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クラフトビールのクラフトって?

クラフトブーム

クラフトビールに始まり、クラフトコーヒー、クラフトコーラー、クラフトチョコレートと「クラフト」が付くものが多くなってきた。

「クラフト」ってどういう意味?と聞かれて自信を持って答えられる人がどれくらいいるだろうか?

自分は、「こだわって作った」というイメージを持っていたが、しっかりと調べていたわけではないので、自信を持って答えられるか?というと自信はなかった。

改めて、クラフトという言葉を調べてみた。

「craft」とは、工作・工作の技術・小型船・小型飛行機のことを意味する英語表現である。

「craft」は、手作りや工芸品を作ること、または、その職人技を表す名詞である。工作の趣味のことを表す場合もあれば、ものづくりの仕事を意味する場合もある。ものづくりの職人のことを「craftsman」と呼ぶ。このことから転じて、職人の同業者組合を「craft」と呼ぶこともある。

また、小型船やボートなどを意味することもある。大型船には「craft」という言葉は用いない。同じように、小型飛行機を意味する言葉としても用いられる。大型ジェット機などには「craft」という言葉は用いない。

そのほか、悪だくみや悪知恵を「craft」と表現することもある。

【出典】「クラフト」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

ビールを作るには免許が必要

ビールを製造するためには「ビール製造免許」が必要で、1993年までは、1年間に最低でも2000キロリットル製造しないといけないという法律があった。

350ml缶で換算すると、約570万本にもなる。

これだけの量を作ろうと思うと、大規模な設備が必要となるので誰でも手軽にビールを作ることができなかった。

これが、1994年に規制が緩和されて、60キロリットルに引き下げられた。

これにより各地で小規模のブルワリーが誕生し「地ビール」ブームとなった。

今では、出来立てのビールが飲めるブルワリー併設の店が街中や住宅街に次々とオープンしている。

このため、国内にブルワリーは約700ヶ所、その中でも最もブルワリーが多い都道府県は東京都で、約90ヶ所もある。

日本は今も自家醸造は禁止

しかし、日本では酒類の自家醸造が今でも禁止されていて、「酒類は商品として製造される」ものに限定されていた。

なぜ、酒類の自家醸造が禁止されていたのだろうか?

酒類には「酒税」が制定されていて、明治以降、政府の大きな財源だった。

日清戦争後に税収が激減したことで酒税の増税案が出てきた。

酒造業者が猛反対したことから自家醸造を禁止することで治まった。

また、アルコール度数の高いものを自家醸造すると、飲み過ぎて健康被害が生じるのを抑えるという目的もあったのだろう。

国税輸入の割合は約2%

現在、国税収入に占める割合は1.9%。

決して大きな比率とは言えない。

酒税を廃止することで、消費を増やす方向に変えても良いのでないだろうか?

そして、アルコール度数が低いものは自家醸造を許可しても良いのではないだろうか?

規制を緩和したことで、小規模なブルワリーが誕生し今のクラフトビールブームに繋がっている。

それに税収の2%位は節約で何とでもなるのではないだろうか?

地ビールクラフトビールの違い

これまでの経緯から製造量の規制を緩和したことで小規模なブルワリーが誕生し地ビールと呼ばれるようになった。

ところが、地ビールブームは定着しなかった。

美味しい地ビールもたくさんあったとは思うが、やはり一長一短では美味しいビールは簡単に作れるものではない。

このため、地ビールが増えていくに連れて、地ビール=美味しくないというイメージが定着していった。

小規模なブルワリーで美味しいビールを作ろうという動きが始まり出来上がったビールは地ビールとは言わずにクラフトビールとし差別化した。

なぜ酒税が必要なのか?

ビールだけでなく、日本酒、ワイン全て、製造している方達が創意工夫、試行錯誤の結果、完成させたものだと思う。

同じ飲み物でも清涼飲料水は消費税だけだ。

なぜ、酒類は税金を課せられないといけないのだろうか?