件数は、事故として警察が認知したものだけ。

実際には警察に認知されない危険な事象は山ほど起きているはず。

青切符制度が始まったとしても検挙しなければ青切符を切ることができない。

意味がないことを議論することに意味があるのだろうか?

まずは、なぜ、自転車が関与する事故や危険な運転が増えているのかを追求するべきではないのだろうか?

有識者は自転車に乗るのだろうか?

もう一つが「有識者」として誰が選ばれるのか?という点。

普段自転車どころか自動車を運転したり、歩いたりしないような肩書のある方が有識者になったとして、罰則が必要になりそうな行動を全て洗い出すことができるのだろうか?

おそらく、想定外の行動が、たくさんあることが想像できる。

たとえば、自動車を運転していると、前方から自転車がこちらに向かって走って来る。

これだけでも非常識極まりないが、クラクションを鳴らすと、自転車を車道で停めて、カゴに入っていた鞄を取り出して、そのまま歩道の方に歩いて行くという行動を想定できるのだろうか?

今は、こんな人が、普通にどこにでも存在しているのだ。

これまでの常識なんて一切、通用しない。

どんな年代の人が自転車に乗って、普段、どんな運転をしているのか?なんて経験したこともなければ、考えたこともなく、常識に縛られているような「有識者」と呼ばれる人達を集めて議論しても意味はないように思う。

まずは、どんな危険運転が現在、行われているのかを把握した上で、「有識者」が罰則対象を決めるといったことを行うなら仕方ないが「有識者」だけで議論するのは危険だと思う。