テスラに充電できなくなった?
テスラのバッテリ交換に230万円もかかるので、仕方なく手放すことにしたという内容のネットニュースを見ていた。
「テスラのバッテリー交換
約230万の請求きました認定中古車購入して3年たち車検も受けて何も問題なく乗ってましたが
いきなりバッテリー不具合になり
充電が出来なくなり
230万払って交換するしか方法がないと言われてます笑テスラの中古検討中の方
注意が必要です!」【出典】「テスラのバッテリー交換、約230万の請求きました」 突然の不具合にオーナー困惑、愛車とは泣く泣く別れ(ENCOUNT) - goo ニュース
テスラの認定中古車を2019年10月に諸経費込みで約620万円で購入し、3年と8カ月問題なく乗っていたが、ある日・・・
- バッテリーの充電容量が低下しています。
というアラートが表示された。
充電しようとしたが、できなかった。
バッテリーが230万円?
「おかしいなと思い、テスラのサービスにメールで連絡した。
すると・・・
- バッテリー不具合のため、230万で直せます。バッテリー注文してもよろしいですか?
という回答があった。
正確な金額は、2,366,151円(消費税込)
テスラ車の保証期間は、初年度登録から8年もしくは距離。
購入時の走行距離は3万Kmで、現在は、7.9万Km。
そして、投稿者の車は2014年登録だというので、昨年で保証期間は満了していた。
また、認定中古車には、購入してから2年の保証があるが、2019年10月に購入していることからこちらも保証期間が過ぎていた。
テスラへの売却金額を確認すると、「バッテリー交換」した状態で90万円(税込み・消費用還付込)だという。
バッテリー交換の費用が捻出できないから売却しようとしているのに、バッテリー交換しないと、買い取ってくれないのだから当事者にすれば何とも理不尽な話になる。
プリウスの補機バッテリーが数万円で、メインのバッテリー交換が約30万円だと言われているので、EV車になれば、相当高いんだろうなぁと思っていたが想像を遥かに超えていた。
5年で、3万km乗った中古車を約620万円で購入し約4年で手放さないといけなくなったのだから、多くの人はテスラ車を購入する時は注意しないといけないと感じたはず。
日本車の場合は?
ちなみに、日産リーフだと・・・
- 40KW/h タイプ:143万円(税込)
- 62KW/hタイプ :243万円(税込)
ということで、62KW/hタイプだとテスラ車よりも高くなる計算だ。
EV車を購入する際には、何年かに1回のバッテリー交換費用もしっかり確認しておく必要がある。
テスラは高級車?
そもそも、中古車でも620万円もする車なら高級車だと言える。
※米国では既に大衆車になっているとか・・・
高級車は維持費用がかかるので、経済的に余裕がなければ買えないと思う。
いや、経済的に余裕があっても車に何百万、何千万も費やす価値が感じられない人であれば買おうとは思わないだろう。
自動車の費用対効果
自分としては、車は安価に移動するための手段だと考えているので、どうしても費用対効果を考えてしまう。
5000円×20日間×12ヶ月=120万円
5年で600万円
年間の車の維持費をざっくりと計算してみる
- ガソリン代 10000×12ヶ月=12万円
- 洗車代 1000円/月×12か月=1.2万円
- オイル交換等消耗品交換 5000円×3=1.5万円
- バッテリー交換(廃棄料込(5年に1回÷5) = 3万円
- 車検(2年に1回÷2)=6万円
- 任意保険=3万円
- 年次点検=2万円
- 税金=4万円
- タイヤ交換(春・冬2回)6,000円
- タイヤ購入(3年に1回÷3×夏冬2セット) 3.5万円
合計すると、年間348,000円
年間維持費は約35万円になる。
では公共交通機関を利用した場合は?
- 通勤費 バス定期代:1万円×12回⁼12万円
- タクシー代(週2回休日等に利用×5回)5,000円×5回=2.5万円
- 自転車(5年に1台÷5) 6,000円
- 自転車保険(500円×12か月)6,000円
合計すると、年間約15.7万円
15.7万円×10年=157万円
ざっくり、160万円。
自動車があると便利なことがあるので、その分を仮に40万円とすると、合わせて200万円が損益分岐点だと考えている。
以上から、自分が車を購入する時の予算は、200万円となる。
これだと、テスラのバッテリー(230万円)だけで予算オーバーになってしまう。
このため、自分の中では、中古車で650万円という価格設定の車を購入するだけの費用対効果が見い出せない。
車は移動手段のための道具
自分にとって自動車は、移動手段のための「道具」になる。
このため、最低限の快適性と安全性・操作性があれば十分。
自動車を別の価値観で見ている人にとっては逆に理解できないことだと思うが、価値観は人それぞれ異なるという広い目で判断して頂ければと思う。
そんなことから、自動車に200万円以上かけたいとは思っていない。
自分にとって自動車を運用する場合の損益分岐点は200万円ということになる。
このため、自分の場合、200万円以上の車を買っても、超えた金額は損をするだけ。
このため、650万で中古車を買うなんてことは、お金を捨てるような行為。
言い換えれば、それだけの、お金を捨てるだけの余裕があるかどうか?ということ。
最近、金沢市でもアウディやベンツ、ポルシェ、BMWといった高級車だけではなく、フェラリーやランボルギーニといった車まで見かけるようになってきた。
経済的に余裕があって買っているのであれば何の問題もないが、ローンの返済のために、安い家賃のアパートに住んで、仕事を複数掛け持ちしないといけないようならまだ、買うタイミングではないと思う。
フェラーリやランボルギーニに乗れるだけで、あとはどんな生活であっても、人生大満足だというのであれば、自分も心から良かったねと言ってあげたくなるが、普通はそんなことはないはず。
乗っているから富裕層なわけではない
富裕層だから乗ることができるのであって、乗っているから富裕層なわけではない。
中古車の今にも壊れそうな車に乗っていても、富裕層はいるかもしれない。
逆に高級車に乗っていても、ローンで購入しているなら借金をしていることになる。
高級車は買うのにもお金がかかるが、乗り続けるのにもお金がかることを認識したうえで、事前に知らべるべきだと思う。
そしてバッテリーが「230万円」もするの?と思うのであれば、それは、まだ買うタイミングではないということになる。