パチンコ業界の衰退
これまで、石川県のテレビCMは地元のパチンコ店のCMが多かった。
しかし、コロナ禍で休業せざる得ない状況に追い込まれて、客足が遠のいてしまったことで、パチンコ店が閉店されていった。
休業要請はしても、その後のフォローがされないのでは、次回、同じようなことがあった際に、今回のパチンコ店のことが持ち出されて拒否されるはず。
政府は、今後のことも考えた上で、休業により閉店に追い込まれた店舗や企業には何らかの保証を行うべきではないのだろうか?
話を戻すと、パチンコ店は、コロナ禍の休業要請により激減し、地元のテレビCMも激減した。
パチンコ店から葬儀社
パチンコ店のCMに代わって増えたのが葬儀社のテレビCM。
特に「小さなお葬式」「家族葬」を売りにしたものが多い。(以下、家族葬と記載)
葬儀というのは何だかんだと「お金がかかる」もので、経済的な負担が大きい。
そんなことから、家族葬のような規模を小さくした葬儀の需要が増えている。
大きなセレモニーホールで、家族葬を行うというのは依頼しにくいので、家族葬専門のところが増えていったということだろう。
新しい店舗がオープンするのか?いつの間に、こんな建物が?と思って見ると、家族葬の文字が目に入って来る。
金沢市内は、コンビニより先に、家族葬専門の葬儀社の方が見つかるという場所もあったりする。
葬儀のCMは気分が悪い
床屋などで話を聞いていると、年配の方は、頻繁に家族葬のCMが流れるので、自分の死を急かされているようで、気分が悪いという人が増えているようだ。
増えていくと、家族葬の中には10万円~といった触れ込みなのに、いざ依頼すると、何だかんだと、増えていき、最終的には300万円になって、普通の葬儀を行うのと何ら変わりが、なかったという話もあるので気をつけないといけない。
家族葬の中には、派手な外装で、本当に葬儀を行う場所なのか?と思えるようなところも石川県内には存在する。
このため、石川県では、家族葬・小さな葬儀という触れ込みの葬儀社で、テレビCMを頻繁に流しているところは大体、評判がよくないので、テレビCMを行う家族葬=高いところというのが金沢市民の中では密かに浸透していたりする。
ビッグモーターのような企業は、自動車業界だけではなく、日本の全ての企業で存在し得ると言って良い。
配慮のない葬儀社に葬儀を任せられるか?
家族葬のCMを頻繁に流す企業というのは、配慮が足りないように思う。
酷い場合は、朝から葬儀社のCMが流されている時もある。
昼から夕方が葬儀社のCMのゴールデンタイムではないかと思う。
高齢者の気持ちを考えると、色々な葬儀社のCMが繰り返し流されて良い気分がするはずがない。
葬儀社にすれば、お金を出すのは、気分を悪くされている方達ではなく、次の世代の人達。
その人達の気分を害さなければ、それで良いと考えているのかもしれない。
しかし、少なくとも、自分は、高齢者の気持ちを考えないような葬儀社は信頼できないし、自分が葬儀を行う立場になった時でも、テレビCMや家のポストに広告を毎日のように入れていく葬儀社だけは依頼したくないと思っている。
そして、それは周囲の評判を聞く限り、正しい選択だと思う。
今、ビッグモーターの問題がテレビでは報道されているが、既に、第二、第三のビッグモーターはどこかに必ず、存在しているはず。
日本全体がビッグモーターになりつつあるのかもしれない。