2023年7月夏ドラマが徐々に放送されている。
しかし、恋愛ドラマ満載という感じで、現在、見ているのは、「CODE-願いの代償-」だけ。
とりあえず、見てから決めてみようと、いくつかチャレンジしたが、どれも見ていて息苦しくなった。
※個人的な感想なのでご容赦願いたい。
2つ目に見たドラマは、恋愛ドラマ云々というレベルではなく、主演俳優の話している言葉が全く入ってこなくて5分も持たずに終了した。
演技が下手だということではなくて「聞かせる力」がないということ。
世の中には話が上手いなぁという人はたくさんいる。
しかし、話を聞き入ってしまう、「聞かせる力」を持った人というのは、そんなに多くはない。
聞かせる力のある人達
芸能人で言えば俳優だと、天海祐希さん、阿部寛さん、木村拓哉さん、福山雅治さん。
この4人が、出演して話している番組に遭遇偶するとつい聞き入ってしまうから不思議だ。
4人共に話が特に上手だというわけではないので、人としての魅力といったものによるものだと思う。
そんな力を持っている人が映画やドラマに出演すれば、多少、つまらないストーリーでもカバーして面白くしてくれる。
お笑い芸人で「聞かせる力」を持っている人は、俳優とはまた違う魅力がある。
芸能界を引退した島田紳助さんは抜群の「聞かせる力」を持っている。
つまらない話でも、この人が話すと笑える話にしてしまう。
他には明石家さんまさん、亡くなられた上岡龍太郎さんも、素晴らしい「聞かせる力」を持っていると思う。
歌手だと、さだまさしさん。
この方の歌、話し方全て、「聞かせる力」がある。
歌にも話にも聞かせる力がある人というのは、貴重な存在。
木村拓哉さん、福山雅治さんは歌も唄うが残念ながら歌には聞かせる力がない。
歌手と俳優というのは共通する部分がある。
俳優は台本の台詞、歌手は歌の歌詞。
これらの詞を声に出して体験や感情を共感させる点が共通する。
聞かせる力といえば、アナウンサーの存在を忘れていないか?と言われるかもしれない。
確かにアナウンサーの方は話し方は上手だと思う人は多い。
しかし、感情を抑えて原稿を読むのが仕事のため、俳優や歌手とは全く異なり、感情ではなく事実を伝えることが役割なので「聞かせる力」という意味では比較の対象にはできない。
きっとアナウンサーの中にも仕事を離れた時に「聞かせる力」を持った人がいるかもしれないが、事実を伝えることを繰り返し職業病のようになっているので、なかなか難しいのではないかと思う。
まぁテレビなどを見ているだけでは、どうしても簡単には判断できない。
「聞かせる力」とは?
5分で見るのをやめたドラマの主演俳優が話す一言一言が薄っぺらく感じた。
例えば、子供がまだ、経験したことのないことを、ネットで調べて、さも自分が経験したかのように、話しているという感じに似ている。
世の中に、「人を惹きつける話し方」、「聞かせる技術」といったことを書いた本は山ほどある。
しかし、それは技術的な内容なので、人を惹きつけるという内容ではない。
自分が考える「聞かせる力」というのは表面的な技術のことではなく、人としての根本的な土台のことになる。
では、その土台とは何か?
「自信」だと思う。
それは、日頃、努力や勉強を、頭だけではなく身体が覚えてしまう程、行なうことができて初めて、持てるものだと思う。
実績に裏付けられているので、揺るぐことがない。
そんな人からの言葉には自然と「力」が生じる。
20年前の自分と今の自分
例えば、50歳の医者と、その医者が30歳の時の二人がいたとする。
どちらも同じ人間。
違いは、年齢差の分の経験と知識だけ。
どちらの言葉に力があるだろうか?
多くの場合、50歳の医者の方の言葉に力を感じるはず。
そう考えると、経験と知識というのは「聞かせる力」に関係すると言えるのではないだろうか?
いや、経験と知識以外に関係することはないと言っても良いのではないだろうか?